【建築のタネ】文脈とボリューム
文脈とボリューム
─周囲と調和するか、対比するか?─
No.090
新しい建物を設計するとき、周囲の建物や環境との関係性(=文脈)をどう扱うかが重要なポイントになります。
たとえば、周囲のスケールに調和させるのか、それともあえて対比を生むのか。この選択によって、建築の印象は大きく変わります。

文脈をどう捉えるかが大事!
■ ボリュームの操作が生む印象
これから新たに建てる建築は、どのような文脈にどう置くのか、それを選択することから始まります。
・文脈に順応するデザイン
→ 周囲と馴染むように分割し、スケール感を整える
・対比を生むデザイン
→ あえて大きなボリュームを強調し、ランドマーク的な存在とする
ただし、外観のボリュームが分割されて見えても、内部が一体空間という設計も可能です。これは建築の視覚的なトリックの一つで、見た目と実際の空間構成が異なることもあるという点が面白いですね。
レム・コールハースはこのように「建築の内部と外部を分離すること」を自身の著書「錯乱のニューヨーク」の中で「建築的ロボトミー」と表現しています。

■ 具体例:「荘銀タクト鶴岡」
山形県の 荘銀タクト鶴岡 は、周囲の住宅地に配慮しながら、文化施設としての存在感を確立した事例です。
この建築については、BEAVERのYouTubeチャンネルで詳しく解説していますので、ぜひチェックしてください!1分でわかります。
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※重いのでPC向けです

外観だけを分割して内部空間は大きいままであったり、
1つの施設を分棟の構成にしてボリューム感を落とす等、
様々な表現方法をこの文脈で語れます。
