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HKJCのアニュアルレポートを読む②〜「中国本土の馬産業への貢献を含む戦略」(チェアマン、CEOステートメント)

前回記事では、チェアマンの利子厚マイケル・リー氏のステートメント(声明)を引用しました。

本日の記事は、利子厚マイケル・リー氏のステートメント部分の続きと、Winfried Engelbrecht-Bresgesウインフリート・エンゲルブレヒト=ブレスゲス氏のステートメントを引用し、前回と同じように最後にこれらを読んでの所感について書きたいと思います。


チェアマン・ステートメント(続き)

利子厚チェアマン

前回記事で、リーチェアマンステートメントの内、「香港競馬(Hong Kong Racing)」に続く「慈善活動とコミュニティ(Charities and Community)」及び「公益慈善研究院(Institute of Philanthoropy)」は引用を割愛したのですが、やはり、ジョッキークラブと香港市民の繋がりを垣間見ることができると思い、慈善活動のごく一部のみ抜粋したいと思います。

慈善活動とコミュニティ(ごく一部の抜粋)

110p「Priorities and Approach(慈善重点及策略)」

ポジティブ・エイジングと高齢者ケア・・・高齢者が自宅で生き生きと生活できるようサポートする介護者の役割は今後ますます重要となる。介護者に優しい地域社会を育てていく。

青少年育成と貧困の緩和・・・若者などもう一つの年齢層の潜在力発揮、金融リテラシー向上、スキル向上、雇用サポート、及び、COVID-19の長引く経済的圧力の下で精神的苦痛に苦しむ人々がいることを念頭に社会サービス部門や学校などと協力する。

レポートには数多くの慈善活動例、そして教育機関やサービス機構などの寄付先・寄付金の一覧表が数十ページに渡り掲載されています。競馬の主催機構がなぜそこまで市民の生活にコミットしているのか、不思議にも思えます。

なお、香港ジョッキークラブの雇用者数は約21,000人(内、フルタイムが約9100人)というデータもレポートにありました。香港の人口が約750万人なので、この数字からも香港でのジョッキークラブの存在感の大きさを感じます。
(ちなみに日本のJRAの職員数は1,676人のようです。)

続きまして、「香港馬術人材の養成(Nurturing Hong Kong’s Equestrian Talent)」、「中国本土の馬産業発展について(Mainland Equine Development)」部分はダイレクトに馬産業に関わる部分ですので、リーチェアマンの声明を丸々引用したいと思います。

香港馬術人材の養成(Nurturing Hong Kong’s Equestrian Talent)

 当クラブは香港の馬術競技のサポートに尽力しています。特に、HKJC馬術チームと、高い水準の指導及び専門的なサポートを提供する香港馬術育成プランを通じて、馬術選手のポテンシャルを育みエリート選手を育て上げようとしています。

 当クラブのサポートにより、中国香港の馬術選手たちは、香港史上初となるアジア馬術大会での金メダル獲得など、大きな成功を収めています。第18回アジア競技大会では、馬術競技で香港初の金メダルを獲得しました。杭州で開催された第19回アジア競技大会で、クラブの支援を受けた選手たちが2つのメダルを獲得し、再び歴史を塗り替えたのを見たときは感激しました。馬術団体競技において、銅メダル(中国香港としてアジア競技大会の馬術種目において獲得した初のメダル)、馬術個人で銀メダルを獲得したのです。この杭州大会には9人の選手を派遣しましたが、これはアジア競技大会に派遣した馬術チームの中で最大の規模となりました。

 チームの活躍、そしてメダリストたちを称えるために、私たちはシャティン競馬場で「中国香港アジア競技大会・メダリストレースデイ(中國香港亞運・獎牌運動員賽馬日)」を開催しました。香港政府関係者や各国スポーツ協会の代表者だけでなく、大会に参加した18種目80名以上のメダリストが出席しました。香港スポーツ協会を通じ、前年から始まったジョッキークラブ選手奨励賞スキームにより、メダリストたちに小切手が贈呈されました。

 11月に広西チワン族自治区で開催された中華人民共和国第1回学生(青年)競技大会の跳馬団体戦Bグループでも、中国香港馬術チームは金メダルを獲得しました。これは、香港の馬術競技にとって、新たなマイルストーンとなりました。この選手全員が、当クラブの馬術ユースチーム(本土)のメンバーです。

