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「大丈夫です」の裏側〜自分自身を本当に守るために必要なこと〜

おはようございます。

人と人の間をつなぐ想いの翻訳者、阿波野聖一です。

私は秋田県で介護、地域、海外人材という、一見異なる世界の間に立ちながら、人、組織、地域、想いの「違い」をつなぐ仕事をしています。

このnoteでは、現場で起きた出来事や学びを通して、誰かの明日につながるヒントを発信しています。

海外人材と関わっていると、よく耳にする言葉があります。

「大丈夫です。」

体調はどうですか?

「大丈夫です。」

困っていることはありませんか?

「大丈夫です。」

しかし、その言葉をそのまま受け取って良いのでしょうか。

先日、私たちが支援している海外人材の一人が体調を崩し、入院することになりました。

当初は一時的な体調不良かと思われましたが、検査や治療が続き、入院も長期化する可能性が出てきました。

その出来事を通して改めて感じたのは、日本語教育や生活支援だけでは人は守れないということでした。

言葉を理解することと、自分の状態を伝えることは違う。

そして、健康もお金も、失って初めてその価値に気づくことがある。

今回は、海外人材受け入れの現場で私自身が改めて考えさせられた「言葉の背景を理解することの大切さ」について書いてみたいと思います。



1. 「大丈夫です」を信じてはいけない時がある

先日、私たちが支援している海外人材の一人が体調を崩し、入院することになりました。

来日してから真面目に働き、日本語の勉強にも熱心に取り組んでいた方でした。

周囲から見れば、大きな問題もなく順調に日本での生活を送っているように見えました。

しかし、振り返ると本人は何度もこう言っていました。

「大丈夫です。」

体調はどうですか?

「大丈夫です。少し疲れているだけです。」

困っていることはありませんか?

「大丈夫です。」

仕事は大変ではありませんか?

「大丈夫です。」

今思えば、その言葉の奥には、迷惑をかけたくないという思いや、仕事を休みたくないという責任感があったのかもしれません。

海外人材と関わっていると、本当によく耳にする言葉です。

しかし、その「大丈夫」の中には様々な思いが隠れています。

迷惑をかけたくない。

心配をかけたくない。

仕事を休みたくない。

まだ頑張れると思っている。

どう説明したらいいかわからない。

私は介護の仕事を通して、多くの高齢者や職員、海外人材と関わってきましたが、本当に苦しい時ほど人は「大丈夫」と言うことがあります。

だからこそ、「大丈夫」という言葉だけを聞いて安心してはいけないのだと思います。

2. 言葉は伝わっても、想いは伝わっていないことがある

日本語を理解できることと、自分の状態を正確に伝えられることは別です。

まして外国人材の場合は、そこに文化や価値観の違いも加わります。

例えば、「痛い」「苦しい」「疲れた」という言葉一つをとっても、その基準は人によって大きく違います。

実際に介護現場では、体調不良があっても「少し我慢すれば大丈夫」と考えてしまうケースがあります。

例えば、日本人スタッフが

「今日、顔色悪いけど大丈夫?」

と聞くと、

「大丈夫です。少し寝不足なだけです。」

と答える。

しかし実際には発熱していたり、体調が悪化していたりすることもあります。

背景には、

「迷惑をかけたくない」

「心配をかけたくない」

「仕事を休みたくない」

「家族への仕送りを止めたくない」

という思いがあるのかもしれません。

私はこれまで、

「伝えたから伝わったわけではない」

ということを何度も経験してきました。

厚生労働省「令和6年外国人雇用実態調査」によると、外国人労働者を雇用する事業所の43.9%が「日本語能力等のためにコミュニケーションが取りにくい」と回答しており、「文化、価値観、生活習慣等の違いによるトラブルがある」と答えた事業所も20.9%に上ります。

しかし私は、この課題は単に日本語能力だけの問題ではないと感じています。

本当の課題は、

「わかりません」

「困っています」

「助けてください」

と言える関係性ができているかどうかではないでしょうか。

日本語力の向上はもちろん大切です。

しかし、それ以上に大切なのは、安心して本音を伝えられる環境をつくることだと思います。

受け入れ側は言葉を聞くだけではなく、その背景を理解しなければなりません。

相手がなぜそう言ったのか。

本当は何を伝えたかったのか。

そして、言えなかったことは何だったのか。

そこまで考えて初めて、本当のコミュニケーションが始まるのだと思います。

3. 健康は失って初めてその価値に気づく

健康な時、人は健康のありがたさを忘れがちです。

毎日働けること。

食事ができること。

眠れること。

笑えること。

それらは決して当たり前ではありません。

病気やケガによって初めて、その価値に気づくことがあります。

今回の出来事を通して改めて感じたのは、

健康は最大の資産である

ということでした。

どれだけ能力があっても、どれだけ働く意欲があっても、健康を失えば思うように働くことができません。

健康は失ってから取り戻すまでに時間がかかります。

だからこそ、元気な時ほど健康を大切にしなければならないのだと思います。

4. 有給休暇がなくなった後に待っている現実

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