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Q&A式!ゼノブレイドストーリー解説【第一回 -根幹編-】

 先日のニンテンドーダイレクトにて、ついにゼノブレイドシリーズの最新作が発表された。

 そして、それと同時に、これまで発売されてきた(クロスを除く)ゼノブレイドシリーズ3作(クロニクル三部作)に区切りがついた

 とはいえ、ジェネシスも「ゼノブレイド」を冠する作品。過去作品の要素を大事な場面で急にぶち込んでくることは想像に難くない。高橋総監督にはたくさんのそういった前科があるため、これまでのゼノブレイドシリーズを改めて深く理解するという試みは、無駄ではないのではないかと思う。

 というわけで今回は、ゼノブレイド1、2、3を中心に(クロスDEにも触れる)ストーリーの軸となる点をまとめて解説し、ジェネシスに向けてゼノブレ強度を上げていこうと思う。

 先に言っておくが、ゼノブレイド世界の根幹を解説せんとする、この第一回が一番濃密になると思われる
 どうかお付き合いいただければ幸いだ。

 当然、この先はゼノブレイド1、2、3、クロスDEのネタバレが隅々まで満載だ。望まないネタバレを回避したければ、モナドアーツ「戻」ブラウザバックで未来を変えることをおすすめする。

 そして今回に限らず「ここはこうじゃないか」「こういうところがよくわからない」とかがあれば、ぜひ気軽に申しつけてほしい。

1.根幹編


Q. 結局、ゼノブレイドの世界ってどうなってんの?

A. ほとんどが科学者「クラウス」の実験のせいで生み出された世界。

  • クラウスという人間のいた世界(便宜上以下"惑星")

  • ゼノブレイド1の世界(果てない空と海だけの世界、便宜上以下"巨神界")

  • ゼノブレイド2の世界(惑星のなれの果て"アルスト")

  • ゼノブレイド3の世界(オリジンを使ってゼットが生み出した世界"アイオニオン")

  • ゼノブレイドクロスの世界(この世界のみ、他の世界とは別の宇宙に存在)

 20XX年、とある惑星。宇宙軌道タワー「ラダマンティス」とその周辺では、戦闘ロボット「デバイス」部隊による激しい戦争が繰り広げられていた。反政府軍サルワートルに対抗しながらも、苦境に立たされる政府軍。

 だが、彼らには切り札があった。
 謎の物質「ゲート」から莫大なエネルギーを得て動く最強のデバイス「アイオーン」。アイオーン起動のため、ゲートの準備に入る政府軍。しかし、ゲートの管理権限は、クラウスという一人の研究者に専任移譲されていたのである。

 多次元接続物質ともいわれるゲートを「神が差し伸べた手」「ヒトが新たな地平へと旅立つための扉」と考えていたクラウスは、生存競争の果て、惑星を焦がし滅ぼし尽くす人間に対して絶望していた。
 クラウスはゲートの力で人間を至高の存在へと昇華させるべく、独断で相転移実験を敢行する。

 結果、この実験は失敗。
 ゲートを開いたことで、軌道タワーと地表の廃墟、そしてクラウス(の半身)のみを残して、ほぼすべての物質が遙か彼方の次元へと転移してしまった。このとき、その遙か彼方の次元がゼノブレイド1の世界、巨神界と機神界になる。
 この次元は転移した惑星の物質から創られたと思われる閉鎖空間であり、星や宇宙という概念がなく、果てない空と尽きない海で出来ている。

 残されたクラウスはゲートの力と結びつき、不死の存在に。贖罪として、雲海とコアクリスタルを用いて惑星を再生した。このとき、再生された惑星がゼノブレイド2の世界、アルストになる。
 惑星のほぼすべてが雲海で覆われ、一部の海底には地表の廃墟(モルスの地)が遺されている。植物が巻きついた軌道タワーを「世界樹」、その上にある神の大地(軌道上にある元クラウスの惑星人のコロニー)を「楽園」と呼ぶようになっていた。

