痩せなきゃいけないのに、ラーメンを食べる理由
痩せたいのに、食べたい。
心の中で、何がおきているのか知りたいあなたへ。
●わたしダメ人間?
「夏までに4キロ痩せる」と決める。
それなのにラーメンを食べてしまう。
目標を定めたのに、達成のための行動に移せない。
なぜ、やりたいのにできないのか。
昭和生まれの両親ならこう言うだろう。
「やればできる!」
「根性が足りない!」
なぜ、こうなるの。
わたしは煮卵を頬張った。
●本音 vs 建前
「痩せたいという建前」と「ラーメンを食べたいという本音」がぶつかると、少し居心地が悪くなる。
こういう状態を「認知的不協和」と言うらしい。
この気持ち悪さをそのままにしておくのは落ち着かない。
そのため、人間はどちらかに寄せて考えるようになる。
ラーメンを食べた場合は
「たまになら、いいだろう」
「歩いて帰ればプラマイゼロ」
「スープは飲んでいない」
と、自分を納得させるための理屈をいくつも思い浮かべる。
一方で、建前を優先すると、こうなる。
「痩せなければならないから、ラーメンはやめておこう」
「〜しなければならない」という建前の声は、しつこく付きまとってくる。
疲れている時ほど声が大きくなり、ラーメンをすするわたしをひどく責め立てる。
わたしはコイツを「ねばならぬ」と呼んでいる。
●心の声を聞いてみよう
「痩せねばなら〜ぬ〜」
ねばならぬが大きな声で当たり前のことを言いながら責めてくる。
苦しい。
少しうるさいので、「内観」してみることにした。
内観とは、心の中にある気持ちといま起きていることを、評価せずに眺める作業だ。
やってみよう。
事実
「わたしは替え玉を注文した」
気持ち
「ラーメンは美味しい」
「食べると落ち着くなぁ」
「わたし、本当は……」
●潔くラーメンを食べろ
「痩せねばなら〜ぬ〜」
替え玉の到着と共にヤツの声も大きくなる。
負けてたまるか。内観したんだ。
うるさい「ねばならぬ」には、ニンニクをかけてスープの底へ沈めてしまえば良い。
ずるる!
これだけ口を臭くしておけば、ヤツも表には出てこられまい。
どうせ血圧は上がっている。
「わたしのバカ!痩せなきゃいけないのに!」
なんて思ったら、ストレスで余計に血圧が上がるのだ。
抗うな。美味しく食べろ。
いやスープは飲むな!いいかげんにしろ!
●自己理解を深める
食後の腹ごなしに、内観しながら歩いて帰る。
「ニンニクで味変して正解」
「ここから30分は早足で歩こう」
「汗が出るけど、風が気持ちいい」
「夏、私は何をしたかったのかな」
「服がきついんだ。自分の体に合った服を買おう」
そこで突然、雷に打たれたように
「本当のこと」に気付いた。
わたしが本当に求めていたのは
汁そばではなく、油そばだったのだ。
━━━ 酢をかけた、油そばだ。
前回は「自虐」の話をした