 加えて、当クラブは長年にわたり、公立乗馬学校やHKJC馬術チームを通じてパラ馬術に対しても多大なサポートを行なってきました。今年、パリで開催される2024年パラリンピック競技大会のパラ馬場馬術個人競技での、中国香港代表選手の健闘を祈ります。予選通過は信じられないほどの偉業であり、努力と献身の証です。パラ馬術の認知度が高まることを心から願っています。

 馬術競技を普及させるため、当クラブは3つの公営乗馬スクールを設立しましたが、常にキャンセル待ちの状態が続いています。更なる発展のため、当クラブは3億7500万香港ドル(約75億円)を投じて薄扶林ポックフーラムの公立乗馬スクールを再開発しました。香港特別行政区政府との緊密な協力のもと、当クラブは今後数年のうちに4つ目の公立乗馬学校を開発する計画があります。

中国本土の馬産業発展について(Mainland Equine Development)

 中国本土は、当クラブの将来のビジョンの鍵を握っています。数年来、私たちは、その馬術産業と馬術競技の発展を支援することに強くコミットしています。

 最近では、杭州で開催された第19回アジア競技大会の馬術競技への支援を行い、大会の成功に貢献したとして、当クラブは「杭州アジア競技大会への卓越した貢献者」という称号を授与されました。支援内容は多岐に渡り、生物セキュリティ、馬の輸送、馬房管理、会場運営、獣医・装蹄サービスなどの技術支援、会場の運営、各国のステークホルダーとの連絡業務などです。

 私たちは、グレーターベイエリアが世界レベルの馬術産業の拠点となり、経済と社会の発展に貢献できると信じています。私たちの計画の中心となっているのは従化競馬場であり、その世界クラスのトレーニング施設は、すでに香港競馬に大きな影響を与えています。また、従化地区にも多くの利益をもたらし、必要となる雇用機会を提供し、農村の活性化に貢献しています。

 2026年に従化でレースが開催されるのが待ち遠しいです。その開催は歴史的なランドマークとなり、当クラブの実力と、中国本土にもたらす多くの利益をアピールする場となるでしょう。私たちの準備は順調に進んでおり、目を引くグランドスタンドの建設や、大規模なソーラーパネルを備える屋根の建設などが予定されています。

 年内には、私たちは従化に土地を取得し、本土との馬の輸出入促進を目的とした輸送ステーションを建設しました。これにより、本土で育成された、または競走した馬が国際認可を得た健康基準を取得し、香港や世界各地のレースや馬術競技に参加することができるようになります。

 今年後半にはHKJC深圳センターを開設し、会員やオピニオンリーダーたちにミーティングスペースを提供するとともに、馬術競技や、当クラブの慈善事業に関する情報を共有する重要なプラットフォームとしての役割を果たす予定です。

 長期的には、当クラブは、育成から競争までを含む異なるバリューチェーンをカバーする、他の地域と同様の馬産業バリューチェーンの一部になることを目指しています。実現までには時間がかかるでしょうが、潜在的な経済的・雇用的メリットは大きいでしょう。

訳註:
◆グレーターベイエリア
原文中国語は「大灣區」。香港、マカオ、広東省珠江デルタの9都市(広州、深圳、珠海、仏山、恵州、東莞、中山、江門、肇慶)の連携による地域発展改革計画。


チェアマン・ステートメントは、最後に香港ジョッキークラブ会員(アニュアルレポート76pのデータによると、2024年時点で会員数は31,524人)への報告があります。

この部分の要約としては、会員が利用できるシャティン競馬場の新しい立体駐車場やハッピーバレー競馬場の馬主用ボックスシートの改修など施設更新について、また、馬主への各種セミナー・イベントの充実を例に挙げ、今後も力を入れていくと宣言しています。

そして最後に経営陣への感謝を表明し、中でもブレスゲスCEOのリーダーシップへ謝辞を述べ、ステートメントを締めくくっています。

さて、リーチェアマンの声明に続き、ブレスゲスCEOのより具体的な今後のビジョン実現に向けての実行施策を含むステートメントを引用していきたいと思います。

CEO・ステートメント

ブレスゲス氏の声明も、序盤は2023/2024シーズンの華やかな成果から入りますが、リーチェアマンの声明と違う点として、成果の列挙はほどほどにして、すぐに課題の列挙、そして戦略のレビューへと内容が移っていきます。

