【建築のタネ】曲線における集中と発散
曲線における集中と発散
─曲線がつくる、集中と発散の場─
No.070
共有スペースなどに曲線のテーブルや椅子を見かけることはありませんか?この曲線形状が、人々の行動に与える影響を考えてみましょう。

身の回りに結構ありますよ!
■ 曲線が人々に与える影響
曲線形状のテーブルや椅子は、人の行動や視線、空間の雰囲気を左右します。 その曲線が「集中」を生むのか、「発散」を促すのかは、その形状の違いによって決まります。

「ATHOS(アトース)シリーズ」
写真:商品ページより引用
■ 集中:視線を内側に誘導する場
内側に湾曲した曲線は、人々の視線を自然と中央へ向かわせる効果があります。 この形状は、会話や議論を活発にするのに適しており、チームミーティングや家族の団らんの場として効果的です。 参加者全員が中心を共有しやすく、自然と集中を促す空間が生まれます。

「BAKEシリーズ」
写真:商品ページより引用
■ 発散:外側に広がる視線と適度な距離感
一方、外側に広がる曲線は視線を外へ誘導し、開放的な空間を作り出します。 この形状は、カフェやラウンジのテーブルなど、個々の距離感を保ちながらリラックスできる場に適しています。 外向きの曲線は、周囲との緩やかなつながりを維持しつつ、個人のスペースも確保できます。 特に、一人で作業したり、ゆったりと過ごしたりする環境には、適度な開放感があるため効果的です。

設計:伊東豊雄建築設計事務所
藤森泰司氏のデザインによる4階の円形ソファ
写真:BUNGANETより引用(写真:宮沢洋)
このようなソファが複数あることで、これらの「矢印」は様々な方向を向き、さらに場の多様性が増していきます。
■ まとめ ──曲線で空間の印象を制御する
曲線の形状は、単なる装飾ではなく、空間の使われ方や雰囲気を決定づける要素の一つです。 集中を促すか、発散を促すか。どのような行動を誘発したいのかを考え、それに適した曲線デザインを選ぶことが、優れた空間づくりの鍵となります。曲線は、単なる形状の美しさを超えて、人々の行動や心理に働きかける重要なデザイン要素なのです。
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人の「流れを読む」ことも重要になりますので、形に対してどのような流れが発生するのか、感覚的に掴んでおくことも大切だと思います。
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「発散」か「まっすぐ」の造形にします。
「集中」の配置は居心地が悪くなってしまいます。
用途と造形にも相関があるのです。


若干大きさが違いますが、上記のように、「置く場所」によって使われ方も変わってきそうですね!
