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【2時間を捧げたくなる映画、ありますか?】Q:何度観ても飽きない映画は?など10本紹介【サブスク 洋画 NPU◯△✕表示あり】

映画の2時間すらもったいないのに
こんな長文を読ませるなんて!
👉本当にその通りです


⚠️ 注意書き
「シチュエーション・レコメンド」×「映画偏愛バイアス」
絶対に真に受けてはならない、罠だらけの危険な仕分け──

ランキングには入らない、少し意外な映画が飛び出すかも知れません。
何が出てくるかわからない「スリルとリスク」をお楽しみください。

【 ジョン・ドゥ・テスト 】
──この記事の作品のチョイスや視点がマッチするかどうか

Q:映画『セブン』のジョン・ドウはモンスター?同じ人間?
もし直感で後者を選んでしまう方なら「そういう捉え方もできるよね」という感じで読める「映画紹介」になりますが、逆に「あいつは本当に怖い!」という方は、「え、このチョイス?」と違和感を感じる可能性がとっても高い(あんまり激しくなさそうなアトラクションに乗ってみたら酔ったみたいな)のでうっかり8,000文字のロング記事を読み始める前にご確認ください。

思っていたのとぜんぜんちがう!!
──予想される「イメージ酔い」とは
ふつう「こう聞いたら、これを想像する」

心が温かくなる =「幸せな気持ちになる」「ほっこりする」
何も考えずに見れる =「涙が出るほど笑える」「爆発と筋肉」
家族と観ても気まずくない =「リビングで安心」「ベッドシーンなし」
泣ける映画 =「涙のデトックス」「ボロボロ泣ける」「合法的に泣きたい」
観なきゃよかった映画 = 「胸糞」「トラウマ」『ミッドサマー』
どんでん返し映画 = 「伏線回収」「ネタバレ禁止」『ファイト・クラブ』
元気になれる映画 = 「前向きになれる」「部屋を片付けたくなる」
死ぬまでに観るべき =「最高傑作」「全人類がターゲット」『タイタニック』
思考にうなされたい =「狂った設定」「生理的で不条理な恐怖」「ヨルゴス」
意味不明だけど観たい =「映像美」「考察必須」「尖った作品」「A24」
尖った映画 =「個性的」「衝撃的」「一筋縄ではいかない」「予測不能」
オールタイム =「昔の映画」「オールのスタート地点が謎」
👉これが当たり前です。
👉「海外には『犬に関する描写』を事前にチェックする超巨大サイト(Does the Dog Die?)がある」それくらい映画とは途中でやめられない。始まってしまったあとに「やめときゃよかった」がけっこうある。

しかしながら、言葉の意味とは万能ではなくて、誰かにとってはそうでも誰かにとっては違う。あるいは、全体としてそうであっても、部分的表面的には違う。と云った解釈と形容の差が必ず発生します。印象や言葉選びのズレ、人を選ぶ描写、ジャンル詐欺。それらのリスクがあるかも知れない──おそらくゼロではない、独自の切り口でおすすめする「映画紹介」です。
👉「引用主体のセーフティな記事」よりもゴツゴツがすごいかも。

「UFOキャッチャーのなかにソクラテスの胸像」くらいのギャップも?
「期待していたのと違う」「こんなはずじゃなかった」はお互いに残念です。私の提案、皆様の映画選び。そのバランスをうまく取るための小さな工夫。ちょっと説明が長いのですが何卒よろしくお願いします。

さいごに
「ぜんぜん思っていた映画じゃなかった!」とムカついたあとに私の「映画紹介」を読むと(絶対ないと思いますが)、逆に「そういうことなのね」と追い納得感があるかも知れません。まさにプロ級の映画の楽しみ方です。


まえがき

映画+感動でセットなんだ(POPEYE風に)
映画だけを切り離して価値を決めてしまうと
感動の差や受け止め方の違いを楽しめなくなる
これが正解ですって、固定されてしまうからね
だから感動がまんなか、それだけなんだ