 幾万もの時が経ち、巨神界はクラウスの半身であるザンザが打ち倒され、神なき世界に作り変えられたことで、閉鎖空間から惑星と同じ世界の構造(宇宙や他の惑星がある)に変化。ほぼ同時にアルストは、(ザンザが滅びることによって)クラウスとゲートの力が尽きる前に世界が再度再生され、雲海ではなく普通の海が広がる世界に変化した。

 巨神界とアルスト、2つの世界は別々に未来へと進むかと思いきや、そうはならなかった。

 元は同じ惑星だった2つの世界が次元を超えて融合しようとしていることが分かったのである。そして、相反する世界は融合すると、対消滅することも判明した。この世界の消滅のタイミング「交わりの日」に対抗すべく、2つの世界は叡智を結集し「オリジン」と呼ばれる世界の再生装置を建造。オリジンに世界のすべての魂、記憶、情報を詰め込むことで、一度世界の融合と消滅を受け入れ、その後にそのまま元の通りに再生するという計画であった。

 しかし、世界の再生は行われなかった。
 厳密に言えば、融合と消滅が起こる直前で世界は静止。オリジンに含まれていた「未来へと進む恐怖と停滞への希望」が形となり「メビウス」という存在が顕現。その首魁「ゼット」がオリジンを掌握したことで2つの世界を静止させ、アイオニオンというもう一つの世界を創世したのである。

 永遠の今が繰り返される世界であったアイオニオンだったが、長い時の末、未来へ進もうとする想いによってゼットは討たれ、アイオニオンは消滅。オリジンは正常に起動し、2つの世界も無事再生。新たなる未来へ往くことができたのであった。

 以上がゼノブレイド三部作における、世界の変遷である。もっと短くまとめるなら「1つの世界が2つに分かれ、分かれた世界がもう一度1つになろうとしたが、1つになる直前に事故で3つめの世界が生まれた」という感じか。
 全編において、大体がクラウスの実験による尻拭いみたいなもんであり、こいつがボタンをポチーしなければクロニクル三部作は存在しえなかったといえる。
 ちなみにオリジンと世界の再生、アイオニオンの仕組みや時系列の細かい点については、現状はっきりしない点が多い。一方で「融合する前に世界が静止した」「その後に再生した」という事実は、はっきりと「3」本編で語られている。

 またゼノブレイドクロスDEにて、クロスの宇宙も含め、ゼノブレイドすべての世界における狭間にあたる次元が存在することが分かった。3部作と直接関わり合いはないが、世界のさらに根幹の部分でクロスを含めたゼノブレイドシリーズは繋がっていることが示唆されている。ジェネシスへの布石と捉えることも出来るだろう。


Q. トリニティ・プロセッサーって何?

A. クラウスの惑星でゲート実験施設を管理していた超高性能AI。のちのアルヴィース(アルファ/エイ)、メツ、ホムラ/ヒカリである。

 3つのAIによる相転移実験施設管理システムであり合議型人工知性群。それぞれのコアはウーシア(赤)、ロゴス(紫)、プネウマ(緑)と呼ばれる。「ロゴス・プネウマの送る情報や演算(意見)を、ウーシアが評議、裁定する」というシステムになっているらしい。
 クラウスのゲート実験においても、ゲートと同調することで実験を管理していたが、実験は失敗。ウーシアが巨神界へと時空転移してしまい、ロゴスとプネウマのみがクラウスの手元に残った。

 ウーシアは巨神界の管理者として存在し、(いつからかは不明だが)「アルヴィース」というヒトの姿も持っていた。エイによれば「クラウスの後悔の念」を受けてアルヴィースとして誕生したらしい。
 アルヴィースは巨神・ザンザの使徒のひとりに扮して世界を観察。因果の流れの外へ至りうるシュルクの自由意思を助長し、停滞し疲弊する世界であった巨神界を打破。世界を次の段階へ進めるための助けとなった。

