このままでは、自分が壊れてしまうと思った日。〜家族を守るために、50代管理職の私が立ち止まった理由〜
はじめに
仕事が嫌いなわけではない。
むしろ、誰よりも真面目に働いてきた。
部下のために。
会社のために。
そして何より、大切な家族を守るために。
それなのに、休日まで仕事のことが頭から離れない。
家族と過ごしていても、心は会社に置いたまま。
スマートフォンが鳴るたびに胸がざわつき、「また上司からではないか」と身構えてしまう。
夜になっても頭の中では仕事の反省会が始まり、眠りにつく頃には「明日も頑張らなければ」と自分を追い込んでいる。
もし、そんな毎日を送っているなら、この記事はあなたのために書きました。
実は、私にも同じ時期がありました。
2年前の7月から11月までの約4か月。
管理職として経験した中で、人生で一番苦しかった時間です。
組織の数字は思うように上がらない。
毎週のように上司から厳しい言葉を受ける。
「どうするんだ。」
「このままでいいのか。」
その言葉を聞くたびに、自信を失っていきました。
気づけば、「どうせ今回もダメだ」という気持ちが心に根づき、その空気は部下であるマネージャーにも伝わっていました。
チーム全体が自信を失い、数字はさらに悪くなる。
焦って行動する。
結果が出ない。
また責められる。
まるで、出口の見えないトンネルを歩き続けているようでした。
今振り返ると、それはトンネルではなく、もがけばもがくほど沈んでいく蟻地獄だったのかもしれません。
それでも私は、「管理職だから」「自分が頑張らなければ」と、自分を奮い立たせ続けました。
しかし、ある日、ふと頭に浮かんだ言葉があります。
「このままでは、自分が壊れてしまう。」
その瞬間、一番最初に思い浮かんだのは、会社でも、上司でも、仕事でもありませんでした。
家族の顔でした。
もし私が心を壊してしまったら、一番迷惑をかけるのは家族です。
一番悲しませるのも家族です。
私は家族を幸せにしたくて働いているのに、その働き方が家族を苦しめることになったら、本末転倒ではないか。
そのことに気づいたとき、私は初めて立ち止まることができました。
そして、こう思ったのです。
仕事のやり方を変える前に、
数字の追い方を変える前に、
自分の心を守らなければ、誰も守ることはできない。
この記事では、私が人生で最も苦しかった4か月と、その苦しみの中で出会った一つの考え方が、人生をどう変えていったのかをお伝えします。
もし今、あなたが出口の見えないトンネルの中にいるなら、どうか最後まで読んでください。
あの頃の私は、「頑張り方」は知っていました。
でも、「心の守り方」を知りませんでした。
そして、この記事を読み終えたとき、あなたに一つだけ覚えて帰ってほしい言葉があります。
「家族を守りたいなら、最初に守らなければならないのは、自分自身。」
この言葉が、あなたの人生リブートの第一歩になれば、これほど嬉しいことはありません。
第1章 出口の見えないトンネル
「頑張れば、きっと変わる。」
あの頃の私は、本気でそう信じていました。
朝は誰よりも早く出社し、夜は最後まで会社に残る。
休日も仕事のことばかり考え、お客様のこと、部下のこと、組織の数字のことが頭から離れませんでした。
管理職なのだから、それくらい当たり前。
責任ある立場なのだから、自分が何とかしなければならない。
そう思っていました。
もしあなたも責任感が強い人なら、この気持ちはきっと分かるのではないでしょうか。
でも現実は、頑張るほど苦しくなっていきました。
苦しかったのは、2年前の7月から11月までの約4か月です。
組織の数字は思うように伸びませんでした。
私は営業責任者として、毎週のように本部の上司と個別ミーティングを行っていました。
最初に確認されるのは、いつも数字です。
「どうするんだ。」
「このままで終わるつもりか。」
「具体的な対策はあるのか。」
その言葉を聞くたびに、心臓が締めつけられるような感覚になりました。
もちろん、今振り返れば上司も組織を預かる立場です。
結果を求めるのは当然のことだったと思います。
でも当時の私は、その言葉を受け止められるほど、心に余裕がありませんでした。
やがて、会議が近づくだけで胃が痛くなるようになりました。
