英国王立園芸協会認定を取得するまで
しばらく更新お休みしておりました。
英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society :RHS)の認定のテストを10/13&14の2日間にわたり受けており、ようやく終わりました。
昨年の11月から準備開始して、8月末にすべての課題が終わり、9月中旬にテストの申し込みを行いました。テスト申し込み以降3-4週間、すべての夜のお誘い&SNSを遮断して、ガリ勉していたのです。
という状況で、9月から10月にかけて、”スキ”をいただいた方にもまったくレスする心の余裕がなく、大変失礼しました。🙏
本日は、RHSの認定資格のテストを受けるまでについて備忘録を兼ねてシェアしたいと思います。
どなたか、いずれ認定取りたい方やイギリスのガーデニング最新事情を知りたい方の参考になれば幸いです。
RHS(Royal Horticultural Society) について
英国王立園芸協会(Royal Horticultural Society)は1804年に設立されたイギリスの慈善団体で、世界で最も権威のある園芸機関の一つです。英国王室の後援をうけ、以前は長期間にわたって故エリザベス女王が、現在はチャールズ国王とカミラ王妃が総裁(Patron)を務めています。
日本でも時々話題になるチェルシーフラワーショー(RHS Chelsea Flower Show) を主催するなど、その活動は国際的に高く評価されています。
RHSの資格は、イギリス国内では園芸・ランドスケープ業界で広く認知され、専門知識を証明する資格として高い評価を受けています。また、英語圏を中心に海外では英国式園芸の体系を学んだ証として、専門性の高い教育資格として知られています。
ちなみに、夏休みに訪問したWisley GardenはRHSが運営しているガーデンです。世界遺産の植物園Kew Gardensの年間訪問者が2百万人なのに対し、RHS WisleyGardenはロンドンから2時間くらいの郊外にあるにもかかわらず 1.5百万人とこちらはイギリス人に大人気のガーデンです。
イギリスの園芸の資格を取ろうと思った背景
民間企業で経営企画やマーケティング、広報、海外事業管理など、どちらかといえば机に座って仕事してきたのですが、人生も後半になってきたので、老後の楽しみというか地域の人と交流するアイテムとして、ガーデニングで何か地域の役に立ったり、交流してしたりできるといいかなとぼんやり思っていました。
ガーデニングは、何時間でもやっていられるのです。しかも、養蜂との相性もよさそうだし、何より身体を動かすので、歳をとってから健康維持にもいいなと思っていました。
ちなみに、私のTOEICのスコアは975点で、英語の契約書読んだり、アメリカの政治関連のYoutubeを楽しんだりできるレベルです。帰国子女でもなく、18歳まで外国には行ったこともなく、語学学校にも行ったこともありません。自慢といえばお金をかけずに英語がそこそこできるようになったということでしょうか。なので、英語でもなんとかなるでしょうと軽い気持ちでした。
たまたまガーデニングとかガーデンデザインのキーワードで、いろいろググっていて見つけたのがRHS。英国王立園芸協会ってカッコよさそう!って思いませんか??
そういえば初めて行った外国もイギリスだし、昔友達にもらったイングリッシュ・ガーデンの本、今も参考にしているし、ステキ。しかもオンラインで取れそう!!というミーハーな発想で安易に決めました。
実は、申し込み当時はあまりRHSについてよく知らず、イギリスの種を買ったときに、見たことあるなぁくらい。チェルシーフラワーショーは知っていましたが、RHSが主催しているとは知りませんでした。
申し込み方法
RHSでは、園芸教育がよく組織化がよくされていて、”Approved Center”とよばれるイギリス国内に点在するセンター(植物園やカレッジなど含む)のリストがサイトにあり、そこのなかから好きなセンターを選びます。コロナの影響もあるのか、以前からなのかはわかりませんが、オンラインで100%受けられるコースが多くあります。
※実技ベースのコースもありますが、当然現地です。短期の講習ではVISAは出ないので、実質日本からだと難しいです。また、お庭の木の手入れや野菜の美しさをみても、実技は日本の方が進んでいるかな・・と勝手な印象です。
私は、いずれガーデンデザインのコースも受けたかったのでガーデニング専門のカレッジに申し込み、受講料を支払いました。
また、申し込みからしばらくして、ゆくゆく受けることになるRHSのテスト受験料をセンターを通じて先払いする様にメールが届きます。
先払いさせて、途中で脱落する人を減らす目的なのでしょうか。。(笑)
申込み後
これ以降は、私が申し込んだセンターの内容です。
※センターが違うと多少違うかもしれません。
申し込みをすると、下記のものがPDFファイルで送られてきます。
・自分で埋める形式の学習計画表
・Course Handbook
・Lesson1のテキスト
・Question Booklet(宿題)
そして担当のチュータがつきます。私のチュータはKelvinさん。一度も会ったことないけど、勝手に髭を生やした、初老の男性をイメージしています。
簡単な勉強の計画書を提出して勉強スタートです
このUnit1 Lesson1はなんと149ページ!!!!