 ロゴスとプネウマは、クラウスによって再生されていた惑星(アルスト)における、とある計画のコアとして転用されることになった。

 それが亜種生命体「ブレイド」の計画である。
 かつての惑星で人間の脳細胞の代わりとして開発された「コアクリスタル」という物質には、数多の生物の生命情報が組み込まれている。その生命情報(と雲海の分子構造)から巨神獣アルスが生まれ、巨神獣はコアクリスタルと生き物を生み出し、コアクリスタルはブレイドとなり、ブレイドはやがて新たな巨神獣となる。そうした生命の循環が、再生中のアルストにおいて形作られようとしていた。

 クラウスはそれに加え、「命の記憶の循環」をアルストに組み込むことにした。
 ブレイドはコアクリスタルと生き物とが同調することで誕生し、同調した生き物が死ぬことで再びコアに戻る。このブレイドの誕生とコアへの回帰というプロセスにおいて、ブレイドは同調した生命の情報や同調中の経験・記憶を、ロゴスとプネウマに送信する機能を持つことになった。
 つまり、クラウスはロゴスとプネウマを、ブレイドの情報サーバーとして機能させることにしたのである。送られた情報は進化コードとして各コアクリスタルに送り返され、同調のたびにブレイドは進化する。それが繰り返されることでブレイドと共に生きる生命体も、上の段階へと進化できる。進化したブレイドはいずれ巨神獣になり、新たなる生命体を創出する……。
 これがクラウスの作り出した命の記憶の循環である。

 これはひとえに、クラウスによる「アルストの人間が、かつて自分が絶望した世界の人間と同じ人間になってほしくない」という願いによる計画だった。しかし、幾星霜の時を経て、この計画から得た情報を元にクラウスは「アルストの人間はかつての人間と何一つとして変わっていない」ことを結論付ける。
 クラウスは再び絶望し、世界の再生を諦めて放棄。巨神獣が減り疲弊していく世界も、アルストの人間であるマルベーニがロゴスとプネウマのコアを持ち帰ったことも放置した。

 持ち帰られたコアはブレイドの情報を蓄積していたことでコアクリスタルとして機能。マルベーニはロゴスのコアと同調し、ロゴスはブレイド「メツ」として誕生する。プネウマのコアは古王国イーラの英雄アデルと同調し「ヒカリ」として誕生。メツとヒカリは、神の啓示である最強のブレイド「天の聖杯」と呼ばれるようになる。
 マルベーニの影響を受けたメツは世界の消去を行い、ヒカリは人々とともにそれに対抗することで「聖杯大戦」が起こった。
 トリニティ・プロセッサーであった両者はデバイスを駆使して、巻き込まれた巨神獣が3体沈むほどの激戦を繰り広げる。メツは敗れたものの、ヒカリはこの強すぎる力を制御するために「ホムラ」という人格を作り出し、アデルの協力で自らを封印した。

 500年後、メツの計画によって事故的に封印が解かれたホムラは、同調し心を通い合わせたレックスとともにプネウマとして覚醒。聖杯大戦によって欠けたコアをホムラのデータから修復したメツと決戦。世界を消し去らんとするメツをゲートの力を直接行使することで打ち倒した。
 ゲートとともに消滅する寸前のクラウスによる「手向け」もあり、アルストは死につつあった世界から抜け出し、新たな一歩を踏み出した。

 巨神界とアルスト、相反する世界の融合危機「交わりの日」では、人々は対抗策である方舟「オリジン」を建造。そのシステム管理にウーシアのコアが用いられている(シュルクいわく"アルヴィースからの贈り物")。だが融合の直前、ゼットによってアイオニオンが誕生し、メリアの持つ「鍵」を用いてオリジンを悪用。ゼットは永遠の今を享受するために世界のルールを意のままにする。
 オリジンを管理していたウーシアはシステムとしてそれを危惧し、干渉。「永遠の今が繰り返される古い世界を消去し、アイオニオンに生まれた未来の命(シティーの人間)のみによる次の段階の世界に進む」という結論を出した。そのため、アイオニオンに生きる巨神界とアルストの生命、そして根源であるメビウスを消し去ろうとしたのである。

