【初期サイン①】3歳なのに言葉がほとんど出ない・・・ママが最初に感じた“最大の違和感”
前回の記事では、レイに現れた "最初の5つの違和感” をまとめてお伝えしました。
その中でも、私がいちばん最初に
「これは何かあるのかもしれない」と強く感じた違和感とは——
言葉とコミュニケーションに関するサインでした。
今回は、当時のレイに表れていた
発語の少なさ
呼んでも振り向かない
オウム返し現象
クレーン現象
この4つを、当時のリアルな場面とともに詳しく書いていきます。
同じように “ちょっと気になる違和感” を抱えている方の、ささやかな手がかりになれば嬉しいです。
1. 発語がほとんど増えない
そらの家にとって、とにかく強く不安を感じたのは発語の遅れでした。
母子手帳には、年齢ごとに発達の目安が書かれています。
たとえば2歳では、
「2語文で話す(=わんわん来た、まんまちょうだい など)」
しかし、2歳の頃のレイは、
「わー」「うー」という“音”は増えても、言葉にはならない。
3歳になっても、言える語彙は数えるほど。
1語すら出ない日が続きました。
しかし、私たちは
「バイリンガルの子は発語が遅い」という話をたくさん聞いていました。
アメリカ人の友人も、
スペイン語×英語のバイリンガル環境で発語がとても遅かったと話していました。
また、日本に住むイスラエル人の同僚は、
ヘブライ語×日本語の家庭で育つお子さんが 「5歳までほとんど話さなかった」と教えてくれました。
だから私は必死で言い聞かせていました。
「レイも大丈夫。バイリンガルだから発語が遅いだけ。」
しかし、おままごとが上手な小さな子たちを病院などの待合室で見たとき、
胸がぎゅっと締めつけられました。
「あぁ…みんな、ちゃんと会話できているんだ。」
「これは…バイリンガルだからじゃないのかもしれない。自閉症かもしれない。」
と心が張り裂けそうになったのを覚えています。
2. 興味がないものには、呼んでも振り向かない
レイは、自分の興味のあることに集中している時、
私や家族がどれだけ呼んでも振り向きません。
「レイ!」「レーイ!」
レイは、全く振り返る気配もありません。
そのたびに私は心の中で
「あ〜…全然声が届かないや……」
「なんかもう疲れちゃった……」
そんな虚しさや悲しさがじわっと押し寄せてきました。
その度に
「やっぱり発達が遅れてるのかな…」という不安が
いつも胸の奥に混じっていました。
また、”普通じゃない”と感じたのは、
知らない人が首元をくすぐっても、レイは完全に無反応だったこと。
一般的には、
手で払う
イヤと怒る
振り返る
など、なんらかの反応があるかと思います。
しかし、レイは違いました。
くすぐられている腕を払うことも、
振り返ることもなく、
表情ひとつ変えない。
その人が存在していないかのような反応。
聞こえていないわけではない。
でも“その人を見て”いるわけでもない。
レイの世界がしっかり確立していて、
誰もその輪の中に入れないような——
そんな印象でした。
3. オウム返しが増えていく
2歳半〜3歳頃、特にセラピーを始める前の時期に、
レイとの会話で、オウム返しが頻繁に出るようになりました。
「ねんねする?」 →「する?」
「おいしいね」 →「おいしいね」
オウム返しは、言語の発達過程において必要な現象の一つであり、
必ずしも悪いことではありません。
しかし、レイの場合は、
どんな場面でも“とりあえず繰り返す” という特徴がありました。
質問しても、
状況が変わっても、
話題を変えても——
返ってくるのは、いつも同じ反射的な「オウム返し」。
私は少しずつ、
「あれ…これは “会話” ではないかもしれない」
という違和感を抱き始めました。
4. 自分の手を使わず、他人の手を“道具”のようにして意思表示をするクレーン現象
ジュースを取りたい時、
おもちゃのボタンを押したい時、
棚を開けたい時。
レイは自分の手ではなく、
私の手首をグッと強めに掴んで、
そのまま自分が欲しい物の方へ引っ張っていきます。
まるで私の手を“自分の道具”のように使うような動きでした。
その行動が見られるたびに、私は心配でいっぱいでした。
「どうして言葉で伝えてくれないんだろう…」
「やっぱり何かあるのかな…」
そう思いながら、何度もネットで検索し、
YouTubeの発達相談の動画を見ては、
“クレーン現象は自閉症の初期サインのひとつでもある”
という情報に行きつきました。
そのたびに胸がドーンと重くなり、
悲しさなのか不安なのか分からない気持ちが
静かに積み重なっていきました。
🌧 「大丈夫だよね」と自分に言い聞かせ続けた日々
これらのサインは、一つ一つは“小さな違和感”でした。
「男の子は、女の子よりも言語がゆっくり」
「この子のペースで成長しているだけ」
「バイリンガルだから遅いだけ」
そう思うことで、
“まさか自閉症なんて” という不安から自分を遠ざけていたところもあります。
でも一方で、
「本当にこのまま話さなかったらどうしよう」
という深い不安が、毎日心の奥底にありました。
YouTubeやネット検索ばかりして、
日に日に
「やっぱり…レイは自閉症なのかもしれない。」
そう思うことが増えていきました。
🌈 次回は、レイに見られた
「人との関わりの薄さ」について、当時の具体的なエピソードを交えてお話ししていきます。
引き続き読んでいただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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