Plant Scienceとして植物の分類、学名、ライフサイクルや環境にどうやって適応してきたか、植物の細胞の話や維管束?(Vascular system)、受粉と受精、光合成、植物内の水の動きなど、基本的な植物の構造に関する内容が網羅されています。
あまりに、初めての英単語が多すぎて、最初のうちは1ページにつき30回は辞書を引きました。
1レッスンで30回ではなく、1ページで30回です。まったく先に進みません。
内容はなんとなくわかるのですが園芸用語や植物専門用語がまったくわからないので、頭に入らず。内容は高校の生物を英語でやっている感じですかね。。(涙)
へこたれそうになりましたが、最初のレッスンなのでまずは通勤や外出中の電車の中など、すき間時間を使って細切れで1か月くらいで、なんとか読み終わりました。
終わったらQuestion Bookletの宿題をやって、PDFにして送ります。
すると、翌日くらいに、次のレッスン、Lesson2のセットが送られてきます。
また、1-2週間後にチューターからセンターを通じてLesson1のフィードバックが戻ってきます。
Question Booklet
本番の試験と同じ構成になっています。
A. 選択肢問題、B. 短文での説明問題、C. 長文のエッセイ(300文字) からなり、各問題&各セッションの点数がコメントとともに戻ってきます。及第点だと、次のレッスンに進むようにコメントがついています。
私の場合、Aは毎回9割くらい取れるのですが、Bは7-8割、Cは最初の頃は半分以下の点数でした。結果、最初の頃は60点台から最後の方は90点台の回もありました。
毎回テキストの当該部分を写しているにも関わらず、"もっと詳しく!!"とか"エッセーが足を引っ張っている"とかのコメントが戻ってきました。
という感じで、プラントサイエンスに続き、環境適応、栄養、ガーデンスタイル、植物や園芸が地域経済に与える影響、バイオダイバーシティ、ウェルビーイングやマインドフルネスなど、私からしたら、ほぼイメージ通りに加え、えっ、そこまで?と思う様な内容まで網羅されていました。
Unit1で4レッスン、Unit2も4レッスンの計8つのレッスンをこなします。
その都度、自分でテキスト読んで宿題を返答して、フィードバックが返ってくるというのを繰り返します。
Unit2Lesson4まで終わったら、いよいよテストを受けることができます。
テストは年3回、10月、2月、6月。
Unit1が月曜日、Unit2は火曜日 でイギリス時間朝9時半(日本時間17時半)開始。Unit1とUnit2は別の月に受けることもできます。
私は6月にUnit1を受けようと思っていたのですが、うっかり申し込み忘れました。そこで、この10月にUnit1とUnit2を2日続けて受けました。
オンライン試験システム
センターにテストを申し込むとセンターからまとめてRHSに申し込みが行われます。
テストの2週間ほど前になるとRHSのQualification Teamからメールが来て、オンラインテスト監視システムについてのガイドやデモテストのサイトなどのお知らせが送られてきます。
テストシステムをインストールして、デモテスト(1時間分)をやって動作や解答方法、ネットワークなど試験環境が大丈夫か確認します。この段階で、本人確認でパスポートとか求められるので、本番で慌てずにすみます。
オンライン試験システムは、カメラで顔が見えるようになっているほかデスクトップの画面が共有されます。
センター主催の直前講習
10月のテストを受ける生徒向けにセンター主催の直前講習があると案内が来ました。
開催は10月1日 現地時間18時から19時まで。
日本時間だと深夜2時だったのと、イギリス人のクセのある英語をリスニングできるのかも不明だったので、URLを送ってもらって、後日、録画を見ました。
一緒にテストを受ける人々の顔も初めて見ることができ、ちょっと親近感が湧きました。
第二言語の人は25%時間延長
その後、RHSよりリマインドのメールがテスト数日前に届きます。
その時にイギリス国外から受験する人は連絡するようにと書いてあったので、”日本から受けるけど、時間は一緒でイギリス時間9時半、日本時間17時半に受ける”と連絡したところ、システム側で受験地域と開始時間のをアップデートしてくれたほか、英語が第二言語の人なら、時間は25%増やしてあげられるけど必要か? と連絡がきたので"YES,Please!!!" と回答しました。通常は120分なので、30分追加になります。これは大きい。※別の時差のある地域の人は事前に相談すれば、調整してくれます。第二言語の人のことまで考慮してくれるなんて、サスガ大英帝国!ですね。ドメスティックな日本にはまったくない発想だなと、妙に感心しました。
時差調整といい、
※1回目のテストのときは、RHSの担当者からのメールで返信で対応してくれたのですが、2回目のテストを受けたとき(2026年2月)はセンターを通じて申し込んで!とのコメントが返ってきました。時差につては、前倒しをお願いしましたが、後ろにするのはやってくれそうでしたが、難しそうでした。チート防止だと思います。(2026年3月追記)
また、実際、オンラインテストシステムの開始画面を見ると120分のところ150分と更新されていて、そういう意味でも安心でした。
当日は、開始時間の10分前よりアクセスできる様になります。環境確認や本人認証に少しかかるので10分前にアクセス。確認が終われば、試験を始められます。早く始めても、ギリギリに始めても時間は開始した時間からカウントされます。
試験では、タイプを打つのですが、大文字や小文字、イタリックなど大体のことはできるように思います。
合否判定
テストは8割が筆記のため、採点に6-8週間かかります。なので、12月中旬か末ごろかなと思います。
正答率50パーセントで合格なので、真面目にやれば、ネイティブの植物好きの人であればそこそこ合格しそうです。ノンネイティブだと、細かい引っ掛け問題もあったり、細かい英語での表現力が不足していて、苦労しました。試験当日にやっていた過去問でもまだ知らない単語が出てくるのです。
この時点ではまだ合否も分からずです。
今回はテストを受験するまでの情報のシェアでした。
その2に続く
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