 このときのウーシアは、クラウスがゲートともに消滅したことによって、クラウスの後悔から作られた良心的な人格「アルヴィース」ではなく、冷淡な機械としての人格「アルファ」となっていた。
 そもそもプロセッサーとしてのウーシアは、ロゴスとプネウマという「意見者」がいない状態では冷酷な裁定を下すことしかできないようである。実際、アルファとして出された上記の結論は「1」の世界で起きた結末をより先鋭化したもの(閉じた世界を打破し、次の段階へと進める)とも言えるため、良心の欠けたアルヴィースという認識は適しているように思える。
 ゼット、シュルク、レックスとの痛み分けの傷も癒え、再び動き出しシティーを襲撃したアルファだったが、ゴンドウのウロボロスパワーによって、ウーシアの枷に囚われていた「エイ」という人格がアルファから分離。「エイ」はシュルクたちとの巨神界での記録や記憶が反映された人格であり、アルファに抗するリベレイターやウロボロスたちに加勢した。

 余談だが、ロゴスは男性人格、プネウマは女性人格、ウーシアは間を取り持つ存在であるらしい。ゆえにロゴスは男性、プネウマは女性、ウーシアは中性的な姿(男性寄りの姿・アルヴィース、女性寄りの姿・エイ)を取る。
 また、アイオーン撃破後メツの「もし小僧と同調していたら(意訳)」というセリフから、もしマルベーニが二択を外し(当てて?)プネウマと同調していたら……というif(俗にいうメツブレイド)が語られていたこともあるが、マジレスするとプネウマはマルベーニとの同調を拒んでいる(ロゴスとしか同調できなかった)。


Q. モナドって結局何?

A. マジでいろんな意味があるが「世界を先に進めようと生き抜く人々の『意志』の力」と捉えると分かりやすいかも。

〈曖昧さ回避〉

  • a. 世界に生きる一人ひとりが持つ「光」、もしくは生き抜こうとする意志(意思)の力のこと。

  • b.剣のこと。「1」において、シュルク、ザンザ、メイナスの振るう剣の。「2」において、メツの振るう剣のこと。または天の聖杯・第三の剣(プネウマの剣)。「3」において、エイ、シュルクが振るう剣。

  • c. アルヴィース自身のこと(諸説あり)。または世界の流れ、因果そのもの。

  • d.「3」において、女王の持つ「鍵」や「心」のこと(諸説あり)。またそれによって生み出されたついの剣」のこと。


☆a.(「光」、意志の力)について

 「モナド」という言葉の意味する最も重要な部分であり、ゼノブレイドのストーリーすべてにおいて関わってくるモナド。

かつて、メイナス様はこうおっしゃっていました。モナドは唯一無二のものではない。この世界に生きる、一人ひとりが持っている光なのだと。

ゼノブレイド ヴァネア

 モナドとは、世界に生きる人間の持つ生き抜こうとする意志の力そのものであり、誰の心の内にもモナドはあるという。クロニクル三部作に共通するのは「停滞し疲弊していく世界を斬り開き、新たな未来へと踏み出す」という点であり、それぞれの主人公たちは世界を変えるに足るモナドを自らの内に秘めていた、という捉え方ができる。
 また、自らのモナドで世界を前に進める力は「流れの外の力」と形容されることが多い。

