イスラエル8200部隊とアブラハム合意(サウジアラビアの計画)
現在のルーブル美術館友の会会長は、元駐米フランス大使のジェラール・アロー氏が務めていますが、彼は引退後、イスラエルのコンピュータセキュリティ企業NSOグループの顧問となり、スパイウェア「ペガサス」の通信会社リチャード・アティアス・アンド・アソシエイツにも加わりました。

8200部隊とは
ユニット8200は、イスラエル国防軍の諜報部隊。
秘密作戦、信号情報収集(SIGINT)と暗号解読、対諜報活動、サイバー戦争、軍事情報、監視を担当しています。
イスラエルには首相府に国家サイバー局があるほか、モサドなどスパイ組織も有しており、8200部隊はイスラエル国防軍の超精鋭部隊と言われます。
イスラエルでは情報の90%は8200部隊がもたらし、モサドにせよ、他の情報機関にせよ、同部隊なしに大きな作戦を遂行することはないそうです。
軍事出版物では、8200部隊は諜報部隊の中央収集部隊と呼ばれており、イスラエルSIGINT国家部隊(ISNU)と呼ばれることもある。それは軍事情報局であるアマンに従属している。

2024年3月、ニューヨーク・タイムズ紙は、ガザ紛争の最中、ガザ地区のパレスチナ人を監視するための顔認識プログラムに、CorsightとGoogleフォトが使用されていると報じました。
諜報員はタイムズ紙に対し、同部隊は既知の顔のデータベースをこのサービスにアップロードし、検索機能を使って個人を特定していると語った。Googleの広報担当者は、このサービスは無料で、「写真に写っている身元不明の人物の身元を特定することはない」と述べた。
イスラエルの民間企業Corsightはコメントを控えたが、同社の社長は最近LinkedInに、同社の技術は「極端な角度、(ドローンからでさえ)、暗闇、低画質」からでも顔を識別できると投稿していた。


8200部隊の元兵士たちは多くのハイテク企業を設立しており、Wikipediaには数十社がリストされています。
イスラエルの新聞『ハアレツ』によると、NSOグループは8200部隊出身者が社員の中心で、イスラエル政府が承認した国外の相手先にサイバー諜報技術を輸出しています。
スパイウェア「ペガサス」について
NSOグループは、主にスマートフォンの遠隔ゼロクリック監視が可能な独自のスパイウェア 「ペガサス」で知られています。
ゼロクリックは、ユーザーの操作を必要としないため(キー入力やマウスクリックを必要としない)、通常、ターゲットは侵害されていることを知る方法がありません。
同社は、政府機関の顧客のみと取引していると述べているが、 ペガサススパイウェアはイスラエルによって兵器に分類されており、この技術の輸出には政府の承認が必要である。
いくつかの報告によると、NSOグループのスパイウェアは、様々な国の人権活動家やジャーナリストを標的にするために使用されています。
サウジアラビア政府のエージェントによるサウジアラビアの反体制活動家ジャマル・カショギ氏の殺害(2018年)にも関与したと言われています。
あの恐ろしい暗殺・・・。
サウジ首相にムハンマド皇太子 記者殺害関与疑いの過去も - 産経ニュース

カショギ氏の友人で協力者のオマール・アブドゥルアズィズ氏の携帯電話が「ペガサス」によってがハッキングされ、カショギ氏との会話が傍受されたのちにカショギ氏はサウジアラビアによって暗殺されました。
カショギ氏のコラムを掲載していたワシントン・ポスト紙のオーナー、ジェフ・ベゾスも電話も盗聴されていました。
NSOのペガサスは、検知されることなく携帯電話に感染するように設計されています。
その他の既知の事例としては、サウジアラビアがロンドンを拠点とするサウジアラビアの反体制活動家ヤヒヤ・アシリ氏(元サウジアラビア空軍将校を標的にした際に使用されたと考えられています。ぐる^@いぐる^@い
NSOグループとは
Qサイバーテクノロジーズグループの子会社で、NSOグループがイスラエルで使用している名称ですが、ルクセンブルクではOSYテクノロジーズ、北米では旧ウェストブリッジという子会社名で事業を展開しており、世界中で700人以上の従業員を雇用しています。
米国の諜報機関関係者は、イスラエル政府はペガサスが入手したデータにバックドアでアクセスできる可能性があると述べているが、 NSOは「イスラエル外交の道具」であることを否定し、そのスパイウェアツールにバックドアが存在することを否定している。
イスラエルは、アブラハム合意の交渉においてペガサスを利用しており、ニューヨーク・タイムズの調査では、特定政府へのペガサスの販売がその政府のイスラエルに対する支援強化と同時期であった複数の事例が明らかにされています。
イスラエルは、イランに対する共同戦線を築くための外交努力においてペガサスの販売を利用し、アゼルバイジャン、モロッコ、UAE、サウジアラビアへのスパイウェアの販売を承認しました。