感動がまんなか、映画+あなた、半分はきみのこと──


目次

Q、青春モノでおすすめはありますか?🍩✨
Q、若いうちに見ておくべき映画はありますか?
Q、イチオシのお母さん映画はありますか?
Q、父と子を描いたおすすめの映画はありますか?
Q、ダメな人間が主人公の映画はありますか?【注意】
Q、主人公が「ヒドイ目にあう」映画はありますか?
Q、何度観ても飽きない映画はありますか?
Q、失業したり、退職した主人公が旅に出る映画はありますか?
Q、大好きだけど「人にはオススメできない映画」はありますか?
Q、家族で観てはいけない映画はありますか?
👉【注意】= イメージ酔い、裏切りギャップのリスク高め
👉🍩✨ = ドーナツの穴視点(わたしのバイアスが最も分かりやすい)

いきなり残念なお知らせ──
ネットフリックスだとほぼ視聴できません。
しかしガックリくる必要はありません。こちらをどうぞ。
👉1年間ずっとネットフリックスな私が不意打ちを喰らった映画23選


Q、青春モノでおすすめはありますか?
A、「ナポレオン・ダイナマイト」
[N:✕|P:△|U:✕]

学校のロッカーの前で立っているだけで体当たりを喰らうような扱いを受けている少年が主人公です。彼が他の似たような苦境に立たされている少年と違う点は、そのことに無理に抗っていない姿勢です。やり返すわけでもないのですが、くよくよと肩を落として惨めさを発するようなこともしません。嫌なことを忘れさせてくれる親友と呼べる存在もいません。ですが彼は自分と云うものを明確に持っています。自分の好きなことを好きなようにやると云う目的と行動が一致しているようなやり方で、学校生活を彼なりに満喫しているのです。彼の立場は一見弱者であり、失敗やその行動の幼稚な様が笑いを誘います。普通であれば物語は主人公が過ごし易い方向へと危機などを乗り越え周囲の助けを借り進んでいくのが常です。そう言った典型的なほのぼの感は最後までありません。彼は最後まで彼のやり方を貫きます。学校では誰しもがこうありたくないと望む不遇と孤独。周囲を認めさせると云う行動力とその効果。つまるところ、自分が見出す価値とは環境に最も強い影響を受けるものではなく、自分自身の中からこそ導かれるもの。そんな激励のような温かみを作品全体から感じることが出来る清々しい映画です。

ナポレオン・ダイナマイト(Napoleon Dynamite)2004


Q、若いうちに見ておくべき映画はありますか?
A、「パーフェクト ワールド」
[N:✕|P:△|U:◯]

自分が子供の頃〜20歳くらいまでに製作された作品がそれにあたるのかなと考えます。この質問からつい勧めたくなるのはやはりそれらの作品群になってしまいますし、自分が若い頃に見てもっとも影響を受けた作品はこれだ!と云いたくなるのは往々にして子供の頃から社会に出るまでの間に映画館で見た作品や、VHSとかDVDなどで繰り返しみた経験があるような映画だと思うのです。そう云った作品は、自分の大切な引き出しの中に初めて仕舞われる栄誉ある物語と云ってもいいでしょう。後から見た作品がその引き出しのど真ん中に据えられるようなどんでん返しももしかしたらあるかも知れませんが。子供の頃に映画館に連れて行ってもらって見た作品。友達だけで見に行った初めての作品。一人で映画館で見た作品。初めて好きな相手とおでかけして見た作品など。そう云った条件も印象の後押しをして記憶されているのかなと想像します。前置き長くなりましたが、そんな私のお勧めは「パーフェクト ワールド」です。

脱獄囚と人質の少年の逃避行劇です。少年は脱獄囚の人間臭い部分に惹かれていきます。脱獄囚の方は真っ当とは云えない典型的な犯罪者タイプの男です。この男との逃亡生活の中で少年は真新しい経験を次々とします。それら全てが少年にとっては瑞々しくこのままずっとこれが続けば良いとさえ思った事でしょう。しかしながら、やがて行き止まりになることをなんとなく作品全体がこちら側に伝えてきます。親許にいるときの無力感。大人への憧れ。渇望。自由を得たときの高揚感。そして社会で生きるという事はどういう事なのか。感覚的な描写から哲学的な方向性をも与えてくれる稀有な作品です。私も高校生の時に映画館で見て喉が痛くなるほど泣きました。ぜひご覧になってください。ネタバレしてしまうと本当に良くないので、インターネットで予告編や画像などを検索せずに見ることをお勧めします。

