“善意”の回路は、相手にとっても“善”なのか
ヒーローはずっと、“善意”の回路で動いていた
こちらは実際に、食事制限をしている方。恋人を自覚なく圧迫してしまったり、少し悩んでいる方への参考になればと思って書きます。
正解はないと思います。でも、今もし悩んでいる人がいたら、この記事が役に立ってくれたら、幸せを逃さないでほしいです。
「食事制限は栄養士レベルでないとできないことで、一般の女性に求めるのは無理がある」
「食事制限をしている人は3食自分で作っている人がほとんど」
そんな情報もなかった環境で、raraが体験した悲しい結末。
思いやりと情熱のある人柄だったeagleとの話。
人生で誰かに “運命” って言われたこと、あるだろうか。
eagleのちょっと変わった感性も、引き上げてくれるエネルギーも、驚くような発言も行動も、raraには問題なかった。
むしろ全てプラスの要素に写っていた。
eagleは
・人を楽しませる余白(遊び心)
・相手のために動ける優しさ(利他性)
・状況を読む力(聡明さ)
・やり抜く力や責任感(覚悟)
この4つが高いレベルで同居している、とても素敵な人間だった。
しかし、“俺の食事の要望を伝えること最優先” と “多すぎる要望” のまま歳を重ねたeagleの人生はこうだ。付き合っても振られる。好きな人と平穏な暮らしができない交際を繰り返す人生。
「相手も自分も我慢したけどダメだった」「相手が一方的に我慢したけどダメだった」
本人として脅しのつもりはないだろうが、eagleの交際経験談を聞いたraraは、eagleの感覚に優しさと恐怖の両方を感じ取っていた。手を抜けない性格。成長思考が仇になっている。それはeagleの良さでもある。でも、何度振られても変われない人。raraはeagleの不器用でも一生懸命で、愛情深い性格を尊敬し、自分くらいしかeagleを理解してあげられない、幸せにしてあげたいと心から思っていた。
でも、raraは疑問だった。
・eagleにとっての我慢と捉えてしまう領域は、「本当に全て譲れないものなのか」「本人の中できちんと整理されているのか」
・eagle自身「全部自分でやること」で解決すると結論づける勇気がないようで、それを “我慢”、“相手の逃げ”と捉えてしまう。
・何度振られても、愛した人の心を破壊してしまっても尚、「削ぎ落とすという概念が欠如」していて、「ひたすら学び、拘りとルールを増やし続け、指摘箇所が増え続ける」成長志向と言えば聞こえはいいが、他人と暮らせる思考ではないのに、本人に自覚がない。
eagleの要望を全て聞いたら人間の脳は混乱する。eagleはその調整ができない代わりに「やりすぎなくていい」「頑張らなくていい」「やりたがってる」と言っておくことが気遣いだと思っているようだった。
要するに、“指摘が多すぎる自分の元で、文句を言われないで済む迂回策をスムーズに見つけられる人間しか精神がもたない世界”を、自分が作り出していることに気付けないようだった。
それでも、raraはeagleが好きだった。
eagleは恐らく、いつも“善意”の回路で動いてたのだろう。
【導き上手な人間は、時に人を壊す】
本人の中ではずっと「与えてる」つもり。
・教えてあげてる
・導いてあげてる
・良くしてあげてる
でも、その強さと密度が高すぎて
相手のペースや限界を越えて入り込んでしまう。
結果として、“与える”が“削る”に反転する。
【自覚のない矛盾が幾重にも重なる環境で、人間の脳は混乱し、結果、壊れる】
“世間の認識とeagle自身の認識のズレ”
→ 周囲が思う:食事制限にかこつけて、不要なはずの拘りまでどんどん増やす わがまま
→ 本人が思う:俺はストイック
→ 周囲が思う:相手の負担を考えられない(迂回しないと心が壊れる)
→ 本人が思う:俺はストイックだから、みんなついて来れないだけだ
自分のルールが強すぎて、正義感として強化される。
「だから言ったんだ、俺はストイックだから」
「俺は人として正しいことをしている」
「俺はいつも最善の選択をしている」
「raraは病人だ。今気付いておいてよかった」
追い詰められたraraへ放たれた言葉。
raraはただ、“自分が多くを望むなら、相手の望みも聞いてあげてほしい”とわかってほしかっただけだった。
eagleの中には理論があって、次の好きな子が現れた時、自分の孤独の辛さを訴えて、助けを求め、“一生一緒にいたい” と言って、また同じ状況が始まる。この思考の怖いところは、本人の中で一切矛盾がないことだ。
raraのポリシーは、
“自分一人で完結することはとことん拘り、他者を巻き込むときは相手の負担や希望を考慮する” だった。
“eagleもこのポリシーを根幹に持って生きてくれていたら、全然違う人生になっていたのではないかということをeagleに直接伝えられなかったこと”は、raraにとって一生の心残りだ。
謝ってもらえなかった。気付いてもらえなかった。
この2つがずっと大きな牙となって、raraの体に刺さったまま生きているような日々があと何十年も続く。むしろ、謝ってくれた時か、“色々なことに気付いてくれて、もう奥さんは圧迫されない。幸せになれるんだ”と安心出来た時に、牙が自然に消えてくれるのかもしれないとさえ思う。
当時のeagleは、気付かないことが多すぎて思考が追いついていなかっただけで、待ってあげれば気付いてくれたかもしれなかった。悲しい結末にしてしまった責任はrara自身にもあると、わかっているから尚辛かった。
理解してあげようとすればするほど、追い込まれ、お互いに酷く悲しい思いをし、幸せだった時間が壊れる。
そんなことは本当に勿体無い。
迂回すること、本人に自分でやってもらうことは決して怠慢なことではないと思う。正解はないと思う。でも今もし悩んでいる人がいたら。
愛する人と幸せになってほしい。
愛する人を悪人にしないで欲しい。病人にもしないで欲しい。
食事は一生のつきものだ。でもそれで愛する人が “悪” に見えてしまうなら、これほど悲しいことはない。
未来を幸せにするために願い、経験は誰かのための糧になってくれたらと思う。
以前、大手通信会社に一人でハロウィン仮装をしていく人の話を聞いたことがある。
彼女はその人の価値観を聞いても全く引かないどころか、楽しそうに話を聞いて、思い切りのある思想と行動に敬意すら持ったそうだ。
彼女は、根はとても真面目で努力家なエンターテイナー「彼の良さ」を瞬時に理解したのだ。そこで、彼は彼女に恋をした。
衣装をオーダーメイドして、職場の人を楽しませようとする。ただ、それって『生きる上で必要なことでは無い』
でも、変人って思われて何か言われると傷ついたりもするようで、勢いで彼女に泣きついたり。
『じゃあ、そんなことしなきゃいいのに』と、言わなかった彼女は優しかったと思う。きっと、その人には他の人にはない、“人の心を動かす勇気”という才能と感性があったのだろう。でも、そう思ってその人の“人と違う感性”を受け止め続けるにも限界がある。
もしも、天国に行く手前の道に“心残りのお宿”があって、二人が再会することがあったら、彼女を傷つけたことを謝ってほしいし、その後もし、“彼女の助言が役に立って、幸せな人生が歩めた”なら、それを彼女に聞かせて安心させてあげて欲しいと思う。
🕊️|食事制限をしている方と一緒に生活する上手な方法
食事制限をしている恋人と結婚したいけど、どう落とし所を見つけたらいいか悩んでいるという方。正解はないですが、私が思う、“平和に暮らせる 落とし所”です。
