言葉の奥の「君の形」をあきらめない。我が子と聴く『リンガ・フランカ』が教えてくれたこと
◾️参加企画
こちらの記事は、ハムカツさん企画のわらしべ長者の旅の参加企画になります。次の誰かに渡したいものというお題で、繋いでいく企画になります。
僕はこよりさんの人との繋がりの大切さについて書かれた「人はごちそう」を受け取り、
最近僕が大好きでその大好きを伝えたい曲を渡したいなと思います。
誰か受け取ってくれるといいな
◾️僕の大好きな曲「リンガフランカ」
新年度の夕方。
テレビから流れてくる、見慣れた番組の、新しいテーマソング。
少し前まで流れていた、Mrs. GREEN APPLEの『こたえあわせ』が本当に大好きだったから、「あぁ、変わっちゃったんだな、なんだか寂しいな……」なんて、最初は少し後ろ髪を引かれるような気持ちで画面を眺めていた。
子どもと一緒に、何気なく聴き始めたその曲。
だけど、流れてきた言葉の塊が耳に飛び込んできた瞬間、私の心は激しく揺さぶられた。
気がつけば、じわじわと涙が込み上げ、止まらなくなっていた。
天てれの新テーマ曲、キタニタツヤさんが書き下ろした『リンガ・フランカ』。
この曲は、子ども向けの歌という枠組みを軽々と飛び越えて、大人の、それも「親」である私の心のいちばん深いところに、まっすぐ刺さって抜けないお守りになった。
何にそんなに心を打たれたのか。
それは、歌詞に描かれている「人に自分の気持ちを伝える難しさ」、そして「相手の気持ちをちゃんと分かりたい」と願う、あまりにも健気で一生懸命な姿だ。
ちゃんと伝えたいな リンガ・フランカ
見て聞いて触っても全部使ってさ
ただ言葉を口にするだけじゃない。
身体の全部、五感の全部を使うことこそがコミュニケーションなんだよ、というメッセージ。
世の中には、いろんな理由で言葉がうまく喋れない人がいる。
使う言語が違うのかもしれない。障害があるのかもしれない。
だけど、「言葉が喋れないからって、コミュニケーションができないわけじゃないんだよ」
――そんな優しい肯定が歌の裏側から聞こえてきて、胸がぎゅっとなる。
さらに、曲はこう続く。
君をわかりたいな リンガ・フランカ
つたない言葉のその奥の
君のかたちをおもいみる
言葉の表面だけをすくい取るんじゃない。
不器用で、つたなくて、うまく形にならないその「奥」にある、その人の本当の想い(かたち)にまで想像力を働かせ、思いを馳せる。
なんて素敵で、なんて誠実な姿勢だろう。
そして、私が書いていても思い出すだけで涙が出てしまうのが、最後のサビの前にやってくる、あの静かで、いちばん優しいCメロだ。
上手く聞こえないなら見つめてみよう
よく見えなくたって触れられるかも
君が次に言う言葉をずっと
考えているのは僕も同じだよ
世界を諦めない。
目の前の「君」を諦めない。
聞こえないなら見つめればいい。
見えないなら触れればいい。
アプローチの方法なんて、いくらだってある。
そして、「君が何を言おうとしてるのか、僕もずっと一緒に考えているよ」と寄り添う。
この歌詞を聴くたび、私は我が子の姿を重ねてしまう。
これからの長い人生、この子がたくさんの人と出会っていく中で、どうかこんな風に、人の痛みに寄り添える優しい人になってほしい。
言葉の壁や障害、違いを目の前にしても、諦めずに「全部使って」相手を分かろうとする人になってほしい。
それは、親である私の、我が子の未来に対する切なる「祈り」そのものだった。
だからこそ、毎回涙が止まらなくなるのだ。
「リンガ・フランカ」とは、異なる言語を話す人たちの間で、意思疎通のために使われる「共通語」という意味の言葉だ。
キタニタツヤさんがこの曲で教えてくれた共通語。
それは、特別な言語なんかじゃない。
「君を分かりたい」と願い、五感を、身体を、心を全部使って手を伸ばそうとする、その泥臭くて愛おしい、歩み寄りの姿勢そのもののことだ。
夕方のリビング。
「今日できなかったあれもこれも、また明日!」と歌うテレビの前で、私は涙を拭いながら、また明日から目の前の大切な人たちと、ちゃんと、全部使って向き合おうと思う。
子どもたちの歌声に、こんなにも大切なことを教えてもらうなんて、あの寂しさを感じていた最初の数分前の私は、思いもしなかった。
このエッセイを読んで、少しでも共感していただけたら、ぜひ一度『リンガ・フランカ』を聴いてみてください。
きっと、あなたの心の中にある優しい部分が、じんわりと温かくなるはずです。
◾️ミナトさん企画!お前も魔族にならないか(*⁰▿⁰*)
また素敵なプロンプトをいただきました!
本当にプロンプト貼り付けるだけで素敵なイラストできるからすごい!