パーフェクト ワールド(A Perfect World)1993


Q、イチオシのお母さん映画はありますか?
A、「レディ・バード」
[N:◯|P:△|U:◯]

とある母親と娘の物語。そこまで悪さをしているわけではないが、母親の小言に耳を傾けない娘。父親よりも一家をどっしりと支えているようなオーラを放つ母親。なんだかんだで仲が良い。しかし最近はことあるごとに言い合いになる。母親の正論はズドンと一発でちゃんと急所に命中。黙るしかない。けれどもそれで引き下がるような小賢しさなど持ち合わせていないのが高校生だ。やりかえさなければ気が済まない。理屈などどうでも良い。屈しないことに価値がある。そんな娘も今年が高校最後の年、大学へ進学するつもりだ。母親が勧めてくるような学校ではなく、自分で選びたい。進路を相談しようにもすぐにケンカになってしまう。そんな中父親が職を失ってしまう。母親は今よりもずっと家のこと、子供たちのことについて敏感になる。そんなやりとりが高校最後の1年間で繰り広げられます。愛はあれど、傷をつけてしまう。跡を残すような振る舞いはやはり気づいて欲しいからだ。後半でドラマティックな波があり、このお母さんもやはり人間なのだ、と少し安心する。女性同士の良さみたいなものをすごく感じる作品です。

「お金は人生の成績表じゃない」 ( Money is not life's report card )

この台詞が母親の人物像を象徴しております。嫌になるくらい正しい。逆らう隙もない。主人公である年頃の少女はそれでも母親に素手で立ち向かいます。応援したくなります。

レディ・バード」(Lady Bird) 2017


Q、父と子を描いたおすすめの映画はありますか?
A、「ボーイズ'ン・ザ・フッド」
[N:✕|P:△|U:◯]

主人公の少年は学校で問題を起こし、シングルマザーの母親は子供の父親に預けることにします。父親の住んでいた場所は治安が悪く、日常的に家に泥棒が入ったり夜中に銃声が鳴り響いたりする地域でした。少年はすぐに隣人である少年たちと仲良くなります。その少年たちの家庭環境も望ましいものではありませんでした。父親は少年に妥協なき教育を施します。自分たちの人種が受けている扱いや社会に対する抗議などを一切含まず、人間としてどうあるべきかをことある毎に少年に叩き込みます。かくして少年は成長し高校生になります。仲間たちはもれなく悪さに手を染め、学校にも行かず仕事もせず玄関先でたむろし酒を飲み銃を持ち歩く。主人公は安易に片足を突っ込むようなことはしなかったが、望まぬことが及ばぬよう一切を断ち切ることなども出来ない。彼らは一緒に育った仲間であり、兄弟のような存在だからだ。父と子、隣人社会、それを取り巻く歴史と国家。主人公が対峙するものは巨大なびくともしないような何かに思える。しかしながらこの父親が口にするように、まずは自分で自分のことを必死になってなんとかする以外に方法はないのだ。

ボーイズ'ン・ザ・フッド(Boyz n the Hood)1991


Q、ダメな人間が主人公の映画はありますか?
A、「SOMEWHERE」
[N:✕|P:△|U:◯]

