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キショ会をしよう〜或いは自己防衛のゾーニングの話〜

最近、定期的にキショ会なるものを開催して楽しんでいるのでその話をしようと思います。

そもそもキショ会とは何ぞやという話からになりますが、元々は仲間内に「女性声優の腕のハンコ注射の跡に何かを見出す」という私にはよく理解できない、言葉を選ばずに言ってしまえば少々気持ち悪いと感じてしまった癖を持った人がいて、飲みながらこの人の話を詳しく聞いてみたいなと思ったのがキッカケでした。サシだと怖い(わけではなく間がもたなくなる可能性があった)のでオブザーバーを2人ほど呼んで。

つまるところキショ会とは「客観的に見ると気持ち悪いと思われるかもしれない話を肴に酒を飲む会」を含意した略称です。キショいエピソードのストックにも限りがあるので、私の中ではもう少し拡張されていて「SNSで展開してデジタルタトゥーにするのは憚られるセンシティブな話を肴に酒を飲む会」くらいのノリで四半期に1度のペースで開催しています。

ここでいうセンシティブな話とは年齢制限が掛かりそうとか賛否両論になりそうとか、見る人聞く人によって不快に感じる人が一定数いそうだな、広がり方によっては炎上しそうだなと思われる話です。この手の話を取り扱うこと自体は自由であるべきと思う一方、取り扱う場は考えたほうがよかろうというのが持論です。

そして取り扱う場を考えたとき、SNSは最悪以外の何者でもありません。以前触れた通り、たかだか140文字程度の文字情報のみで小難しい議論のようなものをすべきではないというのがひとつ。もうひとつは鍵を掛けない限り、届ける範囲を適切にコントロールすることができず、届ける必要のない人や届けてはいけない人にも届いてしまう可能性があるということです。これらの合わせ技で、読解力の低い人や曲解力の高い人やとにかく叩きたいだけの人に意図せず届くとそれはもう大変なことになります。

2022年に元プロゲーマーのたぬかなさんが「170cm以下の男は人権ない」という旨の発言で炎上しました。ようするに「身長が一定以上の人が好き」でしかないのに言葉選びを失敗して燃えたのです。プロの看板を背負っているにも関わらず、オープンな場で発言してしまったがためにちょっとしたボヤから想定ターゲットの外側にまで届いてしまい取り返しのつかないことになりました。「人権ない」という「そのステージに立つ資格がない」を意味するゲーム界隈で使われていた用語の是非はここでは取り扱わないものとして、これが気心知れた仲間内でのクローズな配信であれば、何事もなかったか、あっても「それ今の時代に公の場で言ったら燃えるよ」と指摘されるくらいで済んだことでしょう。

最近、声優さんによる配信でメンバーシップと呼ばれる月額コンテンツが増えています。というより無料で楽しめるコンテンツが減りつつあるなと実感しています。もちろんファンを囲いたいとかファンの客単価を上げたいとかそういう思惑もあるのでしょうが、届ける範囲を月額500円とか1000円とか支払ってくれる程度には当人のことを好いてくれる人に限定するという効果にもいくらか期待されているのではと想像します。文句を言うためだけにわざわざ月額会員になってくれる人も珍しいですからね。

今の時代は、ちょっと突っ込んだ表現をするにあたって、消費する誰かを守るためだけでなく、提供する自分自身を守るためにもゾーニングが必要になってきたということです。今後、オープンな場では無難なことしか発信せず、クローズな場で本音を語るコンテンツがますます増えていくのではないでしょうか。広く浅く追いたい私にとっては好ましくない流れですが、不要な炎上を避けるためには致し方ないなとも思います。

かく言う私だって不要に燃えたくないので本音で語れるクローズな場がほしい。できればうっかり地雷を踏んでも相手の顔を見ながらタイムリーに釈明できる対面で。参加者が増えれば増えるほど許容できる話のベンズの重なりの面積が小さくなって語れる内容に制限が掛かるので少人数で。でもサシだと間がもたないので懐の広い3、4人程度で。これを満たしてくれるのがまさにキショ会というわけです。オンラインが発達しすぎた結果、オンラインで繋がった仲間との遠慮のないやり取りをするにあたり、昔ながらのオフラインに救いを求めているのは興味深い事象です。

客観的に見るとキショいかもしれない飾り付けをして乾杯

初回は個室居酒屋で3時間飲み放題でやったのですが、語り足りずに二次会のカラオケに突入してしまったため、今はレンタルスペースを使っています。コスパ最高! 端的に言えばクローズだから許される男子中高生にありがちな頭の悪い(褒め言葉)ノリで楽しかったです。ただの飲み会じゃんと言われれば結果としてはそれはそう。大事なのは成り行きではなく会に明確な目的があって、それに沿ったメンバーが集まっていることなので。

数ヶ月後の次回開催も楽しみです。またセンシティブな話をストックしなければ(時期的に櫻井陽菜さん案件返ってきている頃かしら)。

余談
このnoteも私の中ではXと使い分けてゾーニングしている場のひとつです。というと大袈裟ですが私に付き合って1000文字以上読んでくれる人向けのコンテンツです。

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