【建築のタネ】防災設備とデザイン
防災設備とデザイン
──目立たせるべき? それともなじませる?──
No.086
「デザインに配慮した防災設備」と聞くと、建築にうまく溶け込んだ美しい設計を想像するかもしれません。しかし、目立たなくすることが本当に正解なのでしょうか?

■消火器や消火栓は誰が使う?
消火器や消火栓は、消防隊でなく、その場にいる一般の人が初期消火に使うための設備です。AEDも同様で、救急隊員が到着する前に誰かが使わなければ意味がありません。
そのため、見えにくくすることがデザイン的には優れていても、いざという時に使えなければ本末転倒です。
■ 機能とデザインのバランスをどう取る?
防災設備は「隠す」のではなく、「見つけやすさ」と「内装との調和」のバランスを取ることが重要です。
たとえば、色を抑えながらも適切なピクトグラムを配置する、自然な動線上に設置するなど、デザインと機能を両立させる工夫が求められます。
また、設計者だけで判断するのではなく、施設のオペレーション側とも連携し、利用者が直感的に使える配置を考えることが不可欠です。

色は馴染ませているが、場所が分かりやすい。
新潟県小千谷市「ホントカ」
写真:ののの(BEAVER)撮影
■ 設計者の独りよがりにならないために
防災設備のデザインを考える際には、「建築の美しさ」だけでなく、実際に利用する人の視点を忘れてはいけません。デザインを優先するあまり、「いざという時に使えない」なんてことにならないようにする必要があります。
「防災とデザインの最適解」 は未だに出ていないように思いますので、もう少し深く検討していくべきポイントかもしれません。
透明なボックスに入った消火栓、消火器、火災報知器、AED
— 佐野五月|でざいん姉さん (@irohazum_s) March 18, 2024
これ考えた人天才だと思う(新山口駅) pic.twitter.com/Ij9watABmb
それにしてもこのデザインは素晴らしいですよね…。
あまりにも見えすぎていると盗難やいたずらが心配ですが。とはいえ、透明化は一つの解決手法かもしれないですね。
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消防設備の箱のデザインというのは一種のプロダクトデザインです。椅子や照明以外にも、家具の丁番なども大事なデザイン要素ですね。
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そう考えてさえいれば大きな間違いは起こらないはずです