少し髪の毛が気になりだした中年の人気俳優が主人公です。妻と娘がいますが、一緒には住んでおりません。彼はずっとホテルに滞在していて、独り身の気楽な生活に浸かっております。人気俳優なので人気があります。仕事もあります。女性たちも彼を放っておきません。何がダメなのか。明確にこれとは定義できません。彼の顔や仕事やそう云った要素を取り払ってしまった時に、何も残らないようなそんな気がするのです。冒頭の屋外で高級車を乗り回す場面があります。延々と同じコースを何周も何周もします。彼が瀕している惰性の果て。これで楽しいはずなんだが、何か違うな。そんな彼のもとに娘がやってきます。母親から連絡があり、しばらく預かって欲しいとのことでした。彼は娘の相手をする傍で、仕事をして、女性との関係をこなします。この物語は最後までこのままです。自分の人生が嫌になり、方向転換などしません。かと云って物凄いピンチが訪れて地の底まで落下するような悲劇も起きません。彼がダメなまままっすぐな水平線に向かってのろのろと歩いて行くように幕が降りてくるのです。正義や何か輝かしいもの、刺激的なもの、衝撃。そういう尖った感触はなく、ゼリーが容器からこぼれてだらだらと形をゆっくりと崩して行くような印象を残す作品です。それが、やはり独創的で他の映画とは異なる感覚を与えてくれるのです。

SOMEWHERE(原題: Somewhere)2010


Q、主人公が「ヒドイ目にあう」映画はありますか?
A、「裁かれるは善人のみ」
[N:✕|P:✕|U:✕]TSUTAYA DISCAS:◯

主人公の中年男性は息子と再婚した妻と3人で穏やかな暮らしをしています。海に流れ込む幅の広い河川の下流に佇む家に住み、自動車修理の仕事で生計を立てています。その場所が土地開発により危機に晒されます。強引な市長のやり方に対抗すべく、主人公は戦友である弁護士の助けを借りてそれに抗います。市長の弱みを握り、合法的なやり方で自分たちの家と暮らしを守ろうとする善人、それがこの父親でした。主人公が対峙しているのは市長、最初は権力者だったわけですが話が進むにつれてもっと何か別の大きなものが覆いかぶさってきているように思えてきます。自分を確実に守ってくれるものとは何か。善人とは云えない市長ですらその悩みを抱えています。法や行政の機能的冷ややかさ。信仰が示す導きすら遠くで灯る明かりのようになんの慰めにもなりません。主人公は四肢を順番にもがれていくような痛みに浴することになるのです。ネタバレが怖いので抽象的で申し訳ありませんが、ぜひご覧になってください。当たり前にある日常のありがたみ、その温かさ。変化が起きるときの無情な様。そして孤独。物語の緩急とは逆に映像は終始柔らかい温もりに包まれているような表現力のある作品です。

「裁かれるは善人のみ」(Левиафан)2014


Q、何度観ても飽きない映画はありますか?
A、「ハイ・フィディリティ」
[N:✕|P:△|U:✕]

俺はこのままで良いのだろうか、というぼんやりとした不安を人生に感じた中年男性の物語です。男は小さなレコード屋を経営しており、スタッフといつも音楽やなんかについてああだこうだ言い合うのが日課です。失恋をきっかけに今までの人生を見直すことにします。それまで付き合った元彼女達と順番に連絡をとり何がダメだったのか確かめてみたくなったのです。このそこまで追い込まれているわけでもなく、必死に答えを探す様子もない様が逆に現実味があり身近にいる友人の誰かのお話みたいな親近感すら感じさせます。尺が少し長めで、全体的にまったりとしていて、共感出来る面白い会話が満載。何度見ても飽きません。人生は急に思い通りになるわけもなく、つまるところ日々の積み重ねでしかない。という王道の教訓を物語全体からふんわりと感じる事が出来ます。あの時代、実はとても楽しかったんだなみたいな郷愁にも似たものも伝わってきます。

「お気に入りの映画をBGM代わりに流す」まさにそんな映画です。

ハイ・フィデリティ(High Fidelity)2000


Q、失業したり、退職した主人公が旅に出る映画はありますか?
A、「エリザベスタウン」
[N:✕|P:△|U:◯]