 ザンザによる破壊と再生が繰り返される世界
 ↓
 シュルクたちの想いと第三のモナドによって打破される

 巨神獣が死にゆき、メツ(マルベーニ)によって消滅の危機に瀕する世界
 ↓
 レックスたちの想いとゲートの力によって打破される

 メビウスによって永遠の今が繰り返される世界
 ↓
 ノアたちの想いと終の剣×ウロボロスの力によって打破される

未来を紡ごうとする若者の想い。それは、世界を前に進めるために必要な力……。

ゼノブレイド3 ニア

 クロスDEにおいてもアロイス(アル)が、ドール「アレス」を動かすために必要なものとして似たような概念を掲げ、それをまとめて「愛」と呼称している。

"想い"だよ
生きようとする強い意志 衝動___

ゼノブレイドクロス  アル   

 クロスは全体的に「人間が生きようとする強い想い(生存する意志)」の重要さが強調されたストーリーであり、すべてのゼノブレイドに共通する考え方であることが分かる。

☆b.(剣)について

 いわゆる「武器」としてのモナド。「ゼノブレイド(異質な剣)」そのもののこと。
 『アイオニオン・モーメント』における高橋総監督の言葉を借りるなら、その世界における「格」が高い人物のみが扱える。具体例を挙げると「1」における二柱の神とその関係者、そのさらに上の存在である元トリニティ・プロセッサーとその関係者に限られている。

 「1」においては巨神ザンザのモナド、機神メイナスのモナド、そして第三のモナドがある。巨神界では、ひときわ強力な意志の力が世界を切り開く物質の形として、剣という姿で顕現すると考えられる。
 そのモナドの持ち主以外にはまともに振るうことができず、剣技で強引に押さえつけていたダンバンも、吐血や右腕の自由を失うなどの強い反動を受け、制御しきれてはいなかった。

 監獄島にてザンザ(アガレスのすがた)が、モナドについて語る場面があるが、基本的に「芝居」であり、その内容に関しては虚実混ぜられているところがある。

その姿形は幻影。使うものの意思一つでモナドの形はいかようにも変化する。

ゼノブレイド ザンザ

 シュルクの握っていた赤いモナドは、言うなればベース状態なザンザのモナドで、ザンザによって巨神界の生命(後述する依り代)が扱いやすいようにされた幻影のモナドではないかと思われる。シュルクのこうしたい、こうありたいという力に呼応し、根源元素エーテルに干渉することで「モナドアーツ」を発揮し、思い描いたとおりに因果律を書き換える力を持つ。
 しかし、機神界中枢でのザンザ復活時に、本来の姿であるザンザのモナドへと姿を変えた。

 また、物質としてのモナドは神の魂が封じられる器としても機能している。
 ザンザは剣の形である赤いモナドを器としてそこに封じられており、メイナスは機械化フィオルンの胸にあるコア(解放することで剣にもなる)に器として封じられていた。
 巨神界の神には、魂の入ったモナド(物体名)としてだけでは自由に活動できず、「依り代」が必要であるというルールがある。そのため、ザンザはアガレスやシュルクの肉体を、メイナスはフィオルンの肉体を依り代として活動していた。

モナドはザンザであり、ザンザはモナドである。両者は不可分なのだ。

ゼノブレイド エギル

 ザンザ復活後、シュルクは意識の底で、アルヴィースによって因果の流れの外に出ようとする自由意思を助長され、自らのモナド(上記のa.の意味)を自認し覚醒。無意識ではあるが、シュルクのモナドの力でモナドレプリカを介して力を発揮し、神のみに許された業であるはずの未来視の力も再び扱えるようになる。
 そして最終決戦で自らと仲間全員の「未来を選び取ろうとする意思」「未来を掴み取ろうとする力」を第三のモナドとして顕現させる。

僕達は、僕達の力で神を斬り、そして、未来を切り開く!

