英国王立園芸協会(RHS)認定取得まで その2 ガーデニングと社会的意義
(前回より続く)
Unit1とUnit2でそれぞれ過去問5回分+本番1回分やったので、どんな傾向だったかなど、気づき事項をを共有します。
いつだか、資格取りたいなぁという方やイギリスのガーデニング好きな方の参考になれば幸いです。
(前回記事はこちらから)
全体
今回、感心したのは、植物のことや園芸業界の内容に留まらず、バイオダイバーシティの推進や環境問題、ウェルビーイングへの取り組み、園芸業界の経済活動や社会的意義について考えさせる内容が多かったことです。
また、最近はオンラインで受験する人が多いと思われますが、おそらくチート防止対策からか、簡単な記憶を答えさせる問題は配点が低いです。一方、その習った内容を他の内容と組み合わせてどれだけ理解できているかを計るような問題が配点も高く、その比率も増えている様に思います。なので、直接の答えはテキストにはないけど、いくつかの内容を組み合わせることによって回答できるような質問もあります。その傾向は近年とくに高く、ちょっと捻りすぎではないかなと思う質問も多くありました。
試験範囲
下記がタイトルだけですが、主な勉強する範囲です。
Unit1.
Lesson1 植物科学I
Lesson2 植物と健康
Lesson3 植物と栄養
Lesson4 植物の仕様
Unit2
Lesson1 植物の科学II
Lesson2 庭園の様式
Lesson3 園芸と社会(ウェルビーイング、環境、経済、社会)
Lesson4 バイオダイバーシティ
テストはA 選択肢問題 20点分 B 短文での記述 50点分 C 出題テーマに沿ったエッセイ 30点分(4つのお題の中から好きな2つを回答)
Unit1からUnit2のlesson1までは、植物や園芸に関する基礎的な内容が網羅されています。すでに理解のある方は、この部分はスムーズに進められると思います。
Lesson2の庭園様式は、ヨーロッパを中心に庭園の様式の違いについてです。私は大学・大学院と美術史を専攻してきたので、ざっくりとした違いはわかるのですが、イギリスの歴史の中でガーデニング様式に微妙な違いがあるようで、強いて言えば日本の歴史で室町時代と安土桃山時代の違いを説明せよ的な質問もありました。私のテストの時には二人のガーデナーの名前が挙げられていて、その特徴を述べよでした。きっと違う様式に属しているお二人で、ネイティブの人は歴史でも習うのでしょうが、外人には正直ツラいです。
Lesson3に関した問題としてある年の過去問は、
“写真はLGBTの支援団体が作った駅のポケットパークです。この場所の意義を述べよ“ です。
ガーデニングとLGBTって、随分なところ突っ込んできたと思いませんか?
今年の私が答えた問題は、“あるヘルスケアandウェルビーイングクリニックが、マインドフルネスをテーマにしたオープンスペースを作りたいとガーデナーのあなたに相談がありました。どの様な庭の構成にするか、なぜその植物を選定したのか、説明を加えて、述べよ“。
正解はない問題ですが、ガーデニングだけではなく、マインドフルネスに関するそこそこの経験か知識がないと難しいですよね。他の二つが無理だったので、消去法でこの設問を選ぶしかなかったのですが、たまたまヨガ習ってはいたものの、いざ言語化するとなると結構難しかったです。シャバーサナ(ヨガの最後にやる力を抜き切った屍のポーズ)のことを書こうと思ったら、スペルがわからない!😿
気候変動とバイオダイバーシティの維持
テキストを通じて何度も繰り返されているのは、気候変動の影響をミニマムにするためにバイオダイバーシティの維持を念頭におくこと。
・そのために、ケミカル(化学)で作られた、肥料や殺虫剤は、可能な限り使わないこと。
・土壌の微生物をいかに活性化することにより、人間のINPUTを減らすか
・水の使用量を減らすために などなど。
化学肥料はその生成の過程で莫大なエネルギーを使っている。さらに殺虫剤については、”できるだけ殺虫剤に頼らない方法”を推奨し、大発生の時のみに期間限定で使用は認めています。
また、日本ではふつうに使っているピートモス、こちらも掘り返す過程でカーボンがでるのもあり、使わないことを推奨しています。イギリスでは2025年までにピートモスの販売をやめようと!という動きがあります。
えっ、ブルーベリーやしゃくなげ、どうするの!?と日本人は思ってしまいますが、郷に入っては郷に従えで、引き続きこの冬もブルーベリーにピートモスはあげますが、テストでは絶対に書かないようにします。
気候変動に対する鍵として、ポリネータ(ハチを含めて受粉してくれる虫や鳥)含めて、バイオダイバーシティの維持を掲げています。
我が家は鹿?がせっかく植えたばかりの新芽を食べ、アライグマだかハクビシンは家のブドウを全部食べてしまうので、良い点だけでなく、デメリットも述べてもらいたいところですが、とにかく動物にしろ植物にしろ、元々土着の種類を中心としたバイオダイバーシティ維持の重要性を常に説いています。
そういう意味でも、日本と野生種であるニホンミツバチは大事にしないといけないですね。
以後までお読みいただきありがとうございます。
その3に続く
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