主人公はシューズブランドで働いております。自分が手掛けた新作が大失敗に終わり返品の嵐。会社は記録的な大損害を被ります。本社に呼び出され、あっさりと解雇されます。自宅に戻り部屋を片付け始めます。掃除ではなく、持ち物をどんどん処分するのです。家具や家電、洋服などをあらかた外に運び出し、部屋の真ん中で室内用のトレーニングバイクにまたがります。ハンドルの部分によくキレそうなキッチンナイフを取り付けて準備完了。覚悟を決めて目を閉じた時に携帯が鳴ります。妹からでした。お父さんが亡くなった。それはまさに不幸中の不幸。しばらく時間が止まったのち、主人公はバイクから降りて父親のもとへ行くことを決意します。やるべきことが全部終わったら、またあのバイクに乗る。こうして物語が始まります。母親と妹は西海岸に住んでおり、父親は故郷であるケンタッキー州にいたのでそこまで迎えに行き、もろもろの手続きをしなければならなかったのです。人生の行き止まりにぶつかってしまった青年の物語です。立ち直るために必要な時間と他者との関わり。涙を思い切り流すこと。言葉で示されるとなんの慰めにもならないようなことが映像を通して説得力のある印象を残します。汚点や恥だと思っていたことも、時間を隔てると見え方が変わってくる。それが自分だったと、いつかは思えるのだ。

エリザベスタウン(Elizabethtown)2005


Q、大好きだけど「人にはオススメできない映画」はありますか?
A、「エレファント」
[N:✕|P:✕|U:◯]

実際に起きた銃乱射事件をもとに作られた作品です。この作品が描いているのは日常です。止められないゆっくりと流れる時間の中で学校生活を送る子供たちがいます。残酷ないじめも見慣れてしまった人の方が多く、それすら日常の一部になっています。ドラマ映画のような起伏はなく、銃乱射事件が起きる後半までとても静かです。その静けさは我々がある問題の前に黙りこくってしまっている様と似ているのです。銃を簡単に手に入れられる環境がなければ防げたという訳でもないだろう。同じようなことを考える子供は他にもいるだろう。映画が与えてくれる静けさは我々に考える余白を与えてくれます。所属する社会に望むこと。望ましい世界とは。暴力よりも恐ろしいことが目の前にあってもつい気付いていないフリをしてしまう。せめて気付ける人間になりたい。気軽に「おすすめできない」映画ですが、追い詰められた少年の気持ちが感覚的に伝わってくる。失うものがなにもない。ではなく、失いたくないと思いたいけどそれがなにかわからない。手探りでその感触を探しているように見える。

エレファント(Elephant)2003


Q、家族で観てはいけない映画はありますか?
A、「イカとクジラ」
[N:◯|P:△|U:◯]

多感な高校生男子が主人公です。年の少し離れた弟がいます。父親と母親の関係はぎすぎすしていて、子供たちの前でよくケンカをします。怒鳴り合いではなく、熱のこもっていない短いやりとりが兄弟の前で繰り広げられます。主人公は父親につき、弟は母親にという構造が生まれます。かくして両親は離婚します。曜日別に両親の家を行ったり来たりする生活が始まるのでした。兄弟二人の年齢もあり、どうしてもセックスに対しての興味や欲求が表現される場面が多々あります。男性からすると、自身の経験とも重なり多少は微笑ましくもあるでしょう。女性からするとわざわざ見る必要もないような代物かも知れません。兄弟二人は恋愛経験もこれからというまだまだ価値観が安定する前の瑞々しい少年たちです。残酷にも両親の離婚という変化がそこに新たな刺激をもたらします。離婚する前の環境を有難がるような余裕などありません。二人は自分たちなりに拠り所を探します。大きな声で助けを呼ぶことなど出来ず。ただ苦悩し、周りからの反応に怯える。無情に過ぎゆく日常の中で、どうにかそこから抜け出す方法を、出口から挿す光を探し求めていたのです。最後に父親と主人公が対峙する場面では心を打たれます。セリフのない表情のみの演技ですが、この作品が最も伝えたかったことを象徴しているように感じます。

イカとクジラ(The Squid and the Whale)2005


「N=Netflix、P=Prime Video、U=U-NEXT」
=有料のレンタル(作品ページはあるけれど課金が必要)

⚠️本リストの配信状況について
本書に掲載している配信状況は、【2026年6月】時点のデータです。
サブスクの性質上、ご覧になるタイミングによっては配信終了やレンタル(有料)へ移行している場合があります。あらかじめご了承ください。


