頑張っているのに評価されない。そんな時に私が気づいた「上司への執着」
はじめに
「こんなに頑張っているのに評価されない」
40代後半から50代になると、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
私自身、長い間「数字を出していれば評価される」と信じて働いてきました。
実際、私が勤める会社では成果主義の色が強く、営業として27年間、都心エリアを担当しながら数字を追い続けてきました。
成果を出せば評価される。
それが当たり前だと思っていました。
ところが、その考え方が大きく揺らぐ出来事がありました。
今日は、私自身の経験をもとに「上司との付き合い方」、そしてその前に気づかなければならなかった「上司への執着」についてお話ししたいと思います。
ただ正直に言うと、当時の私は「執着」というものを知りませんでした。
自分が何かに執着しているなど、考えたこともなかったのです。
もし今、仕事や評価、人間関係に悩んでいるなら、ぜひ最後まで読んでみてください。
私が経験した大きな転機
転機はコロナ禍でした。
それまで順調だった業績が大きく落ち込みました。
ちょうどシニアマネージャーになった時期でもありましたが、その2年間は思うように成果を上げることができませんでした。
そして異動の辞令が出ました。
都心エリアから周辺エリアへの異動です。
当時の私は正直、大きなショックを受けました。
「都落ちした」
そんな気持ちでした。
長年担当してきたエリアを離れ、自分のキャリアが後退したように感じたのです。
しかし、本当の試練はその後でした。
異動先はなかなか業績が上がらない地域でした。
さらにIT業界全体の市場環境も厳しく、追い風が吹いているとは言えない状況でした。
何とか立て直そうと努力しましたが、思うような結果は出ません。
そして担当3年目。
私のキャリアの中でも最悪と言える業績になりました。
毎日数字を見ては落ち込み、
会議では厳しい指摘を受け、
将来への不安ばかりが大きくなっていきました。
その頃の私は、
「このままでは精神的にやられてしまう」
と本気で感じていました。
苦しい時に本やYouTubeで学んだこと
精神的に追い込まれていた私は、本を読み漁りました。
YouTubeでも心理学や自己啓発、マネジメントに関する動画をたくさん見ました。
何とか現状を変えたい。
少しでも気持ちを楽にしたい。
そんな思いでした。
そこで学んだことの中で、最も衝撃だったのが、
「自分が何に執着しているのかを知ること」
でした。
実は、それまで私は執着という言葉を深く理解していませんでした。
執着している人というのは、もっと極端な人のことだと思っていたのです。
自分は違う。
そう思っていました。
私はずっと業績にこだわっているのだと思っていました。
しかし本当は違いました。
私が執着していたのは、
上司からの評価でした。
期待に応えたい。
異動になった時にショックだったのも、業績が悪かったからではありません。
「上司に期待されていない」
そう感じたからだったのです。
その事実に気づいた時、正直驚きました。
私は成果主義の人間だと思っていました。
しかし実際には、上司の評価によって自分の価値を決めていたのです。
今振り返ると恥ずかしい当時の自分
執着に気づく前の私は、上司の顔色ばかり見ていました。
上司が何を考えているのか。
機嫌はどうか。
そんなことばかり気にしていました。
本来であれば、自分の考えを持ち、メンバーと向き合わなければならない立場です。
それなのに私は、上司の顔色を見ながらメンバーに指示を出していました。
今振り返ると、本当に恥ずかしいことです。
当時は上司におびえていて、言いたいことも言えませんでした。
会議でも必要以上に遠慮し、自分の意見を飲み込むことがありました。
さらに、上司から届くメールにも過剰に反応していました。
メールが来るたびに緊張する。
少し厳しい表現があるだけで落ち込む。
返信の内容を何度も見直す。
そんな状態でした。
今思えば、仕事をしているというより、上司の評価を気にして行動していたのです。
当然ですが、そんな状態のリーダーにメンバーが安心してついてくるはずがありません。
私自身が上司の顔色を見ているのですから、チームにもその空気は伝わっていたと思います。
しかし当時は、それが普通だと思っていました。
自分が執着していることにも気づいていなかったのです。
多くの人が気づいていないこと
私は長い間、
「成果を出せば評価される」
と考えていました。
もちろん、それは間違いではありません。
しかし管理職として経験を重ねる中で気づいたことがあります。
それは、
「評価されたい気持ちが強すぎると苦しくなる」
ということです。
市場環境が悪い時もあります。
組織の方針が変わる時もあります。
担当エリアによって条件が大きく異なることもあります。
自分ではコントロールできないことがたくさんあります。
それなのに、
「上司に認められなければ価値がない」
と思ってしまうと、どんどん苦しくなります。
私は数字ばかりを見ていました。
そしてその数字を通じて、上司からどう見られているかばかり気にしていました。
しかし上司は別の視点も見ていたのです。
・厳しい環境でどう組織を運営しているか
・部下をどう育成しているか
・他部門とどう連携しているか
・会社の方針にどう向き合っているか
つまり、見ている景色が違っていたのです。
落ち込んだ時に気づいたこと
業績が悪化していた頃、私は自分を責め続けていました。
