見出し画像

立秋とライオンズゲート

2023年8月8日は、二十四節気の立秋(黄経135度)でした。
占星術では、太陽が獅子座15度の場所に来たときがちょうど立秋です。
獅子座15度も、春分点(牡羊座0度)から135度の場所です。


地球の自転と占星術

黄道は、太陽の見かけ上の通り道(中心の太陽は公転しません)ですが、黄道は天の赤道に対して約23度26分傾いています。
この角度を黄道傾斜角といい、地球の公転面の垂線に対する地軸の傾きに由来しています。
白道(月の通り道)は、黄道よりさらに5度8分7秒傾いています。

二至二分(夏至、冬至、春分、秋分)

黄道と天の赤道との二つの交点を分点と言い、黄道が南から北へ交わる方を春分点、春分点を起点(0度)として黄道を360度に分けたものが黄経です。

もう一つの交点を秋分点と言い、黄経180度に当たります。

夏至は黄経が90度のとき、冬至は黄経が270度になります。

二十四節気は、中国の戦国時代の頃(紀元前4世紀)に発明され、四季・気候などの視点で地球上の一年を仕分ける方法で、黄道を15度ごとに24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。

これらは、72年に1度ずつの割合で逆方向に移動します。
これには地球の歳差運動が関係しており、その周期は約25920年(これを「大年」または「プラトーン年」と呼ぶ)です。
ゾディアック(黄道十二宮)の1星座を通過するのに、約2160年かかります。

大年については、霜月やよいさんの魔女の視点も参考になさってください。


季節の変わり目(入り口)を意味する二至二分は、占星術においても重要なポイントになります。

春分、夏至、秋分、冬至を結ぶと十字が現れます。
この十字をアングル(angle)と呼びますが、天使もangleと書くのが面白いですね。天使はangelでした(苦笑)

ところで、十字架と天使で思い起こすのはキリスト教だと思いますが、「聖書は占いを禁じている」というわりに、聖書は数秘術や占星術をもとに書かれている部分が多いです。

余談ですが、聖書を読んだことがない方でも「ヨハネの黙示録」はうっすらご存じの方が多いでしょう。
聖書に出てくる数字に注目して見ると、面白いですよ。
誤解が多い「666」も、悪魔の数字や獣の数字ではないです。

666についても霜月やよいさんが「周期性・大年」の記事で書かれていますので、ぜひご覧ください。


なぜ、キリスト教が占いを禁じたかは、女神ヘカテの記事にも書きましたが、中世のキリスト教会は、天上・地上・地下あるいは現在・過去・未来の三相を持つ女神たちを魔女や悪魔と偽装することにより、民衆からその崇拝を取り上げることが目的で、それによりキリスト教会が天上(神の国)、地上、地獄(誕生や死、洗礼や葬式などの行事を含む)を制するためでした。


四立(しりゅう)とアバターズゲート

下の図を見ていただくとわかりますが、二十四節気の「四立」(立春、立夏、立秋、立冬)は、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座の各15度にあるアバターズゲート(神の化身の門)と重なります。

春分点が黄経0度になるので、
立夏(45度)は牡牛座15度のブルズゲート、
立秋(135度)は獅子座15度ライオンズゲート、
立冬(225度)は蠍座15度イーグルズゲート、
立春(315度)は水瓶座15度のエンジェルズゲートが対応します。

二十四節気と四立、アバターズゲートにリンクするのは、「ヨハネ黙示録」の4章でした。24人の長老、4つの生き物。
長くなるので一部引用しますと、「第一の生き物はししのようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人のような顔をしており、第四の生き物は飛ぶわしのようであった」。

マルセイユタロット「世界」

獅子座15度は「ライオンズゲート」

スピリチュアルでよく聞く「ライオンズゲートで宇宙の扉が開く」とか「次元上昇する」「開運する」というのとは違うかな、と私は思っています。

二至二分は、季節が切り替わるエネルギーが激しい時であり、異世界の扉が開く時なんて言われるように、四立からも強いエネルギーが入り込んでくると考えられます。

スピリチュアル(主にニューエイジ)に「ライオンズゲート」の概念を持ち込んだのは、アラン・レオやアリス・ベイリーらによって神智学と占星術が融合した影響を強力に受けた占星術師だったんじゃないかと思います。

