本から始まるまちあそびを楽しむ野外イベントYAMANASHI BOOKSCAPE FES 2026に行ってみた
「河童の目線で人世を読み解く」市井カッパ(仮名)です。
「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒し、自然態で生きる人を増やす」をミッションに社会学的視点から文章を書いております。
御覧いただき、ありがとうございます。
noteのできるだけ毎日更新を実践しています。現在の曜日ごとのテーマはこちら。今日は日曜なので、「【日】地域と食と暮らしの日「畑・庭(季節連載)、料理・ワイン基礎(取材不要)/山梨スポット/ワイナリー・ワイン紹介(取材時のみ)」となります。
初めに告知です。楽しい対話の場にしたいと思っていますので、山梨の社会課題について語りたい、という人は是非、御参加ください。
さて、本日はこちらのイベントに参加して参りましたので、その感想レポートです。
上記サイトより、イベントの説明を引用してみます。
本から始まるまちあそびを楽しむ野外イベント
YAMANASHI BOOKSCAPE FES 2026を開催します!
3度目となる今回は、これまで以上にバワーアップ!多彩な出店者のみなさんと共に「読む」を起点に、考える・つくる・唄う・探す・歩く・表現するなどの各種体験をお楽しみいただけます
当日は、県内の本好きが選んだ”推し本”約500冊が並ぶ野外本屋に、約20の体験型ワークショップやステージ企画、あたたかい焚き火やおいしいフード&ドリンクが大集合!
本をきっかけに、山梨という場所の魅力を感じ、味わえる1日をお届けします。老若男女、本好きの方もそうでない方も、ぜひみんなで遊びに来てください!
POINT!
・山梨の本好きが選んだ“推し本”だけが500冊が集結!園内で自由に読める!
・20以上の体験型ワークショップと、6つのステージ企画で誰でも1日楽しめる!
・初春の外遊びを楽しめるフェスグルメが県内各地から集合!
もともと自分は最初の就職が大手書店であり、その後、オンライン書店に転職したこともあり、もっと言えば、大学時代は文芸サークルの編集長として編集作業をしたり、編集プロダクションや古本屋のアルバイトをしたりというキャリアでしたので、なんとなく本というものには興味があります。
そういえば、あまりこのnoteで宣伝していませんでしたが、こういうメルマガの発行人でもあります。
ということで、これはよくわからないけど見逃せないイベントだな、と思いまして、行ってまいりました。
この会場となる「山梨県笛吹川フルーツ公園」ですが、あまり知られていないのですが、いろいろ曰くのある場所で、位置的には有名な「ほったらかし温泉」に行く途中にあります。基本的にはいつも通り過ぎるスポットで、今回、初めてドーム内に入りましたw
Wikiを見ると、隣接する富士屋ホテルもその一部のようで、それは知りませんでした。
ともかく、いろいろあるというのは、数年前に山梨市の市議会議員の方にお話をお聞きしたのですが、指定管理者の運営がうまくいっておらず、交替した、というお話でした。ということで、現在は、「やまなしフルーツパークパートナーズ」が指定管理者となっていますが、「笛吹川フルーツ公園マネジメントグループ」がその前の管理者だったようで、こんな物騒な記事もありました。
三枝議員は「前回、平成30年度の指定管理者選定に当たっては、フルーツパーク株式会社が中心となり、度重なる意見交換や視察、委託事業者の検討、プレゼン対策など全力を挙げて取り組んだが、いま一歩及ばず。残念な結果となった。フルーツパーク株式会社の筆頭株主である山梨市には、フルーツ公園の指定管理奪還に向け力強い支援をお願いする」と要望した。
「指定管理奪還」ってなんだよ、と思うのですが、「笛吹川フルーツ公園マネジメントグループ」がどうも悪者になっているようです。
2022年のこんな記事もありました。
バーベキューレストランやドックランはこの時代のものだったのですね。
気になったのでもっと昔に遡れないか、と調べたら、こういうレポートが出てきました。
紀要論文 山梨大学教育学部紀要 33
平野千枝子「笛吹川フルーツ公園の成立と変遷 : 植物園、ランドスケープ・アーキテクチャー、テーマパークとの比較から」
これをGeminiに読み込ませて年表を作成させてみました。
1972年
フルーツミュージアムの基本構想を担当することになる須之部淑男氏が、日本教育学会で環境教育の必要性を提唱。1970年代に台頭したエコロジー論が後の公園構想の基盤となる 。
1985年 大規模公園整備の策定
山梨県総合福祉計画第3次計画において「山梨県大規模公園整備基本構想」が策定。東山梨地域に「F.F.Wパーク(花とフルーツとワインの公園)」の設置が提案される 。
1988年 基本計画の作成
都市と農村の交流拠点として「笛吹川フルーツパーク」の基本計画が作成される 。
1989年 建設地の決定
山梨市江曽原の丘陵地(ブドウ畑やアカマツ林が広がる場所)が建設地に決定 。
1990年 基本設計の完了
『(仮称)笛吹川フルーツ公園基本設計報告書』がまとめられる。現在のバインカスケードや野外ステージ、フルーツミュージアムなどの主要施設の原型が示された 。
1991年 ミュージアム計画と建築家への依頼
3月、『フルーツミュージアム展示運営基本計画報告書』により、生命や地球環境を考える原点としての施設理念が掲げられる 。
山梨県が建築家の長谷川逸子氏にフルーツミュージアムの建築設計を依頼 。
1992年 詳細設計とコンセプトの発展
3月、『フルーツミュージアム基本設計報告書』提出 。
長谷川氏が人類学者らとの議論を経て「生命力の多様な存在様態」を表現する独自の建築コンセプト(3つのドーム構造など)を構築 。
1993年 - 1994年 実施設計と着工
1993年4月から1994年にかけて実施設計が行われ、1994年から工事監理に入る 。
1995年 開園・笛吹川フルーツ公園がオープン
入園自由、ミュージアムは有料施設として運営開始。開園3ヶ月で来園者10万人を突破する 。
1996年 - 1997年 民活整備区域の開発
1996年、民活区域に「フルーツセンター」がオープン 。
1997年、「フルーツパーク富士屋ホテル」が開業 。
2000年 県民からの支持
「ときめく21世紀-山梨100選」にて、最多得票を獲得し県内屈指の名所として認知される 。
2010年 事業仕分けと方針転換
県の事業仕分けにより、利用者が減少していた有料施設(トロピカル温室、「くだもの館」)の廃止が促される 。
2013年 リニューアルと機能変更
4月、トロピカル温室が無料の屋内遊具施設「わんぱくドーム」としてリニューアル。当初の「植物の移動と生長を学ぶ」という展示理念の一部が失われる 。
2013年は平成25年です。おそらく設立当初は山梨市も出資する「フルーツパーク株式会社」が運営元だったのが、事業仕分け時に民間による「笛吹川フルーツ公園マネジメントグループ」が指定管理者となり、その後、「フルーツパーク株式会社」も含まれている「やまなしフルーツパークパートナーズ」が指定管理者となった、という流れだと思います。
基本的には日本全国どこにでもありそうなバブルの遺産問題のような気もしますが、こういう大人が良かれと思ってやっていることを利権問題化してしまうところに日本の大人の発達段階の低さがありそうな気もしますが、それが子ども達の教育のための施設を巡ってというのがなんとも切ない気もします。
それはさておき、前管理者があくまでもビジネスのノウハウを中心として集客して利益を、という発想だったのに対して、現在の管理者は、とにかく人に集まってもらわないと、という発想のように思います。今回のイベントもそういう意味で、個人的には好ましいイベントだと思いました。
ということで、余談が大量になってしまいましたが、写真混じりでレポートしていきたいと思います。

