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【光り物】時を駆けるワークブーツ

しまったblueさん空間が襲ってきた!今回は「ブーツ」について語っていきます。


ブーツ!ブーツ!

 突然ですが、筆者はブーツが大好物です。GWは衣替えや掃除のついでに靴を磨き出すことが多いのですが、この間のつぶやきが呼び水となり、敢え無くblueさん空間入りとなりました(ちーん)


このつぶやきでつきよいさんのご指摘にありましたが、どうやらブーツは光り物認定になるようです。そんなわけで今回は筆者がブーツを愛している理由を語ってみたいと思います。


1.ブーツのある生活

REDWING I9011 & 8111

 筆者はプライベートだとブーツを履いていることが多いのですが、実は靴オタクというほどではなくそれなりです。学生の頃はファッションが好きだったのはあるけど、ハードユースに耐えるという実用上の理由の方が大きいかも。

フリーター歴が長く、そこからしばらくブルーカラーをやっていた関係で、私服通勤かつ肉体労働系が多かったので結果的に集まってしまった形なのですが、まあやっぱりあると便利ではあります。こういうことってあるよね(ないです)

①安心・安全

 ブーツは重い反面頑丈な作りをしているので、履いているとこの恩恵を受けられます。特にワークブーツは労働者の靴なので、トゥには芯材が入っていて、くるぶしの上まで覆うので単純に怪我しにくくなります。踏まれる、蹴られる、モノを落とすなどしても安心です。

あと耐久性も高くてスニーカーよりも長持ちします。特にソールについてはビブラムソールというゴム製のソールがついていることが多く、グリップ力が高いので滑りにくく、かつ耐久性も高いという優れ物です。万が一すり減ってもリソール(ソール張替え)ができます。

この辺はキャンバス地のスニーカーとは段違いで、はじめてブーツをはいた人は驚くかもしれません。確かに重さもびっくりするけどそれ以上に安心感が上回ると思います。背がチョット高くなるおまけもありますね!


DANNER BLACKHAWK II & HAWKNEST
DANNER BLACKHAWK II
DANNER HAWKNEST

アッパーレザー(上皮)は厚めなので対候性が高く、少々の雨や雪道なら水を通さず、冬でも寒くありません。ダナーなどのゴアテックスブーツだとさらに盤石になります。これは後述する疲れにくさにも寄与するのかなと思います。

②旅人の靴として

 その重厚な印象とは裏腹に、ワークブーツは長距離移動に適した靴でもあります。適度な重さから慣性が働くことで自然と足が前に出るので、長時間歩いても意外と疲れにくいのです。慣れてくると10kmくらいは歩いてもほぼ苦にならなくなります。ブーツは旅人の靴でもあるのです。

ブーツはつま先はなく、くるぶしで履くので余裕を持ったサイジングで履けるメリットがあります。またブーツにはフットプリントという要素があって、履き続けると自らの体重でソールが沈み込んで足の形にフィットする特徴があって、足がラクな状態を保つことができます。


筆者はカメラをやるのですが、この趣味は重装備のまま何時間も歩き回ることも多い趣味です。山道のような悪路や、雨や雪などの悪天候の状況で歩くことはあるし歩いた分だ靴の消耗も早くなるので、対候性・耐久性に優れたブーツはマストになります。

私と遊びなどで同行するとblueさん空間に強制的に連れ込まれた挙句、散々歩き回されて酷い目に遭うことが多いのですが、筆者が一向に疲れないのは、実はワークブーツを履いているおかげもあります。

③貧乏生活の友

 あとブーツって意外と経済的なんですよ。確かに一足買うといいお値段するんですが、スニーカーやドレスシューズ(スーツ用の革靴)と比較すると2倍くらいは長く履けます。筆者は長いことフリーターをやっていたのでお金がなく、ブーツは一度買うと長期間使えるので大分助かっています。

手持ちのブーツはほぼ15年~20年前のもので、2012年のレッドウイングの価格改定に合わせて駆け込みで入手したものなのですが、毎日別の靴に履き替えて適切にメンテしていれば今でも全然履けます。今買うと当時の1.5倍くらいするのでこれはラッキーでした。


ドレスシューズや安全靴はソールが減る頃になるとアッパーもダメになってることが多いですが、ワークブーツはアッパーが厚手のオイルドレザーなどでできていることも多く、ソールが1回すり減ったくらいなら全然持つし、リソール(ソール交換)も可能なのでそう簡単には潰れません。

REDWING BECKMAN 9011


この靴はソールが加水分解で大破していますが、ミッドソールは無事なのでリソール(張替え修理)で対応できます。

この感覚に慣れてしまって、むしろ仕事用で履いてる靴の消耗が早くて困惑しています。営業や作業員やってると2年持たないっすね。なので高い靴はあまり買えません。この点ブーツだと2年は全然持つ上に修理も可能なので高くても元が取れるので、結果的には安上がりです。



2.時を超えるブーツ

 それから面白いのはブーツって時間軸があるアイテムなんです。時間の経過によって新たな価値が生まれることがあるし、その一方で普遍性のあるアイテムなので陳腐化することもないという。

筆者はMBTIでいうところのINFJなのですが、ブーツのこうした性質はとても魅力を感じます。同じようなアイテムにジーンズ・機械式腕時計があるんですが、やはり時間軸と普遍性のあるアイテムで、同じ理由で好きだったりします。