リチャード・アティアス氏について
ジェラール・アロー氏がNSOグループのほかに加わった、リチャード・アティアス・アンド・アソシエイツの創始者リチャード・アティアス氏は、モロッコ系ユダヤ人。
1995年に設立された世界的なイベントマネジメントおよび戦略コミュニケーション企業パブリシスライブの創設者兼元会長でもありました。
パブリシスライブは、アブダビ、ドバイ、ジュネーブ、イスタンブール、キガリ、パリにオフィスを構えています。

また、ニューヨーク・フォーラムの創設者であり、クリントン財団とノーベル賞受賞者会議の共同創設者でもある。
1995年から2008年まで、ダボス・フォーラムのエグゼクティブ・プロデューサーを務めていました。
すでに私の中では怪しい人認定です(苦笑)
パナマ文書事件においてタックスヘイブンに銀行口座を持つ人物として挙げられており、イギリス領ヴァージン諸島とデラウェア州の企業を利用していたことを認めている。
アティアス氏はダボス会議の世界経済フォーラム、クリントン財団、ヨルダンの中東和平サミット、中国の大連経済サミット、マラケシュでの関税及び貿易に関する一般協定(GATT)の調印式など、世界のリーダーたちの会合を主催しました。
2011年11月には、ハワイで開催されたアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議を主催しました。

セシリア・サルコジは2007年に離婚し、2008年にリチャード・アティアスと再婚しました。ふたりの結婚式は、2008年3月23日ニューヨークのロックフェラーセンターで行われ、国際報道機関が中継しました。
セシリアの母方の曽祖父はスペインの音楽家でユダヤ系とされるスペイン人のイサーク・アルベニス。祖父は駐ベルギースペイン大使。
父アンドレ・シガネール(旧姓名アロン・シュガノフ)はモルドヴァ生まれで、ユダヤ人(東欧系ユダヤ人)とロマ(シンティ)の血を引く。
2004年、アティアス氏は国民運動連合(UMP)の大会を組織し、ニコラ・サルコジ氏がUMPの議長に選出された(2004年11月)
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2008年、アティアス氏はUAEのドバイ首長国の特別顧問に任命されました。
ドバイは、1833年以来統治しているアル・マクトゥーム家による絶対君主制国家として統治されています。
ドーハGOALSフォーラムの立ち上げ
2010年、クリントン財団、カタールと提携し、スポーツを開発のツールとして活用することを目的としたスポーツリーダーの集まりであるドーハGOALSフォーラムを立ち上げました。
2014年6月、ドーハGOALSは、南アフリカの活動家でアフリカ民族会議(ANC)のトーキョー・セクウェール氏とネルソン・マンデラ財団と協力し、スポーツ界における差別に取り組む新たな世界的イニシアチブ「グローバル・ウォッチ:スポーツ界における人種差別にノーを言おう」を設立・開始しました。
2015年、国際サッカー連盟(FIFA)は汚職捜査に直面し、FIFA役員9名と企業幹部5名が米国により犯罪組織犯罪で起訴された。2015年FIFA汚職事件
FIFAによる汚職が明らかになったきっかけは、2010年にイギリスのサンデー・タイムズの記者が、アメリカ合衆国へのFIFAワールドカップの誘致を目指すロビイストに扮し、ナイジェリア人のFIFA理事に接触して、アメリカへ投票とする見返りとして、多額の賄賂の支払いを要求する模様をビデオカメラに収録し、それを紙面に掲載したことだった。
エジプト経済開発会議
2015年、アティアス氏はエジプト経済開発会議(EEDC )を主催しました。
EEDCは当初、サウジアラビアのアブドラ国王によって提案されました。
アティアス氏は、国家元首、著名人、会長、多国籍企業のCEOなど2,500人以上の高官が出席し、「数十億ドルの投資を引き付けることができる」30以上のプロジェクトが発表されると予想していました。

エジプト外務省は、投資額の規模から「基準は適用されない」として、イラン、イスラエル、トルコを招待しなかった。 トルコの不参加は、2013年のエジプトクーデター以来、シシ政権との関係が緊張していることも一因と考えられている。
サウジアラビアのビジョン2030
2016年、アティアス氏は主要企業をサウジアラビアに売却。
翌年、サウジアラビアで一種のダボス会議を開催することになっていました。
最近のアティアス氏の動きがわからないので、Xを検索してみると「FIIインスティテュート」という団体のCEOをしていました。
未来投資イニシアチブ研究所( FII研究所)は、サウジアラビアの主要な政府系ファンドである公共投資基金(PIF )が運営する非営利団体です。未来投資イニシアチブは、サウジアラビアの公共投資基金によって2017年9月に発表され、「最も有望な解決策に投資するために人々を集める年次イベントを主催する」ことを目指しています。
これは、サウジの経済社会改革プログラム「ビジョン2030」の文脈で捉える必要があります。




