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【建築のタネ】端部処理

端部処理

─屋根の印象は端部で決まる?─

No.072 


端部の納まりは建物をどう見せたいのか、設計者の意図がよく表れる部位です。建築のディテールが持つデザインの力を探ります。

©BEAVER


■ 屋根の印象を決めるもの

屋根には「軽やか」なものもあれば、「重厚」なものもあります。 しかし、どの屋根も構造上は一定の強度が必要であり、その印象の違いを生み出しているのは、端部のディテールの処理です。

No.072 補足資料
©BEAVER


■ 端部の処理が与える印象

特に屋根の端部(エッジ)は、デザインの印象を大きく左右します。 例えば、庇(ひさし)を長く突き出せば軽やかに、軒先に厚みを持たせれば重厚感が増すなど、端部のデザインひとつで建築の表情が大きく変わるのです。

テピア(TEPIA)(1989)
所在:東京都港区北青山
機械・情報産業を中心とした技術の展示施設やホールなどからなる複合施設
設計:槇総合計画事務所
画像:Wikipediaより引用 ©Wiiii


特筆すべきは槇総合計画の建物です。
「エッジ」と言ったら槇事務所です!テストに出ます。

図:上記に写真に筆者の方で解説メモを追加

対比的に壁と軒のボリュームを操作しながら、そのエッジの処理に余念がありません。さらに細部を見ると、その異様なまでの端部のこだわりに驚くことになります。

©新建築(1989年8月号)
TOPIA 庇・壁詳細図

大きなエッジの処理と、ミリ単位のエッジの処理が緊張感のあるエッジを描いているのです。この作品に限らず、槇事務所のエッジのディテールは必見です。



■ まとめ

建物の端部処理は、「どのように見せたいか」「どんな印象を与えたいか」という設計意図が色濃く表れる部分です。「建物を読む」場合、特に大事な部分でもあります。どんな端部の処理を施すかで、建物の表情は大きく変わります。設計の意図を端部の在り方によって明確にしつつ、空間全体との調和を考えることが大切です。


本編おわり。


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ディテールを練ることと併せて、「軒」そのものの特性を知ることも大切です。日本建築の軒の話ですが、ぜひ参考に!

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実施設計でも、端部に金属を使うなどすることで、ラインが非常にきれいに出ます。ぜひ、いろいろな建物を見て、参考事例を増やしてみましょう。


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