【建築のタネ】軒と4種の空間
軒と4種の空間
──軒の下にある多様な性質の空間
No.009 #日本建築_bn
▼前回までの「軒に関する」記事
■軒の特性について
内容は前回の続きになります。
軒の特性について、No.007.とNo.008を含めてまとめると…


空間は「01.外部空間」と「02.内部空間」という
シンプルな区切られ方をしているのではなく、「柔らかい境界線」によって区切られた複数の異なる性質の空間によって成立していることがわかります。

■軒と中間領域
この軒下の空間は、軒の性質をある程度意識してデザインに取り込まなければ成立しません。
03. 外部空間だけれど内部空間に内包され、雨に濡れない軒下空間
04. 外部で雨に濡れるけれど内部空間に内包されている空間
上記のような空間を「中間領域」といいますが
この空間は必ずしも軒が自然に作り出すものではなく、意識的な設計によって初めて成立します。
軒裏を見通せる架構のデザインや、軒先の雨樋の納まり、軒裏材の質感や照明計画など、細部に至るまでのこだわりが、空間の価値を大きく左右するのです。
■まとめ
軒が持つ可能性を最大限に引き出すためには、このようなディテールにこそ目を向けるべきでしょう。「軒が作り出す4種の空間」をどう活かすか、次のデザインのヒントとして考えてみませんか?