Q:監督や俳優、ジャンルなどが見当たりませんが?
A:「バイアス回避 + 自分で調べる楽しさ」ダブルでハッピーなのです。

「ブランド」バイアス
「巨匠の不朽の名作」なんて聞いてしまうと「ちゃんと観なければならない!」と無駄に身構えてしまいます。名前を隠すことで映画をブランド品ではなくひとつの純粋な物語としてフラットに提案できます。

「ラベリング」バイアス
「ホラー」「ヒューマンドラマ」といったジャンルのラベルを外され「シチュエーション」から提示されることで、「それならちょっと観てもいいかも」と少しだけハードルが下がります。

「世の中の評価」バイアス
レビューの星の数や受賞歴を無視して映画を観ることで、世間的には低評価でも「自分にとっては最高の作品」という自分だけの感動に出会いやすくなります。

なんて格好つけてますが、本当は映画鑑賞による「一次情報と感動」というデータのみで映画を語りたいというただの私の願望が前提にあります。
(キミね、それは「映画に対する偏愛バイアス」そのものだよ)
👉正解です。

アナタの「映画偏愛バイアス」は、この「機械や集団が作った、最大公約数の正解」を完全にスルーして、「かすりもしないかもしれないけれど、串刺しになるかもしれない、野生の一次情報(自分の感動)」へ直接ダイブせよ、と提案しているのです。── Gemini

二次情報(技術・歴史・背景)と自分が感じた一次情報(感想や感動)を無理に答え合わせをするなんて変な話だし、誰かの許可や技術的な証明がなくても「映画+自分」だけで完成してしまうものを「感動」として語りたい。

そんなちょっと偏った独自の切り口でお届けします。
何卒お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。


あとがき

映画のよいところ
感想──音楽よりも圧倒的に感想を言語化しやすい。
短時間──ゲーム、漫画、小説よりも圧倒的に短い時間で消費できる。
手軽──ラインナップが豊富で、感想が言いやすい。
交流──言語のようなエンタメ。
👉同じ絵本が好きな相手に好感を知らずに抱く感覚に似ている。

え?その映画好きなの?なんとなく、君はいいやつそうだね。
本当にいいやつだったらさ、いちばん好きな映画を教えてあげるよ。
サブスク時代でも「映画交流」はこんなにもしたたかで素直。
今日はなにをみようかな。面白そうな映画がたくさんあるぞ。


作品リスト
ナポレオン・ダイナマイト(Napoleon Dynamite)2004
パーフェクト ワールド(A Perfect World)1993
レディ・バード」(Lady Bird) 2017
ボーイズ'ン・ザ・フッド(Boyz n the Hood)1991
SOMEWHERE(原題: Somewhere)2010
裁かれるは善人のみ(Левиафан)2014
ハイ・フィデリティ(High Fidelity)2000
エリザベスタウン(Elizabethtown)2005
エレファント(Elephant)2003
イカとクジラ(The Squid and the Whale)2005


vol.2予告
Q、原作よりも面白い映画はありますか?
Q、リメイクのほうが面白かった映画はありますか?
Q、最も「ウザい」 キャラが出てくる映画はありますか?
Q、とんでもないクズが 出てくる映画はありますか?
Q、見ると温かい気持ちになれる映画はありますか?
Q、ホームレスが主人公の映画はありますか?
Q、オススメの長回しカットはありますか?
Q、もう一度見たときに評価が変わる映画はありますか?
Q、おっさんですら号泣できる映画はありますか?
Q、これ以上ないというくらいの残酷な映画はありますか?

vol.2も読んでみっか、という方はこちらからどうぞ。


こういう映画ありますかQ&A vol.1
映画+あなた、半分はきみのこと
「映画の捉え方は人それぞれであり、鑑賞者の数だけ正解がある」
という、映画をみたあとの「もやもや」を全面的に肯定するスタンスです。
「人間ってそんなもんだよね。でも、そういうところがイイんだよね」
これがわたしの「ドーナツの穴視点」の本質かも知れません。