「もっと頑張らなければ」
「もっと数字を作らなければ」
そう考えていました。
しかし本やYouTubeで学ぶ中で、あることに気づきました。
私は仕事そのものに苦しんでいるのではなく、
上司からどう評価されるかに苦しんでいたのです。
そして、その苦しみの正体が執着だったのだと分かりました。
執着している時は、自分が執着していることに気づけません。
私もそうでした。
評価されたいという気持ちが当たり前になりすぎていて、それが執着だとは思っていなかったのです。
そして、このことに気づいたのは実は1年ほど前のことです。
長い社会人生活の中で、ようやく自分の状態を客観的に見られるようになりました。
執着を認識し、物事の捉え方を変えるようになってからは、少しずつ行動も変わりました。
以前のように上司の顔色ばかり気にすることはなくなりました。
必要なことは堂々と発言する。
意見が違う時は冷静に伝える。
メールが来ても過剰に反応しない。
そんな当たり前のことができるようになったのです。
上司に認められるために働くのではなく、
自分がやるべきことに集中する。
上司の期待は確認する。
しかし評価そのものに振り回されない。
そう意識するようになりました。
すると不思議なことに、気持ちが少しずつ楽になっていったのです。
結果だけでなく、プロセスや考え方も共有する。
そして評価は相手に委ねる。
これは管理職にとって非常に大切なことだと実感しました。
やりがいを失う本当の原因
40代後半から50代になると、
仕事そのものよりも人間関係や環境の変化に疲れることがあります。
特に上司との関係です。
すると、
「この仕事に意味があるのだろうか」
と考え始めます。
私も異動した当時は、
「なぜ自分がこんな場所に来なければならないのか」
と何度も考えました。
しかし今振り返ると、その経験があったからこそ視野が広がりました。
順調な時には見えなかったことが見えるようになったのです。
そして何より、
上司の評価だけで自分の価値は決まらない。
そう思えるようになりました。
やりがいを失ったのではなく、
上司への執着によって見えなくなっていただけだったのかもしれません。
私が今も続けていること
評価されたい、認められたいという気持ちは誰にでもあります。
私自身も長い間、その思いに強く縛られていました。
しかし、執着が強くなるほど上司の言動に振り回され、自分自身を苦しめてしまうことにも気づきました。
そこで私が取り組んだのがマインドフルネスです。
具体的には、自分の感情や思考を否定せずに観察すること。
評価への不安や焦りが湧いてきた時に、その感情を客観的に見つめることです。
特別なスキルではありません。
しかし、業績が良い時も悪い時も、この習慣は自分を支えてくれています。
そして何より、
以前よりも自然体で仕事ができるようになりました。
あの頃のように上司におびえることもありません。
必要なことは伝える。
相手の意見も聞く。
その上で自分の考えを持つ。
上司との関係がフラットになることで、
リーダーとして自分に正直に行動できるようになり、
メンバーとの関係性もよくなりました。
結果として業績も上がっています。
そんな働き方ができるようになったのは、執着に気づき、少しずつ手放せるようになったからだと思っています。
ただ、ここで一つ問題があります。
「執着を手放しましょう」
と言われても、実際にはどうすればいいのか分からないのです。
私自身もそうでした。
本を読んでも、動画を見ても、最初はうまくできませんでした。
だからこそ次回の有料記事では、
私が実際に行っているマインドフルネスの具体的な実践方法、
仕事中でもできる感情との向き合い方、
上司の評価に振り回されなくなるための習慣づくりについて詳しくお伝えしたいと思います。
知識ではなく、私自身が苦しい時期を乗り越える中で試行錯誤してきた内容であり、
執着を手放すのにマインドフルネスが有効な理由は
「思考の癖を客観視するトレーニングが必要だった」からです。
同じように評価や人間関係に悩んでいる方には、きっと参考になると思います。
最後に
50代になると、仕事人生も後半戦に入ります。
私自身、都心エリアで成果を出していた頃には想像もしなかった経験をしました。
異動による挫折。
業績不振。
将来への不安。
そして、本やYouTubeで学ぶ中で気づいた上司への執着。
いや、正確には、
自分が執着していることすら知らなかった自分に気づいたのです。
しかし、その経験があったからこそ、自分自身を見つめ直すことができました。
上司は変えられません。
市場環境も変えられません。
しかし、自分の考え方は変えられます。
評価されたい気持ちは誰にでもあります。
私にもあります。
ただ、その気持ちに支配されないことが大切なのだと思います。
もし今、思うような結果が出ずに苦しんでいるなら、一度立ち止まって考えてみてください。
自分は何に執着しているのだろうか。
そして、その執着に気づいているだろうか。
その問いが、新しい一歩につながるかもしれません。
私もまだ挑戦の途中です。
この記事は「気づき」の物語です。
そして有料記事では、その気づきをどう行動に変え、仕事・家族・これからの人生を立て直していったのかを、具体的な実践方法とともにお伝えします。
「同じ悩みを抱える50代の方が、一歩踏み出すきっかけになれば。」
そんな思いで執筆しています。
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