さすがに、戦略の実行責任を負うCEOの声明だと思います。

以下、成果部分はチェアマンの声明と重複するので割愛し、課題を挙げていく部分から引用してみます。

ブレスゲス氏

(大いなる成果を挙げた一方で)しかしながら事業面では、外部からの大きな課題に直面しました。困難なマクロ経済環境、特に中国本土経済の減速、合法市場をはるかに上回るペースで成長している違法賭博の脅威の増大、マカオ・カジノの再開、アグレッシブなマーケティングなどです。
 とりわけ、パンデミック後の消費者行動の根本的な変化がありました。深圳のような旅行先で新たな体験やお得なサービスを求める消費者の増加により、アウトバウンド旅行が増加し、競馬観戦や競馬賭博のような社会的娯楽に影響を与えています。パンデミック中に始まったデジタル・エンターテイメントの普及も続いています。

 中でも競馬事業が最も大きな影響を受け、今シーズンの競馬ローカル売上(local racing turnover)は9.3%減少となり、高価値競馬顧客セグメントは大きく落ち込みました。
 また競走馬の頭数の大幅な減少にも大きな影響を受けました。パンデミック期間中、引退率の上昇や馬主の代替馬獲得難から現役馬の数が最適な水準に達せず、その結果、競走馬の数が減少し、ベット回転率に悪影響を及ぼしました。
 
 コミングリング(提携パートナー)を通じて香港競馬をグローバル化し、顧客基盤を世界的に拡大するという当社の戦略は、競馬売上の減少を部分的に補填できました。マレーシアとの初提携を含む、26の国・地域に70以上のコミングリングパートナーを持ち、コミングリング投票額は13.7%増の288億香港ドルを記録し、競馬売上の23.7%を占めました。

 香港競馬の売上(local racing turnover)の23.7%が海外からの委託取引によるものということになり、これは、香港が今や世界最高水準の競馬賭博商品を提供していることを裏付けています。

 この商業的な成功と当クラブの膨大なプール及び先進技術に基づき、私たちは6年前にワールドプールを導入しました。今シーズンはワールドプールに新規で83レースを追加し、ワールドプール売上は57.1%増の21億香港ドルを記録しました。サイマルキャスト及びワールドプールの売上は8.7%増の128億香港ドルに達しました。
 しかし、これは競馬投票額(racing wagering)の減少を補うには十分ではなく、今シーズンの売上(overall turnover)は4.5%減の1,347億香港ドルとなりました。競馬セグメントの収入(income from racing)は4.2%減の61億香港ドルとなり、2022/23シーズンを2億7,000万香港ドル下回りました。また、香港の顧客からの収入(Income from Hong Kong customers)は7.8%減の3億9,700万香港ドルとなりました。

*太字部分、数字実績についての注釈;
・数字関連の部分はDeepLの翻訳をベースにしながらも、注意深く原文と照らし合わせましたが、数字が一致せず合点がいかない部分がありました。
・大きな点として、肝心の売上について同じアニュアルレポートにありながら、最初に円グラフ(以下画像)で掲載される「競馬売上:1361億香港ドル」と、ブレスゲスCEO声明にある「1347億香港ドル」に差異が見られます。
ブレスゲスCEO声明内の売上数字はレポート巻末(財務パート74p)の【THE HONG KONG JOCKEY CLUB GROUP RACING AND BETTING OPERATIONS SUMMARY】と一致しているので、こちらを参照しているようです。円グラフと僅かとはいえ差異がある理由は不明です。
・ブレスゲスCEOの「競馬ローカル売上(local racing turnover)は9.3%減少」についても少し混乱しましたが、競馬売上全体のうちの「ローカル部分」が9.3%減っている事(前シーズン1144億3500万香港ドルから今シーズン1038億1600万香港ドルへ減少)を指していることがわかりました。
・他にも、日本人には馴染みのないコミングリング、ワールドプール、サイマルキャストなどのワードと共に数字が出てきて消化しにくいのですが、大まかな理解としては「ローカル売上が減少。海外提携による売上が増加したが、全体の減少をカバーするには至らなかった。」と捉えれば良さそうです。

