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世界史名将ランキング100 35〜31位

前回はこちらから。

みなさま、ごきげんよう。
いよいよAランク帯も終わりを告げることになる。ここまで来ると、やはり常軌を逸した傑物揃いになる訳で、その名が知られていない者がほとんどいなくなる。さあ、さっそく本編へどうぞ。

35位 フリードリヒ2世(AD1712〜1786)

【戦略】A【戦術】S⁺【政治】S⁺【天運】S
【魅力】A【成長】A【影響力】S【総合】A⁺

プロイセンを軍事大国に導いた偉大な軍人王。政治手腕にも長けつつ、近代戦の戸口として、ヨーロッパの戦争を新たな段階に導いた。

まず言わねばならないのが、その戦術能力だ。斜行陣と呼ばれる戦術機動のもと、プロイセン軍は素晴らしい勝利を幾度も得ている。特にロイテンとロスバッハでの芸術的勝利は彼の軍事的名声を永久不滅たらしめた。戦術機動による2倍近い敵軍の撃破という功績は、近代においてはまさしく奇跡のような功績だ。

ただし、彼はこの様な素晴らしい戦術能力のみをもって語られる事も多い。しかし、彼は戦略や政治能力も一級品だ。確かに7年戦争の終末期は死を覚悟しなければならないほど追い詰められ、それを救ったのは天命であったが、彼はチャンスを逃すことは絶対になかった。実力のみで勝ち抜いたわけでないために、この順位にいるが、彼は真に戦いに向き合い続けた賢王である。

34位 ホトキェヴィチ(AD1560?〜1621)

【戦略】A【戦術】S⁺【政治】S⁺【天運】B
【魅力】S【成長】A【影響力】A【総合】A⁺

近世ポーランドにおける最大の軍事的英雄。ありとあらゆる苦難の中で最大の戦果をもたらし、その英名を四方世界に轟かせた。

全てが規格外の傑物である。戦術能力はもちろん、政治的駆け引き、戦略的配慮、補給における采配といった大スケールの能力もさることながら、戦術能力を見ても攻撃はもちろん、防衛や果ては海戦にいたるまで非凡である。それは数倍のスウェーデン軍を粉微塵にしたり、10倍近いオスマン帝国の進撃を食い止めたりしているのをみれば明らかだ。

この時期のポーランドはどうかしている。ホトキェヴィチ、コニェツポルスキ、スタニスワフが三人揃っていては、例え全盛期のモンゴルが侵攻してきても恐るるに足りない。実際、彼らは新興勢力のスウェーデン、ロシアを叩き潰し、この時代における最強国家オスマン帝国を幾度となく打ち負かしている。それだけに、その後のポーランドの不幸を思うと、少し歴史の哀愁を感じることになる。

33位 太宗 李世民(AD599〜649)

【戦略】S【戦術】S⁺【政治】SS【天運】A
【魅力】A【成長】A【影響力】SS【総合】A⁺

唐帝国をユーラシアの覇者たらしめた名君の中の名君。その能力は中華の歴史においても頭抜けている。

彼はおかしい。できないことがない。顔よし、頭よし、性格よしである。挙句、自分で軍を指揮すれば虎牢関だ。数十倍の敵を撃破?おかしいよやっぱり。流石に数や功績は歴史的捏造も含まれるだろうが、彼が最強に近い皇帝であるのは間違い無いだろう。

しかし、彼はスペックのみなら20位以内にも行けるレベルだが、ここにいる。むろん、理由がある。彼は部下も軍事、政治問わず嘘みたいな化け物揃いだ。それを鑑みれば、全てが彼一人の功績とは言えない。ここにいる理由は単にそれである。

32位 イスマーイール1世(AD1487〜1524)

【戦略】B【戦術】S⁺【政治】S【天運】C
【魅力】SS【成長】A【影響力】S【総合】A⁺

10代にして国を滅ぼし、サファヴィー朝ペルシアを建国した早熟の天才。教団の主人と言うこともあり、極めて人身掌握に長けており、また、素晴らしい血統を誇る。また、ゾッとするほどの美しい容貌であったという。

彼は20になる前に建国し、白羊朝、シャイバーニー朝を滅ぼす活躍をしている。特にシャイバーニー・ハンを寡兵の上で戦で討ち取ったのは本当に凄い。メルヴにおける戦いもまさに見事な戦術機動である。その後の中央アジアへの軍事行動も鮮やかだ。

彼はカリスマ溢れる人物でありながら、時に冷酷な判断もできる素晴らしい君主であった。彼が不幸なのは、生まれた時代だ。その時、隣国オスマン帝国にはイスマーイールすら上回る怪物がいた。彼の人格が劣ったのでは無い。そのスルターンはイスマーイールを遙か上回る残虐にして冷酷な名君であった。チャルディラーンの屈辱は、彼を敗者として歴史に刻んでしまったのである。

31位 韓信(BC?〜196)

【戦略】S【戦術】SS【政治】B【天運】A
【魅力】S【成長】A⁺【影響力】S⁺【総合】A⁺

漢王を中華統一に導いた軍事の大天才にして国士無双。兵仙神帥と謳われる軍神。

もはや言うことはあるまい。一兵卒が到達できる最高峰に辿り着いた、新進気鋭の名将こそ韓信の本質である。奇策に富みながら、戦略にも目が行き届き、補給戦のスペシャリストでもある。常時にありて強く、危機にありては更に強い。暗きに陳倉を渡り章邯を奇襲せしめるその奇兵の才、章邯を破滅に至らしめ、龍且を討ち取らしめた水攻めから見える計略の才、猛攻したる項羽軍を食い止めたる防狂の才、井陘における背水の陣から見える救窮の才、数え上げればキリがない。

結局、彼は独自の遊軍を率いて韓、魏、趙、燕、斉を滅ぼし、楚との決戦でもトドメの一撃を担った。寡兵を率いている時は餓狼の如き苛烈さを、大軍を率いているときは泰然とした巨象の如き雄大さをもって敵を制する。多多益善とは金言だ。真の戦術家とはまさしく彼のことだろう。

まとめ

Aランク帯はこれにて終わりだ。次はいつも通り番外編を作る。実に偉大な人物たちがほとんどだ。この記事で紹介したのも、ほぼ全員教科書レベルの人物だ。彼らほどの活躍をしていれば教科書に載らないほうが難しいということだ。当然これから突入するSランク帯にそれは当てはまる。何気なく習った連中が、いかに前人未踏の怪物たちなのかを知っていただくことになる。では、ごきげんよう。

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