ジョージア国内銀行残高が過去最高水準 | 外国人預金者のTOP5
◾️ジョージア金融・制度ニュース解説:
資産防衛・通貨分散の判断に必要な「事実と構造」を整理する情報アーカイブ。
誤解されやすい「地政学リスク」「旧ソ連圏」に対する認知バイアスについても現地の実情をもとに整理します。
ジョージアに対して「一方的なイメージ」ではなく実務と事実ベースでフラットに観れる判断材料を提供。
▪️はじめに:
Bank of Georgia、TBC BANKをはじめとする国内銀行の預金残高が過去最高水準に達しました。
また、非居住者(外国人)預金の国籍別内訳が判明。
ジョージア国立銀行(中央銀行)レポートより
https://nbg.gov.ge/
■ 預金残高の推移:
-2026年3月末の預金総残高: 694.7億GEL|ラリ🇬🇪
-前月比増加額: +16.1億GEL|ラリ🇬🇪 (+2.37%)
-年間成長率(為替影響除く): +19.44%
※ジョージアラリ建て預金比率: 2026年3月末時点のGEL|ラリ建て預金比率は53.40%となっており、前月比で0.63%低下。
■ 定期預金の金利水準:
-市場平均(加重平均): 6.64%
-GEL|ラリ🇬🇪建て定期預金: 9.01%
-外貨建て定期預金: 2.33%
※定期預金の利率は期間により変動するため平均値算出 | 2年満期で最高利率
※外貨建て預金の通貨構成
米ドル|USD:77.97%
ユーロ|EUR:20.19%
■ 非居住者(外国人)による預金の実態
ジョージアの銀行には外国人(非居住者)の預金が相当数存在。
非居住者(外国人)預金は全体シェアの17.5%も占めている。(2025年中に0.8%低下)
外国人がジョージアの銀行を選ぶ理由は明確です。
現地経済の安定性、ラリ(GEL)建て定期預金の高金利(年9〜9.5%)です。
■ 非居住者預金の国籍別内訳 | TOP5
1位🇷🇺: ロシア | 37%
2位🇮🇱: イスラエル | 9%
3位🇺🇦: ウクライナ | 7%
4位🇧🇾: ベラルーシ | 4%
5位🇨🇾: キプロス | 3%
5位🇬🇧 イギリス | 3%
▶︎ 規制上の対応:
非居住者(外国人)預金への過度な依存を防ぐため、NBG(中央銀行)は非居住者から調達した預金に対して追加の流動性要件を課しています。
リスク管理の観点から適切な制度対応が進んでいますが、イスラエル人預金者の急増、今後は中国人預金者も確実に急増するでしょう。
よって、銀行口座開設に係る審査も厳しくなることが予想されます。
▪️結び:
やはり、ジョージアラリ建て定期預金9.01%(2年満期で10%以上)という金利水準は日本の定期預金金利と並べると一目瞭然の高さです。
非居住者(外国人)預金の国籍別内訳は、入出国データ・不動産購入者データとも完全に一致しています。
各データのロシア・イスラエル・ウクライナといった顔ぶれを見れば、周辺国の地政学的混乱がジョージアへの資金流入を加速させる受益構造の証拠が銀行預金額・不動産購入者という数字に表れています。
規制の整備についても、中央銀行が流動性要件を課していることは「野放しじゃなく制度として管理されている」という信頼性の証明になります。
今後、中国との経済協力強化・上海〜トビリシ直行便開始といった動きを見れば中国人預金者の増加度に注目したいところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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