2023/2024シーズン・アニュアルレポート6pの業績円グラフ。

競馬セグメント業績報告がここまでで、サッカーくじ、ロトの業績報告が続きますが、リーチェアマンの声明の内容と重複もあるため、引用は割愛します。(上記円グラフにある通り、サッカーくじの売上は競馬セグメントを上回ります。)

コーポレート戦略のレビュー(Corporate Strategy Review)

 こうした課題を踏まえ、当クラブの経営陣は戦略の全面的な見直しに着手しました。中国本土における発展もカバーする全体戦略を含む企業戦略フレームワークが、6つの戦略的優先事項に焦点を当てて、理事会に提示されました。
 今後は、香港の競走馬の質と量を向上させ、馬主の土台に厚みを持たせることで、ワールドクラスの競馬開催を目指します。顧客中心主義を強化し、顧客ニーズの全面把握に努め、顧客と馬主の基盤を拡大していきます。
 クラブのワールドプールとコミングリングを拡大し、香港をパリ・ミューチュエル方式の賭け競馬のハブにします。また、特に競馬とサッカーにおいて、現在の賭け商品を強化し、拡大する違法市場と闘い、賭け需要を地域社会の利益につなげます。そして、香港特別行政区政府や法執行機関と緊密に協力し、他のスポーツを含む違法なスポーツベッティングの増加に関する情報を共有し、地域社会の保護と利益のために、関連部門が賭けに関するニーズを合法的なチャネルに組み込むべきかどうか判断するのに役立てます。
 また、更なる業績成長、サイバーセキュリティリスクを含み増加していくITリスクを軽減するため、IT分野への投資を行います。当クラブ独自の総合的なビジネスモデルが社会発展に貢献する事を実証していきます。
 2026年から従化競馬場で通常レースが開催される中国本土では、グレーターベイエリア及び各地の馬産業界の発展を継続的にサポートしていきます。

ワールドクラスの香港競馬への成長(Growing our World-Class Racing)

 世界トップレベルの競馬開催を維持するためには、競走馬の量と質、その両面で直面している課題に対処しなければなりません。2019/20年シーズンからの4年間で、我々の競走馬頭数は1,320頭から1,196頭へと約9%減少しています。さらに、2023年の『LONGINES World's Best Racehorse Rankings』に14頭が選出されるなど、トップレベルでは優秀な成績を収めているものの、クラス2の競走馬数は現在、過去20年間で最少となっています。これらすべてが、今シーズンの出走頭数に直接影響し、その結果、売上にも影響を及ぼしました。
 喜ばしいことに、賞金の増加やプライベート・パーチェス(PP)とプライベート・パーチェス・グリフィン(PPG)などどいったボーナス制度のおかげで、競走馬の輸入数は増加しています。しかし、現在の経済状況を鑑みると、競走馬の育成コストにも注意を向ける必要があります。そこで、当クラブは来シーズンから1億4,000万香港ドル(約28億円)を投じて、毎月の基本的な預託費用を20%削減し、引退後に競走馬を輸出する馬主への追加サポートを提供します。馬主の負担を考えると、これはレースビジネスを持続的に発展させるために必要な競争馬数を維持するために絶対に必要なことだと考えています。
 当クラブとして、競走馬を所有することはやり甲斐のある身近な体験であることを馬主に感じてもらう努力を続けなければなりません。これは、高い賞金を提供し続けること、そして最高レベルのレースへの参加を望む馬主のために関連する輸入許可証と競走馬の投票ポリシーを確保することを意味します。

 また、当クラブ会員のオーナーシップに対する関心を高めるだけでなく、オーナーシップの供給源を広げることによって、オーナーシップのパイプラインを強化しなければなりません。約16年前に設立された『The Racing Club(競駿会)』は、レース及びオーナーシップへの関心を高める点において大きな成功を収めてきました。「Racing Club2.0戦略(競駿会策略2.0)」を通じて、私たちはこの成功を土台に、会員数を増やし、現在の施設の拡張を目指しています。中国本土のオーナー候補や、海外の著名なオーナーを募集する予定です。これらは、レース事務所(賽馬事務處)と会員事務所(會員事務處)からなる部門横断的なタスクフォースが専門的な知識と経験を活かして推進中です。
 