と、書いていたらTwitterに「ライオンズ ゲートは、1998 年にニューエイジの占星術師団によって作成された任意の重要な日付であり、占星術的な妥当性はありません」と英語圏の占星術師がtweetされていました。

日本では心理占星術の方が、ライオンズゲートの話をよくされている気がします。
その他の占星術では、西欧でも「ライオンズゲート?何それ?」という方のほうがまだまだ多いようです。中には「占星術には関係ない」と断固受けつけない姿勢の海外の占星術師もいます。

占星術界も新しい概念を取り入れて発展しているので、あと数年のうちにライオンズゲートが当たり前になっていることはあるかもしれませんけどね。

これがほんとのライオンズゲート!(トルコ・ハットゥシャ)


シリウスのヘリアカルライジング

ヘリアカルライジングは、ある天体があたかも太陽を従えるかのように、日の出直前に東の空に上ってくること。
エジプト文明やマヤ文明では、シリウスのヘリアカルライジングを1年の暦の区切りとした。
英語読みのヒライアカルライジングと表記されることもある。

この時期、恒星シリウスのヘリアカルライジングがあり、エジプト占星術ではナイル川の洪水の時期を知るために重要でした。

古くからシリウスの存在は知られています。
エジプトではシリウスのヘリアカルライジングを基にEgyptian calenderを作り、シリウスのヘリアカルライジングが起きた約70日後に、夏至とナイル川の氾濫が起きるため、とても重視されていました。
またポリネシア人の間では、太平洋上の航海において、冬の到来を示す重要な役目を果たしていたそうです。

シリウスはおおいぬ座にあることから、英語では「Dog Star」と呼ばれています。
北半球ではシリウスが太陽と共に現れる時期が真夏にあたるので、7月8月のある期間をヨーロッパでは「Dog Days」と呼ぶようになりました。

Dog Daysの期間は諸説あるようで、始まりは7月3日から8月15日の間で、約1カ月から約2か月続きます。
古代ローマでは、7月24日から8月24日まで(もしくは7月23日から8月23日)とされていました。ギリシャでは7月3日から8月11日までの期間を指しました。
現在では、7月3日から8月11日までとなっていることが多いようです。

Dog Daysは、昔は全然いい意味には取られなかったのです。
「シリウスの呪いの日々」などとも呼ばれ、ろくなことが起きないと言われていたそうです。

地球から 8.6 光年離れたシリウス星系の X 線画像。
2つの光源(シリウスAとシリウスB)と、スパイク状のパターンが示されている。


このDog Daysとライオンズゲートが結び付いたようなのですが、詳しいことはよくわかりません。

8月8日の意味

毎年8月8日にライオンズゲートのポータルが開くというのは、先のtweetにあったように任意の日付です。
そもそもポータルとは何ぞですが、「信じる者は救われる」という感じですね。

8月8日は末広がりの数字の8が並ぶので、日本人にはとくにウケがよさそうです。ただ8はアルファベットではHになり、88=HHはヒトラーを賛美する隠語でもあるのです。(海外で88を見たら気をつけて)
8月8日を祝わされることで、遠回しにナチス賛美や悪魔崇拝に加担させられていることもなくはないと思います。似たような話は多いです。

というわけで、ライオンズゲートへのロマンチックな期待に水を差してしまったかな。
私もライオンズゲートを初めて知った時はワクワクしましたが、双子座の知りたがりの癖で、疑問を感じた「ポータルが開く時」を占星術で証明できるか調べるうちに「なあんだ」という気分になったのを思い出します。

でも、ポータルがあろうが無かろうが、ゲートが11日に閉まろうが、宇宙のエネルギーを私たちは平等に受け取っていますので、どうぞご心配なく。

今日はこのへんで。お読みくださりありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!