【建築のタネ】窓と変数
窓と変数
─膨大な数の窓の可能性─
No.063
窓は単なる「開口部」ではありません。その先には、想像もつかないほど多くの可能性が広がっているのです。今回はきわめて細い開口「スリット」について解説です。

■窓に付加された大量の変数
たったひとつの窓であっても、その設計には数多くの変数が集まっています。 形、大きさ、配置、高さ。そして窓の向こうに広がる景色まで、すべてが空間の雰囲気に影響します。さらに「開口部」としての窓を考えると、設計の幅はさらに広がっていきます。

窓の大きさや切り取り方も、窓を考える上では重要な要素です。窓から飛び込む情報の量や質を変えるのもまた窓なのです。
■具体的な変数の例
窓を設計するとき、考慮したいポイントは例えばこんなものです。
・光の取り入れ方
:明るさの調整だけでなく、何種の陰影を生むか
・景色の切り取り
:窓から見える景色が空間にどんな印象を与えるか
・通気性
:風をどの程度とり入れるか、換気の効率はどうか
・プライバシー
:外部からの視線とその先をどうデザインするか
これらはすべて、窓を通して空間と世界を絞りなおすための変数です。しかし、これでもほんの一部です。
■まとめ ─ 変数を持つ要素たち
変数を持つのは窓だけではありません。 屋根や壁、床もまた、すべてが複数の変数を持っています。それらをどう組み合わせるか。そこに、新しいデザインの可能性が生まれるのです。設計のたびに「なぜこの形?」「この窓は何を担う?」と問い続けること。それが、魅力的な空間を経験的に生み出す鍵になるはずです。
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