【建築のタネ】ダイレクトゲイン
ダイレクトゲイン
─太陽の熱を活用して冬の暖房を減らす─
No.088
ダイレクトゲインとは、日中の太陽光を室内に取り込み、蓄熱し、夜間に暖房として利用する手法 です。省エネに貢献するパッシブデザインの代表的な技法ですが、設計や運用を誤ると夏場のオーバーヒートを招くこともあります。

■ ダイレクトゲインの仕組み
太陽光を取り込み、床や壁に蓄熱し、放熱することで室温を維持 します。
蓄熱には 「顕熱蓄熱材」(コンクリート・レンガ・水など)と 「潜熱蓄熱材」(PCM・塩化カルシウムなど)があり、それぞれ使用も可能ですし、組み合わせることでさらに効果が向上 します。
要するに、「石」のような比熱の高い素材を使い、太陽によって温まった状態を、太陽が沈んだ夜間も維持するという、材料の性質をうまく利用した保温方法です。
潜熱の方はわかりにくいのですが、材料の性質をうまく用いた保温方法とだけ認識しておけば相違はありません。
■ メリットと注意点
≪メリット≫
・冬場の暖房エネルギーの削減
:太陽の熱を活用し、省エネを実現
・環境負荷の軽減
:化石燃料の使用を抑え、持続可能な住環境へ
≪ 注意点≫
・夏場のオーバーヒート対策を!
→ 庇やブラインドを適切に設計すること
・冬場の日照量を考慮する
→ 日本海側の冬場に曇天の多い地域では機能しにくい仕組みです。どうしても一定の日照量が必要です。
■ 設計の工夫
・窓の向きと庇の調整
→ 南向きの窓を活かし、日射をコントロール
・蓄熱材の適用
→ 床や壁に配置し、熱を効率的に蓄える
・換気計画の最適化
→ 通風を確保し、夏の過熱を防ぐ
ダイレクトゲインは、適切に設計すれば冬場の暖房コストを削減できる有効な手法です。地域の気候条件を考慮しながら、最適な形で活用していきましょう!
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地域によっては暖房入らずで心地よい空間を実現できます。