ゼノブレイド シュルク

 「1」の追加ストーリーでは、シュルクは赤いモナドに見た目が近い「モナド・Rレプリカ・EX」を武器とする。世界を作り変えたことで未来視は使えないが、モナドアーツ自体は再現している。
 ザンザの力ではなく、自らの戦闘経験から作成した新しい武器という位置づけになっている。

 「2」においては、天の聖杯の力を完全に取り戻したメツがモナドらしき剣を振るう。
 明言はされていないが、シュルクの振るうモナド同様、柄の円形部に漢字が浮かぶ他、「モナドイーター」や「モナドアーマー」などそのままのアーツを駆使してくる。
 また、覚醒ホムラ/ヒカリ(プネウマ)の第三の剣は漢字の浮かぶ円形部こそないものの「自身の望んだ事象を発生させる力」を持つことや、聖杯大戦時、アデルが第三の剣に変化した剣を制御しきれていないシーンがあることから、「1」における剣としてのモナドと同質の存在なのではないかと考えられる。

理屈はわからない。だけどできるんだ。望んだことが、望んだままに!

ゼノブレイド2 レックス

 「3」においては、追加ストーリーのエイとシュルクが「モナド」と名前の付く武器を振るう。エイのそれは(形こそフェンサーであるものの)まさしくモナドであるが、シュルクの振るうそれは「1」の追加ストーリーで作成したモナド・R・EX改をそのまま使用しているため、やはりどちらかというとモナドという名前の武器という意味のほうが強い。

☆c.(アルヴィース、因果そのもの)について

 僕はモナド。僕は、世界の始まりにして、終わりを告げるもの。

ゼノブレイド アルヴィース

 「1」のエンディングでアルヴィースが自らのことを「モナド」と名乗る。
 ここではザンザの使徒としてのアルヴィースではなく、どちらかというと巨神界を俯瞰で観測していたウーシアとしてのアルヴィースが発言していると考えたほうが分かりやすいか。
 混乱しやすいが、シュルクの振るっていたモナド(剣)がアルヴィースだった訳ではなく「この世界そのもの、もしくは因果の流れそのものが自分である」という意味での「モナド」だと思われる。つまりはこの世界で最も意思の強い存在=この世界で一番上の存在であることを端的に表した「僕はモナド」であるとも言える。

☆d.(鍵、心、終の剣)について

 「3」において明言はされていないものの、モナドのことを表すと思われる概念。

オリジンの記憶に触れ、思うがままにするには、創造者だけが持つ「鍵」が必要だったから。(中略)
心、と言ってもいいでしょう。

ゼノブレイド3 ニア

 ゼットはオリジンを掌握するため、メリアを捕らえ、その「鍵」を得たとニアは語っている。またその「鍵」、言い換えると「心」が「オリジンを構成する物質」と触れ合うことで、ウロボロス・ストーンと終の剣が誕生したとも明かされる。

メリアの持つ「鍵」(メリアのモナド?) +オリジンの物質=終の剣

ニアの持つ「鍵」(コアクリスタル、ニアのモナド?)+オリジンの物質=ウロボロス・ストーン

 この7話冒頭のニアが語る内容が(メタだがおそらく意図的に)ざっくりしていて、未だに不明な点が多い。
 しかし、「1」のキーアイテムと「2」のキーアイテムが融合することで、ゼットの定めた理を断ち、ノアたちが因果の流れの外の存在になれた、という図式は間違いないはずである。終の剣がモナドに類するものであることは、ノアのタレントアーツ「アンリミテッドソード」発動時に、アーツコマンドの表記がシュルクやメツのモナド同様の漢字表記になる点からも存分に匂わされている。

