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勤務中にサボっている人をどう考えるか?

「河童の目線で人世を読み解く」市井カッパ(仮名)です。
「すべての組織と人間関係の悩みを祓い癒し、自然態で生きる人を増やす」をミッションに社会学的視点から文章を書いております。

御覧いただき、ありがとうございます。

下記の記事で書いた内容に関して、コーチングのクライアントに紹介した話が面白かったので、一応、記事にしておきます。

上の記事で書いた内容のうち、今回のポイントはこちらの文章です。

ケインズの理論が正しければ、週15時間で済むところを40時間働いているとなると、差し引き25時間分の「ブルシット・ジョブ」を一人当たりこなしていることになります。

上記記事より

クライアントと話していたのは、会社の中で、仕事をするフリをしつつ、PCでマンガを読んでいる人がいる、という話でした。こういう人をどう解釈するのか、というお話です。

結論から言いますと、ケインズの理論によれば、週15時間で仕事は片付いてしまう時代を我々は生きています。よって、余剰の25時間をどうすごすか、ということが問題となったときに、マンガを読んでいる人は別に他人に迷惑をかけていないからまだ良いのではないか、ということを言いました。良い、というのは、迷惑度合いが低い、という意味です。

では、より迷惑な人というのはどういう人かと言えば、余剰時間を潰すために必要のないプロジェクト型組織を立ち上げ、会議を設定し、そこにアジェンダと議事録を用意する人です。自分のブルシット・ジョブに他人を巻き込む人が、本当に迷惑です。

これはドラッカーも『経営者の条件』の中で言っていることですが、1人でできる仕事を2人でやるようにすれば、そこに調整コストが必要になるので、生産性は必ず下がります。ましてや、委員会だの会議体だのが設定されると、仕事の効率は悪化して当然であることはもちろん、どこかの段階で、「そもそもこの委員会は必要なのか?」という話が出てきて、たくさんのブルシット・ジョブを積み上げた上に解散、となるのではないか、と思います。

さて、ここまで話していくと、いろいろとヤバさが伝わってくるのではないかと思うのですが、この現状で課長として素晴らしい人がどういう人かと言えば、課員全員のブルシット・ジョブを創り出して課員のポストを守る人であり、部長として素晴らしい人は部員全員のブルシット・ジョブを創り出して部員のポストを守る人、になっているのが極めて問題ですが、でも、おそらく日本の職場の現実に近い見立てなんだろうな、と思っています。

ちなみにこの話、ブルーカラー的なお仕事に近づくにつれ、そう簡単にはいかない話になってきます。今、自分はワイナリーのお仕事を手伝っていますが、ブドウ栽培は自然が相手なので、生産性を高めることには限界があります。将来、AIでロボットで自動化…なんてことも考えますが、なかなか現状は厳しいです。モノが実際に物理的法則で動いているところでは、ケインズの言う「生産性が高まった結果、週15時間労働でOK」というのは、なかなかに厳しいものがあります。

しかし、いわゆるホワイトカラー系のお仕事、無から有の仕事をいくらでも生み出せるお仕事は違います。そういえば、いろいろと面白い歴史もあるQCサークルで、製造現場などでは一定の成果があったのに、新QCとか言ってホワイトカラーに適用された途端に無効化してしまいました。その頃から皆さん、本能的にわかっていたのかと思います。生産性を高めるより、職を守ることの方が大事である、と。つまりは、生産性を高めるのとバーターで、ブルシット・ジョブを生み出さなければならない、と。

こういう現状において、テレワークと称して家でダラけている人、会社のPCでマンガを読んでいる人をどう考えるか。この人たちは週15時間生産性の時代において、他人に迷惑をかけていないだけ、素晴らしいと言えます。

話を戻しますが、前回の記事でも書いた通り、ブルシット・ジョブを仮に私の解釈として「バリューチェーンがどこにもつながらず、組織の中で消えてしまう仕事」と設定します。社内調整のために行う会議、その資料の作成など、極めて迷惑です。だったら、何もしないで週15時間労働に甘んじていた方が、最も素直で生産性の高い生き方であるとも言えます。

日本人が真面目であればあるほど、仕事もしないで遊んでいるなんて許せない、という発想になるかもしれませんが、しかし、もし、生産性を高めることを本当に目的とするのなら、「課長、今日の僕の仕事は終わりましたので、まだ午前中ですが帰ります。」「お、相変わらず生産性が高いな。お疲れ様!」というような会話が飛び交う組織にならないとダメなはずです。

労働基準法は「これ以上、働いたらダメよ」という基準です。この基準がケインズの主張する「週15時間まで」となった世界になれば、きっとこの世からブルシット・ジョブは消え去るのではないかと思います。

しかし、そうではないならば、現状、「仕事をしないで遊んでいる」人について、それでも組織的に特に問題が発生していないのであれば、「うちは生産性の高い組織なんだなー」と思うのが良いのではないか、というのが、今回の結論となります。

現場からは以上です。お読みいただき、ありがとうございました。面白かった、参考になった、という方は是非、高評価いただけると嬉しいです。フォローも大歓迎です。

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