 同様に、クラブは馬主に世界一流の調教環境を提供することにも力を注いでいます。開場6シーズン目を迎えた従化競馬場は、その価値を十二分に証明していると言えます。今シーズンだけで、施設の恩恵を受けた186頭の馬が合計243勝を挙げ、昨シーズンとの比較で41%増を記録しました。今年から新たな厩舎も増え、従化の収容頭数は1,000頭を超えています。
 一方で、4月にはシャティンでも24億香港ドル(約480億円)を掛けた厩舎改修工事を開始しました。

 このような施設への投資と並行して、当クラブでは海外・国内の両方からトップクラスの調教師と騎手を招き、育成にも力を入れています。今シーズンの調教師間の競争におけるフランシス・ルイ(呂健威)とピエール・ン(伍鵬志)とのスリリングな争いや、ダニー・シャム(沈集成)調教師が管理するロマンチックウォリアーの勝利が証明しているように、この方針は大きな成功を収めています。同様に、ヴィンセント・ホー(何澤堯)や、今年のトニー・クルーズ賞を受賞した新進気鋭のアンガス・チャン(鍾易禮)など、傑出した騎手の才能も現れています。

 また、競走馬と人間の福祉の向上に対しても多大な努力を払ってきました。私たちにとって、競走馬はすべての活動の中心である以上、彼らの安全、そして彼らに乗り、世話をする人々の安全は極めて重要です。夏季には、気温上昇に対応し、昨年同様にシーズン最後の7日間はトワイライトミーティング(夕方開催)を実施しました。

 競走馬福祉への支援強化のため、多くの追加施策を実施しました。これには、骨折前の病態を特定するための高度な画像診断の利用拡大、レースパフォーマンスを評価するための調教におけるウェアラブルテクノロジーの利用拡大、競走馬リハビリテーションユニットの拡張、レース前の獣医学的検査をサポートするITソリューションの強化などが含まれます。

 また、クラブは引退馬のケアも大幅に進化させました。これには、新しい競走馬アフターケア・プログラムの開始、従化競馬場の引退馬再調教ユニットの収容能力の倍増、引退馬のトレーサビリティを一元化して強化するITシステムの開発、香港の引退馬が世界のどこでも緊急支援を受けられるようにするための「緊急福祉基金(An Equine Emergency Welfare Fund)」と関連手続きの策定などが含まれます。

 2020年に6億香港ドル(約120億円)の基金で設立された「香港ジョッキークラブ馬匹福祉研究基金(The Hong Kong Jockey Club Equine Welfare Research Foundation)」を通じて、当クラブはサラブレッド競走馬の競走中および競走後の生活の質を向上させることを目的とした最先端の研究に資金を提供しています。

 最近では、国際競馬統括機関連盟が主催した「馬の安全と技術に関するグローバル・サミット」に多大な貢献をしました。これは、競馬に影響を及ぼす2つの基本的な馬の福祉問題、すなわち致命的な故障と運動に伴う突然死への国際的な取り組みに焦点を当てたものです。

所感・次の記事について。

本記事でCEOのステートメント引用を終わりにしたかったのですが、すでに9000字近くなってしまい、軽く前記事で記録した最多字数を超えてしまいました。

翻訳はDeepLに頼っているのですが、数字の部分は特に念入りに原文との比較チェックが必要で、時間を要しました。

ブレスゲスCEOのステートメントも、まだ半分以上残っているのですが、次回記事は要約メインに少し簡潔にしようと思います。

ただ、香港競馬の発展ビジョンに関する「Racing Vision 2030」は面白いので、丸々引用しようかと思います。(他の部分は結構内容に重複があるので要約又は割愛にする予定です💦)

所感ですが、次回記事の最後でまとめて書こうと思います。

しかし、上記、関連数字も出てきましたが、香港競馬の特異性(市民生活への浸透、競走馬数の割に売上が大きい)の他、具体的な課題(トップクラスの少し下の層が手薄、競走馬数も足りない)も理解が進みました。

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