 一方で、『アイオニオン・モーメント』でのインタビューでは「終の剣にはフィオルンが宿っている」と明言されて界隈が騒然としたことがある。「メリアの『鍵』とオリジンの物質が触れ合い終の剣が生まれ、そこにフィオルンが宿った」のか、「ノアの終の剣が特別で、フィオルンの『鍵』とオリジンの物質が触れ合った」のかは定かではない。
 余談ではあるが、アイオニオンには旧世界の人々が「自分が最もその世界の力になれる存在として表出している」とも総監督によって明かされており、シュルクやニアなどは本人が、フィオルンは終の剣として、プネウマはマシューのブレイドとして……などもはやなんでもありの様相を呈してきている。
 これも世界を前に進めてきた仲間たち個人の強い意思モナドの力をオリジンが反映しているのでは、というのはただの予想である。


Q. さっきから話に出てる「ゲート」ってなんなんだよ。

A.多元宇宙接続機。ただめちゃくちゃ上位存在の遺物っぽいので不明点も多い。

 2とクロスDEに登場した謎の物体「ゲート」。2ではクラウスという科学者が、クロスではヴォイドという古代サマールの民が研究していた物質である。

 2においては前の項目で解説したように、多次元を接続し、クラウスが起こした相転移実験の媒体になったり、プネウマによって「遙か彼方の次元から来る知覚できない力」を召喚したりなどに使われていた。

 クロスDEにおいては、ヴォイドが次元を超えた移動が可能なドール「アレス」の製造にゲートを利用。6つのコアにその力が反映されている。だがそれによって消滅現象とゴーストの出現という代償が伴っており、その罪を犯したヴォイドが精神を永遠に封印されるきっかけになった。

 どちらの作品でも「莫大なエネルギーの供給」「並行世界や多次元を接続する」役割があり、かつ「天才科学者にも制御できなかった」という共通点がある。

 加えて、アレスのコアと3におけるウロボロスのコアはビジュアルが酷似しているため、並行宇宙も含めたゼノブレイド世界の根幹を担っているのではないかと考えられている。

 (そしてこのゲートにはゼノサーガ、ゼノギアスに登場する「ゾハル」との強い関連性があると思われるが、筆者はサーガ・ギアスを未プレイなので言及しないでおく。)

Q. ノポン族って何者?

A. かなり謎。

 ゼノブレイドシリーズすべてにおいて謎めいた存在であるノポン。愛くるしいマスコット枠であるかと思いきや、世界観全体を通してみればとてつもない功績を残している。

 作品を通して共通しているのは、

  • 誕生、発生が不明(巨神の生命を糧にするザンザからの言及が皆無、巨神獣を発端とするアルストの樹形図にノポンはいない)

  • 寿命が不定(60~70歳で「じじ」と呼ばれるノポンもいれば、センニンのような異常に生きてるやつもいるし、アイオニオンでは寿命がない)。

  • 機械類に強く、トラやリクのようなメカニックも多い(「1」では花粉玉工場の技術に矜持を持ち、「2」では人工ブレイドを完成させている)。

  • 金銭にがめつく、商魂逞しい(ノポン商会やノポンキャラバンなど、商圏を築くことも多々ある)。

 などの点がある。

 特に「2」ではオーバーテクノロジーとも言える人工ブレイドの開発・完成をノポンの一族が成し遂げており、これがなければ世界の変化は起こりえなかった。
 また、「3」のアイオニオンの中においてはノポンに寿命はないと『アイオニオン・モーメント』で明言されており、「1」の勇者リキの息子であるリクは、メリアからラッキーセブン(フィオルン)を託されており、少なくとも数百年単位を生き続け、世界の変革において重要な存在を担った。

 愛らしい容姿や口調から、ストーリーの後半(特にシリアスな場面)では出番が薄れていくノポンではあるが、ポジションとしてはめちゃくちゃ重要なところにいる。そういうところも含め、なんともミステリアスな生物である。

・おわりに

 ここまでを「根幹編」とする。ゼノブレイドという作品の世界観に関してざっくりと解説した。
 次回からは各作品における謎や分かりにくい部分に触れたいと思う。ゼノブレイドシリーズをプレイしていて分からなかったところ、もっと知りたいところなどがあれば、お気軽にお寄せいただきたい。

つづく。


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