リチャード・アティアス&アソシエーツのロンドンの本社は、前駐アメリカ英国大使ピーター・マンデルソン氏が立ち上げた「グローバル・カウンセル」とオフィスを共有しているそうです。
(この人もだいぶ胡散臭い)

マンデルソン男爵、ピーター・ベンジャミン・マンデルソンは、イギリス労働党の政治家。2025年2月から9月まで駐米大使を務めた。
元首相トニー・ブレアの参謀・黒子役として有名であり、その巧みなメディア操作から「スピン・ドクター」の異名をとった。
2025年2月に駐米大使に起用されたが、ジェフリー・エプスタイン元被告との交友関係が取り沙汰され、特にエプスタインを最高の友達と記した書簡が見つかったことから資質が問題視されたため、9月10日にはエプスタインとの関係を非常に後悔していると表明しました。
翌11日、外務・英連邦・開発省はマンデルソンの更迭を発表しました。

そして10月27日(月)からリャドで未来投資イニシアチブ会議が開催されます。なんと、あのシリアの元テロリスト大統領のアル・ジョラニも講演するそうです。
他の著名な出席者には、国家元首に混じって東京都知事小池百合子氏がいます。

ところで、ニコラス・サルコジ元大統領と元妻セシリア・アティアスさんの息子ルイ・サルコジ氏は、母親と継父で実業家のリチャード・アティアスとニューヨークで暮らし、ドーハのリセ・ボナパルト校に入学。
ペンシルベニアのバレーフォージ陸軍士官学校(VFMC)、ワシントンDCのアメリカン大学で修士号を取得し、ニューヨーク大学で学士号を取得。
ルイ・サルコジ氏は、フランスのテレビ局LCIで定期的に米国政治のコメンテーターを務めており、 2024年9月、生放送中にガザ戦争中のイスラエルによるハマスとヒズボラへの攻撃について、「彼ら全員死ね!イスラエルはここで人道的な仕事をしているのだ」と発言し、物議を醸しました。


イスラエルとサウジアラビアの和平交渉とアブラハム合意
イスラエルがヨルダン川西岸併合すれば「米国の支援すべて失う」 トランプ氏 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
トランプ氏は、サウジアラビアが年内にイスラエルとアラブの関係正常化を仲介した「アブラハム合意」に年内に参加するとの考えを示した。
サウジアラビアがアブラハム合意に年内に参加すると思うかとの質問に対し、トランプ氏は「イエス、そう思う」と答えた。
このニュースは、11月に予定されているMBS皇太子の訪米に関して出てきたものでしょう。
匿名の情報筋によると、サルマーン皇太子は11月17日に米国に到着し、翌18日にトランプ大統領と政治、経済、安全保障分野について協議する見通しだそうです。
ガザの和平計画第二弾についての話し合いが持たれると思いますが、イスラエルの数々の停戦違反はどうするんでしょうね。
私は、サウジアラビアの現王室はイスラム教ではないのでは?と思っているんですが、それはおいといて・・・
サウジアラビアの思惑
アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、モロッコは2020年、米国がイスラエルとアラブの関係正常化を仲介した「アブラハム合意」に基づきイスラエルとの関係を正常化しました。
しかし、2023年10月にガザ戦争が始まったのを受け、サウジアラビアとイスラエルの関係正常化交渉は凍結されています。
イスラエルとサウジアラビアは2026年までに和平を結ぶのか?
かつてユダヤ人を禁止し、反イスラエル教科書に資金を提供し、「イスラエル」という言葉さえ言わなかった王国が、ユダヤ人国家と和平を結ぶことを決意したとき、それは現代史上最大の地政学的な転換の一つとなると言われています。そして、それはもしではなく時間の問題とみられています。
サウジアラビアは、イスラエルのイランに対する懸念を共有しており、サウジアラビアとの同盟は、紅海から湾岸まで、イランに対する統一戦線を固めている。
イスラエルにとってサウジアラビアとの和平は歴史的なことであり、イスラム世界全体にユダヤ人国家はアラブの地に留まる正当性をもたらすという。
サウジアラビアはイスラエルのテクノロジー、エネルギー、防衛部門をを望んでいる。イスラエルはサウジアラビアの資本、観光、大規模なインフラプロジェクトへのアクセスを望んでいる。経済的上昇余地は驚異的です。
ムハンマド・ビン・サルマン皇太子(MBS)は、サウジアラビアの石油が永遠にあるわけではないことを理解しており、サウジアラビアを近代化し、他の収入源、特にハイテクとテクノロジーを創出するというビジョンを持っているます。

