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【建築のタネ】美術・建築・宗教

美術・建築・宗教

─三位一体の美を読み解く─

No.027 #建築 #建築設計 #建築学生
#建築史_bn #西洋建築_bn


美術、建築、宗教。この3つは古代から現代まで密接に絡み合い、互いを高め合ってきました。それぞれが融合することで生まれる特別な「美」の世界について考えてみましょう。



■美術と建築が創り出す宗教空間

建築と美術はその時代ごとの様式で語ることができます。

例として、中世ヨーロッパを代表するゴシック様式の大聖堂では、建築そのものが美術のキャンバスとなりました。天高くそびえる尖塔や色鮮やかなステンドグラス、細かな彫刻が空間を荘厳に彩り、神聖な雰囲気を生み出しています。

ランス・ノートルダム大聖堂
写真:Wikipediaより
Ludovic Péron - 投稿者自身による著作物

ステンドグラスは建築の技術的な進歩によってもたらされた芸術品です。

西洋建築では主要構造が組積造ですが、高さのある空間を作るためには組積造では限界があったのです。

そんな背景の中で、「フライングバットレス」「尖頭アーチ」、「交差ヴォールト」などの新技術が発明され、組積造の問題を乗り越え、ようやくゴシック建築という様式にたどり着いたというわけです。

これによって、大きなスパンで大きな開口部を開けることができるよになったため、ステンドグラスが発展したのです。下記は特に「バラ窓」と呼ばれるステンドグラスの表現形態の一種です。

ランス・ノートルダム大聖堂の「バラ窓」
写真:Wikipediaより
User Dorgan - 投稿者自身による著作物

美術においても「ゴシック美術」と呼ばれるスタイルがあります。ゴシック様式という建築から始まった流れは、各種装飾、彫刻、美術へと広がりを見せていくのです。

「マエスタ(荘厳の聖母)」(部分)
作者:ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(イタリア)



■まとめ


美術・建築・宗教が一体となって生み出す空間は、圧倒的なエネルギーを持っています。こういった空間の力というのは、悪い言い方をすれば圧倒的なお金の力でもありますが、それは宗教信仰というものの巨大なパワーあってのことです。
このエネルギー溢れる空間は私たちの精神や感情に深く作用します。この関係性を理解することで、建築を見る目がさらに豊かになることでしょう。



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西洋建築史は建築学科で基礎として学ぶ内容として位置づけられています。ただ、遠く離れた西洋の建物を見る機会はなかなかありませんので、それを「比較」という切り口で実感へと落とし込もうとしているのが下記の書籍です。
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番号としては随分と先ですが…
西洋建築に関しても詳しく解説します。お楽しみに!

No.169「空間の中新世と光」
No.170「高さへの意識」

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