パンフレットもいただいたので概要を言いますと、オススメ書籍の展示、古書店(他)のブース、ワークショップのブース、イベント会場、キッチンカー、という構成でした。それぞれ見ていきます。
まずはオススメ書籍の展示。

こんな風に基本的には野ざらしに、一部はドーム内に「誰か」がおススメした書籍が置かれていて、読むことができます。販売はしていないようでした。自分が知らない書籍に出会うことができます。
元本屋としては、直射日光にさらされて痛みが気になりましたが(笑)、そういう意味では業界関係者がなかなか思いつかない形式のイベントで、そういう意味でユニークだと思いました。
割合としては絵本が多かったような気がします。子どもが真剣に読んでいる姿もあって、なかなか面白い試みだと思います。もっと量を増やしてもいいのと、出品者が本の冊数の割に限られている気がしたので、例えば、参加者の人にもアンケートで「今の推しの一冊」を出してもらうなど、もう少し拡がりを感じさせてくれると良かったのかなぁ、と思いました。

ちなみにこの日はとてもいい天気で、こういう屋外のイベントは雨の少ない山梨には向いているのかなーと思いました。

意外に良かったのがキッチンカーで、なんとなく粉モノを想像していたのですが、バラエティに富んでいて、各国料理が楽しめるのも良いな、と思いました。ちょっとつまみ食い程度でしたが、どれも美味しかったです。

初めて入ったドームはイベントスペースになっていて、トークショーや音楽などが行われていました。ただ、音響はいまいちで、これは施設的な課題でしょうね。

ワークショップも外と中でいろいろやっているようでした。基本的に子ども向けのものが多かったです。

個人的には、以前から存在は知っていたこの方にお会いできたのが嬉しかったです。今回は「妖怪塗り絵」のワークショップを出展されていました。

4月24-26日に、上野原・もみじホールにて個展を開催されるそうなので、要チェックですね(謎)
ということで、山梨らしくあまりお金の匂いがしない、ゆるりとしたイベントでしたが、とにかく会場が広すぎるということで、まだまだコンテンツは詰め込めそうな感じですね。
例えば、ZINEフェスもそうですし、その流れで文学フリマのようなもの、本の朗読会、一箱古本市、本の交換会、山梨ゆかりの著者のゲスト、あるいは、ライティングワークショップの開催など、いろいろ広がりそうだなーと思いました。
今の制約は子ども向け、なのかもしれませんが、もう少し大人向けにも楽しめるようになったらいいな、と思いました。
そういえば、以前、こういう記事を書きました。
今回、見慣れない古書店だな、と思ったら、昨年開業しましたとか、リアルを持たずにやってますとか、そういう人(店)が多いのも特徴的でした。本屋さんという業態も、もはや出版産業の没落でインフラではなく、個人がやりたいカフェのようになってきているのかもしれませんね。
さて、いろいろ言ってきましたが、とはいえ、これまで何十回と前を通過していながら一回も立ち寄らなかった自分が立ち寄るきっかけになっただけでも、イベントとしては大成功なんじゃないかな、と思いました。
現場からは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。面白かった、参考になった、という方は是非、高評価いただけると嬉しいです。フォローも記事の引用・紹介も大歓迎です。
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