このリャドのビジネス会議は、前述のリチャード・アティアス氏が主催する「投資イニシアティブ会議」のことです。
Heads of state and business leaders to attend Future Investment Initiative conference in Riyadh
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MBS皇太子のリストに次の3つがあると言われています。
◆パレスチナ問題。
サウジアラビアは、イスラエルがパレスチナ国家への道を切り開くことを保証した場合にのみイスラエルと和平を結ぶと述べています。
◆アメリカの安全保障。
サウジアラビアは米国との防衛協定を望んでいるが、イランが攻撃した場合、米国は反撃するという鉄壁の保証を望んでいる。
そして米国が高度な兵器システムを与えることを望んでおり、軍事技術の最前線にあるイスラエルとの関係から多くの利益を得られると考えている。
◆原子力エネルギー。
サウジアラビアは核兵器計画を望んでいる。もしイスラエルが、サウジアラビアがウラン濃縮を許す協定に同意すれば、イランは二重基準だと主張するだろう。
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イスラエルの反乱?
バンス氏、ヨルダン川西岸併合に関するイスラエル議会の投票を非難 |APニュース
10月21日にヴァンス副大統領がイスラエルを訪問しました。ヴァンス氏の目的は、イスラエルの新たな民間・軍協力センターの訪問でした。
ヴァンス氏は、副大統領として初の訪問が停戦維持のために緊急に手配されたという見方を否定しようとしました。

イスラエル議会は22日、ヨルダン川西岸を併合する法案を可決しました。この法案は、野党の極右議員が提出したものでした。
ヴァンス氏は、イスラエル議会の動きを「非常に愚かな政治的パフォーマンス」と非難し、マルコ・ルビオ米国務長官は「併合はガザの紛争を終わらせるというドナルド・トランプ米大統領の計画を脅かすものだ」と警告しました。
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スモトリッチ氏はイスラエルで開催された会議で、「サウジアラビアがイスラエルとの関係正常化と引き換えにパレスチナ国家の樹立を求めるなら、お断りだ」「サウジの砂漠でラクダに乗り続けるがいい。われわれは経済、社会、国家、そしてわれわれが知っている偉大で素晴らしいことすべてをもって真に発展し続ける」と述べた。
スモトリッチ氏の発言は、イスラエル国内で激しい反発を招いた。
スモトリッチの発言に、ネタニヤフ首相は卒倒するのじゃないかと周囲が心配するほど激怒したと言われています。
ネタニヤフの剣幕にスモトリッチは発言を訂正した・・・という噂でしたが・・・全然、反省していませんでした(苦笑)


「サウジは私たちがラクダについて言ったことよりもはるかに侮辱的なことを我々について言っている。 彼らは反ユダヤ主義的な発言に加担してきたが、誰も彼らに謝罪を求めなかった。 サウジは我々の遺産、伝統、歴史、血統を否定している… 彼らの代わりに気分を害したと感じた人々に聞きたい — 彼らが2年間にわたり我々の兵士をジェノサイドで非難したとき、君たちはどこにいたんだ? 我々は77年間彼らなしでやってきたし、さらに77年間彼らなしでやっていける。」
この人の役割は何なんでしょうね。
第6次ネタニヤフ内閣の財務相兼国防省付大臣であるベゼレル・スモトリッチは、ゴラン高原のユダヤ人入植地で生まれ、ヨルダン川西岸地区で育いました。彼の先祖はウクライナのスモトリッチにおり、それが彼の名前の由来になっています。父親は正統派ユダヤ教の聖職者ラビとのこと。

「ユダヤ人だけでいい、アラブ人に干渉されたくない(外国の勢力がイスラエルに入って来るのを避けたい)」という純粋なユダヤ人至上主義者だと思いますが、イスラエルとサウジアラビアにとっては邪魔な存在でしょう。
ある日突然、消される可能性もないとは言えない気がします。

当時首相でもあったベンヤミン・ネタニヤフ首相は、カタールにガザへの資金提供を迫るという2018年の決定を擁護した。
民主党党首のヤイル・ゴラン氏は、書簡に関する報道を受けてソーシャルメディア上でネタニヤフ首相をハマスの資産であり、「主要スポンサーであるカタールの危険なパートナー」であると非難した。

長くなりましたので、今日はこのへんで。
最後までお読みくださりありがとうございました。
ではまた。