①エイジング

REDWING IRON RANGE 8111

 ワークブーツの醍醐味は何と言ってもエイジングでしょう。これは履き続けることで生じてくるアタリ、オイルやクリームを塗って磨いた際の変色、ぶつけた際のスレやキズ、長年使い古した際のヤレ感などといった経年変化のことです。

ブーツで面白いのは、その使われ方で人柄が分かるところです。ソールの減り方を見れば歩き方が分かるし、傷や当たりの付き方で使われ方が分かるし、革の状態を見れば思い入れが分かります。履き手の歩みや生活を記憶しながら段々仕上がってきます。




REDWING BECKMAN 9011

たとえばこの靴などは、

①ヒールの外側が減っている ⇒ 着用者はガニ股である
②トゥにスレ・キズが多い ⇒ バイトや作業などで使っている
③クラックがなく銀面が残っている ⇒ 一応手入れはやっている
④靴全体が上に沿っている ⇒ シューツリーは使っていない

ということがわかります。持ち主は少しズボラな人のようです‥‥。

そのため同じデザイン・寸法のブーツがあったとしても、履き手が違えばやがてそれは違うブーツになっていきます。丁寧に使えば美しい姿を長く保てるし、ぞんざいに扱えばくたくたになってしまう。良くも悪くも履き手の個性が反映されてしまうのがブーツというアイテムなのです。



②アンティーク化

 それからブーツの面白い点はアンティーク化する点です。ブーツは適切なメンテナンスと環境があれば長期間保存が可能で、前述の通り筆者のブーツは価格改正前の2012年までに駆け込み購入したもので、およそ10~15年は経過しています。

15年も経つと世の中結構変わります。ファッションのトレンドは一般に20年周期と言われていて、2025年現在はY2k (Year 2000)といって、00年代前半のディテールやカルチャーがフィーチャーされることが多いのですが、これも概ねこの法則によって一巡したといえます。

時代の流れというモノは想像以上に早くて、自分の愛用品がいつの間にかレアアイテムデッドストックになってることもあるのです。この感覚はちょっと楽しいです。


REDWING BECKMAN 9011

たとえば筆者のブーツでいえば、先ほど紹介したベックマン。これ割と人気のワークブーツなのですが、初代(2006年)、旧型(2007~2022年)、新型(2024年)と仕様が異なっていて、自分の持っているのは2011年購入の全盛期のモデルなので得した感じはあります(笑)


安藤製靴 NERO & Z
安藤製靴 NERO
安藤製靴 Z

この安藤製靴に至っては、惜しまれながらも2024年に廃業してしまい、新品での入手が限りなく難しくなってしまいました。これも3足持っていて、いずれも普段使いしてきたものなので、ある意味でとても贅沢な使い方をしています。

④他人の服・自分の服

メンテグッズいろいろ

 絶版品になったとしても中古品であれば入手自体はできます。ブーツにしろジーンズにしろ腕時計にしろ、適切な洗い・修繕をすれば復活できるし、そういう遊び方は確かにあります。ブーツの場合は水で丸洗いができるので、サドルソープでガシガシ洗えば中古品も意外と抵抗ありません。

けれどもダメージやエイジング自体は他の誰かの記憶・人生の一部で、本質的には他人の服だという思いはあります。だからどこか借り物感が出てしまう。そして新品入手不可という点でどうしても「もったいない!」という気遅れ感があるじゃないですか。


この点自分の所有物であれば、その着用によって生じたダメージやエイジングといった痕跡は、すべて自身の記憶・人生の一部であり、紛れもなく自分の服です。

そして昔から所有していたアイテムなら、絶版や廃業でプレミアがつこうが別段気を遣うわけでもなく、今までもこれからも、自然体のまま気兼ねなく使えます。こういう楽しみ方ができるのもブーツやジーンズの面白いところです。

③普遍的価値

 その一方でブーツには普遍性もあります。既にデザインや機能性が完成されているアイテムなので、流行に乗り遅れたりデザインが陳腐化したりして履けなくなる、みたいなことが起こらないのです。仮に古くなってもトラッドとかクラシックのようなスタイルとしてみなされます。

たとえばレッドウィングのアイリッシュセッターやベックマン、ホワイツのスモークジャンパーやセミドレス、トリッカーズのストウ(カントリーブーツ)などは既にアイコンとして確立しているので、いつの時代にも存在するし、いつの時代の若者からも憧れになっていると思います。

好みや体系の変化はさておき、流行やトレンド上の理由でそれが履けなくなるという問題が起こりません。いわばサンクコスト(埋没費用)にならないので、これは合理的かつ機能的にも便利だなと思います。


まとめ

お気に入りの三足
レースアップ完了

 今回はブーツについて語ってみました。ブランドやモデル名称とかブーツ本体の詳しい話はこちらの自ブログの方に乗っけています(同じテーマを違う着眼点から書きました。二毛作記事ともいう)


GWに片付けと衣替えついでに靴磨きをやったところ偶然生えてきてしまった記事なのですが、語るに落ちるとはまさにこのこと。blueさん空間シリーズは本当このパターンが多いっすね‥‥。

なんとなく敬体で書いたのですが、うーん‥‥いつもと勝手が違うのでちょっとよそよそしい感じがします。普通に常体で書けばよかったかな。

■続き:色々あってブーツを爆買いした話はコチラ


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