【海狸図書館】日本デザイン論
No.007 #読書 #おすすめ書籍
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▶著書-基本情報

書影:出版社Webサイトより
【 書籍情報 】 日本デザイン論
著者: 伊藤ていじ
出版: 鹿島出版会(1966年)

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BEAVERにてまとめ(2025)
【 書籍概要 】- 出版社発信内容
日本の建築・庭園・書道・華道といった造形一般にみられる特色をその発想でとらえ、「日本的なるもの」がどのように形成されていったのかを分析、解明する本書は、日本デザインに関するバイブル的存在の一冊といえる。
▶読書メモ

【 メモ 】
「日本を知る」ためには、比較する必要があります。
本書では、西洋における曲線の在り方と、日本における曲線の在り方の差異を「たわみ尺」という道具を通して説明していたり、西洋の左右対称な平面計画と日本の左右非対称な空間の在り方を比較していたりと…
比較を通して日本の輪郭を描き出そうとする姿勢を貫いており、比較的難解な本でありながらも、この方針が全体を理解の助けとして機能しています。
この考え方は著者がワシントンで大学の客員教授をしていたことにも起因しているかもしれません。日本の外から見た視点がこの書籍の強度を上げているように思えます。
この本のあとがきににはこうあります。
どうも私たちのなかには、極東の果てに隔絶された島のなかで、ぬくぬくと温床育ちになっている者が多いように思われる。特に日本文化のことになると、日本人の専売特許のように思って、アカデミックなきびしさが無く、時にはコップの中で茶番劇を演じているのではないかと思えることさえある。できれば日本語で書いたものが、そのまま英語になって、しかも国際的な評価に耐えうるのが好ましいあり方ではないだろうか。どうもわたしには、日本人の頭の中は針金たわしで洗って、いっぺん合理主義の洗礼をあびせかけておく必要があるように思われてならない。
その毒舌に思わず笑ってしまうのですが、日本のことを日本人が知らないという現象は度々起きているように思います。
「日本人の専売特許」を語りたいのであれば、あぐらをかいていないでもっとストイックな姿勢で日本を知るべきかもしれませんね。
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