【建築のタネ】中間領域としての土間
中間領域としての土間
─内でも外でもない、曖昧だからこその魅力─
No.087
「土間(どま)」と聞くと、玄関で靴を脱ぐスペースを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、土間の役割はそれだけではありません。かつて土間は、農作業や家事、あるいは地域の人々が集う場としても機能していました。床が汚れても気にしなくてよい空間として、日本の暮らしを支えてきたのです。
では、なぜこのような空間が必要だったのでしょうか? それは、土間が「内でも外でもない」という独自の立ち位置にあるからです。

でもその空間性、その可能性は非常に重要です。
■ 土間は「曖昧」だからこそ心地よい
日本の建築は、内と外を明確に分ける一方で、その中間に曖昧な領域をつくるという特徴を持っています。土間はまさにその象徴です。家の中だけど、屋外のように使える。靴を脱ぐけど、完全な室内とは言えない。そんな、どっちつかずの空間だからこそ、人々の暮らしの幅を広げてきました。
現代の住宅でも、この考え方を取り入れることで、新たな空間の魅力を引き出すことができます。
例えば、
・玄関を広くし、土間をコミュニケーションの場にする
・室内と庭をつなぐ半屋外空間として活用する
・自転車やDIY作業など、趣味のスペースにする
単なる「靴を脱ぐ場所」にとどまらず、新しい使い方が生まれる可能性があるのが、土間の魅力なのです。
■ 「内と外の境界」は土間で変わる
土間のもうひとつの特徴は、建築の操作によって「内と外の境界」が変わることです。
壁や屋根のあり方によって、外の空気を取り込みやすくしたり、逆にプライベートな空間として閉じたりすることができます。
例えば、
・開放的な土間(オープンな玄関土間)
→ 外とつながる開放感
・半開放の土間(障子やガラス戸で仕切る)
→ 季節や時間帯で雰囲気を調整
・閉じた土間(屋内に配置)
→ 断熱性を高めつつ土間の機能を維持
このように、土間の設計次第で「外に近い空間」にも「内に近い空間」にもできるのです。
■ 土間を現代の暮らしに活かすには?
最近では、カフェやオフィスなどにも「土間」の考え方が活かされています。土間のような「曖昧な空間」を取り入れることで、利用者が自由に使い方を選べる柔軟なデザインが実現できるのです。土間という空間を、現代の建築にどう活かすか?
その可能性を探ってみると、新たな発見があるかもしれませんね。
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「土間」は段差によって形作られると言っても過言ではありません。靴を脱ぐ日本人にとって、この暗黙のルールは無視できません。
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こういった土間があるとありがたいかもしれないですね。
