【海外競馬】🇬🇧国際S観戦記【競馬場訪問レポ】
英国現地8月20日、先日予告していたとおり、ダノンデサイル号の英国遠征を観にヨーク競馬場を訪れました。アグネスワールド、ディアドラ以来の英国GI勝利が期待されましたが、返し馬から入れ込んでいたことも影響したのか5着惨敗。
ただ、日本馬の海外遠征を見る機会が人生で2回目(昨年の🇫🇷凱旋門賞が初。今年のロイヤルアスコットには行ったのですが、サトノレーヴ号の日ではありませんでした。)で、非常に貴重な経験になりましたので、思い出を簡単に書き残しておきます。
当日の雰囲気
当日は"英国らしい"天気で、日差しのない時間帯が多く、夏用のスーツでは肌寒いくらいでした。一方で湿度が高い訳でもなく、そのため、馬場もGood to Firm(ところによりGood)という堅めのコンディションで、日本馬はもちろん、オンブズマン号やドラクロワ号にとっても得意な条件だったのではと考えています。
日本馬が遠征していることもあって、見るからにアジア人の私に対して、「Will he win?」とか、「Does he go to forward or behind?」など色々な方が私に話しかけてくれました。毎度のことながら、あまりウィットに富んだ返しが出来なくて申し訳なかったですが、(凱旋門賞とは異なり遠征が珍しいレースにおいて、)日本馬が挑戦してきたときの現地の暖かいウェルカム感に触れられる良い機会でした。
また、日本でもお昼休憩にウマ娘のBGMを軍楽隊が演奏するみたいな余興がありますが、それに似たようなことはこちらでも行われていて、今回はその規模がとんでもなかったので、備忘まで写真をシェアしておきます。

競馬場の構造
今回、エンクロージャーは最上のCountyではなく、一つ落ちるGrandstand & Paddockにしました。こちらは、Countyと異なり、競馬場のHPに「winning post view」の記載がなかったので、ゴール前100mくらいからレースを見ることになるのかなと思ってましたが、普通に決勝線の真ん前で観戦出来ました。
比較的多くの人が入ることができるゴール前、を通り過ぎた1コーナーのすぐ近くにパレードリングが隣接していて、ゴール後に人の流れが目詰まりしないのかと勝手に心配していましたが、そんなこともなく、多少混み合う程度でした。多くの人が革靴やヒールを履いてきているので、あまり俊敏な動きができないということでしょうか。なんにせよ特に場所取りしなくても近くで優勝馬を眺めることができるのは、非常にありがたいことです。
レース
ヨーク競馬場のこの8月の開催(イボアフェスティバル)では4つのGIが施行され、ウイポ的に面白いところでは、欧州オークス三冠最後のヨークシャーオークス、2歳馬から古馬まで出走可能な5ハロン戦のナンソープSなどが含まれます。特に今年のヨークシャーオークスでは、カミラ王妃がプレゼンターを務められるなど、王室からも一目置かれる開催です。
国際Sは、開催初日の目玉競走で、当然そこに有力馬が集中する、のですが、今年に関してはオブライエン師の計らいで、その前座のレース、グレートヴォルティジュールS(GII)にも主役級として、英愛ダービー馬のランボーン号が出走してくれました。有力馬紹介の際にも記載したとおり、国際Sにも登録があったのですが、結局このセントレジャー前哨戦を選んだようです。
当然断然一番人気に支持されていたのですが、プライドオブアラス号が制覇。英愛ダービーではいずれも大敗していたので、ダンテSの一発屋だと勝手に思い込んでいましたが、ヨーク競馬場では強いのかもしれません。本番のセントレジャーにどうつながるか、と思っていましたが、彼はいつの間にか去勢されてしまっていたようです。こちらは判断が早いですね。
ちなみにこのレースはオブライエン厩舎から4頭出し(出走7頭)で、パドックでオブライエン師と騎手が作戦会議している様がスクリーンに映し出されていて微笑ましかったです(結果は下位独占)。

閑話休題。メインの国際Sですが、やはり日本人として、ダノンデサイル号の活躍に期待せざるを得ませんでした。何より今年カランダガン号を撃破している点が強調材料で、当日の放送でもドバイSCの結果について触れられていて、現地でもそれなりに注目を集めていた。のですが、返し馬でオンブズマン号のお尻を食べようとしていて、雲行きが怪しくなりました。

レースの展開は皆さんご存知だと思いますが、ペースメーカーのバーキャッスル号が大逃げ。戸崎Jとしては前に馬を置き、既にエキサイトしていた彼を鎮めたかったのでしょうが、この少頭数、しかも欧州馬は一般に出足が遅いということもあって、押し出されるように2番手に。直線まで2番手にいたので、全く見せ場がなかったわけでもないですが、実質的にはほとんど勝負に加われていなかったというのが、正直な評価になると思います。
この控えた騎乗に関しては、批判の声もあるのだろうと思いますが、素人目には、あれだけ興奮していた馬を、バーキャッスル号について行かせる方が、(着順は多少良くなったとしても)後々のキャリアに与える影響が大きいように感じましたので、戸崎Jなりの考えがあってのものなのだろうと解釈しています。いずれにせよ、せっかく何かのご縁でお目通り叶えたので、日本でふたたび活躍してほしいものです。
さて、ペースメーカーのアシストがあったとはいえ、ドラクロワ号に3馬身差つけてエクリプスの借りを返したオンブズマン号はお見事でした。両頭とも、2000m前後の距離帯を継続するようで、もしかしたら、愛チャン、英チャンと三度あるいは四度相見えることになるかもしれません。このライバル関係で多く勝った方が今年の欧州年度代表馬になるような気がしています。こちらも歴史に名を残すような名馬になってくれることを祈っています。

