「終戦記念日」に父の短歌を読む
以前亡父の短歌をまとめて小さな歌集を作りましたが
今日は終戦記念日とあって
その中で戦争に関した歌を拾い上げてみました
・その朝スコール激しく過ぎゆきて荒波の中僚船は消ゆ
・運ばれし栄養失調の兵ははや目を開きしままこと切れて逝き
・乱射受けジャングル這えば頭上より蠢く山蛭襲いしかの日
・隊長の傍に居て狙撃受け岩場に伏すも跳ねる弾丸
・敵兵の残しし糞に足すべり山蛭多きジャングル這えり
・今にして目なうら去らず挙手をして硫黄島へといで征きし戦友を
・応射なく敵機悠々飛び去りし瓦礫に立ちしかの遠き日よ
・焼け跡の瓦礫の中に整列し雑音ばかりの玉音聞けり
・老い深く未だ歌えば涙わく「あああの声であの顔で」
・貧弱と兵隊検査に罵られ鉄路に果てし友を忘れじ
・我を訪ね決別をなしレイテへと散りし戦友目裏にあり
・今にして零戦作りし遠き日の夢に鋲打つ仕業しており
・原爆に呉湾の惨見届けし老兵我は八十路を登る
・寄せ書きの工員殆ど爆死とふ祝出征の我が日章旗
以上は鳥取歌壇に掲載された作品を中心に選びました

仏壇に供えました
父は隊長から
「お前がいなくなると散髪をしてくれる者がいなくなる」
と転属がなく
「命が助かった」と言っていました😅