スマートフォンが鳴る。
それだけで、「また何か言われるのではないか」と身構える。
日曜日の夕方になると、月曜日が怖くなる。
そんな日々が続いていました。
そして、一番つらかったのは、自分自身が変わってしまったことです。
以前の私は、「まずやってみよう」と前向きに動ける人間でした。
ところが、その頃の私は違いました。
「どうせ今回もダメだ。」
「また怒られる。」
「どう頑張っても結果は変わらない。」
そんな言葉ばかりが頭の中を繰り返していました。
今思えば、完全に負け癖がついていたのだと思います。
人は不思議なものです。
自信を失うと、その空気は言葉にしなくても周りへ伝わります。
私が焦れば、部下も焦る。
私が不安になれば、マネージャーも不安になる。
すると、お客様への提案にも迷いが生まれます。
組織全体が消極的になり、数字はさらに悪くなる。
また上司から厳しい言葉を受ける。
その繰り返しでした。
私は、「チームを引っ張らなければならない立場」のはずなのに、気づけば自分自身が一番うつむいていました。
毎週の個別ミーティングでは、KPIの確認が続きます。
活動件数。
案件数。
進捗。
改善策。
翌週になると、また同じことを繰り返します。
もちろん、KPIは悪いものではありません。
本来は、目標へ近づくための道しるべです。
でも、当時の私には違いました。
「やらなければならない。」
「言われたからやる。」
そんな気持ちだけで毎日が過ぎていきました。
自分で考えて動いている感覚はなく、数字に追われるだけの毎日。
まるで、出口の見えないトンネルを歩いているようでした。
いや、今振り返ると、それはトンネルではありません。
もがけばもがくほど沈んでいく蟻地獄でした。
必死に足を動かしているのに、景色は何も変わらない。
「努力が足りないのだろうか。」
「自分には管理職は向いていないのだろうか。」
そんなことばかり考えていました。
そして、いつしか私は、上司そのものが怖くなっていました。
電話が鳴る。
胸が締めつけられる。
メールが届く。
心臓が大きく脈を打つ。
でも、今なら分かります。
本当に怖かったのは、上司ではありませんでした。
結果を出せない自分。
期待に応えられない自分。
管理職として失敗する自分。
その姿を見ることが、一番怖かったのです。
当時は、そのことに気づいていませんでした。
「上司が変われば楽になる。」
「数字さえ上がれば、この苦しさは終わる。」
そう信じていました。
でも、その考え方が、さらに自分自身を苦しめていたのです。
ある日の帰り道、車を運転しながら、ふと思いました。
「このままでは、自分が壊れてしまう。」
その瞬間、頭に浮かんだのは会社でも、上司でもありませんでした。
家族の顔でした。
もし私が心を壊してしまったら、一番迷惑をかけるのは家族です。
私は家族を幸せにするために働いている。
それなのに、その働き方で家族を悲しませることになったら、本末転倒ではないか。
その日、私は人生で初めて立ち止まりました。
そして、こう決めたのです。
「仕事のやり方ではなく、自分の心と向き合おう。」
その決断が、私の人生を少しずつ変え始める最初の一歩になりました。
第2章 人生を変えた、たった一つの言葉
「仕事をもっと頑張れば、この苦しさはなくなる。」
そう信じて答えを探し続けていた私を救ったのは、
営業スキルでもマネジメント術でもありませんでした。
仕事の知識は増えるのに、焦りだけが大きくなっていく。
そんな限界の状態で見つけたのが、
YouTubeで発信されていた心理学やブッダの教えでした。
そこで出会ったのが、「執着」という言葉です。
ブッダは、
「人は執着するから苦しむ」
という考え方を説いていました。
最初は意味が分かりませんでした。
でも、何度も動画を見返すうちに、
「もしかしたら、自分のことかもしれない。」
そう思うようになりました。
私は何に執着していたのだろう。
上司でしょうか。
会社でしょうか。
数字でしょうか。
違いました。
私が執着していたのは、
「認められたい」という気持ち。
「期待に応えなければならない」という思い。
「管理職として失敗してはいけない」というプライド。
それらを手放せない自分自身でした。
そのことに気づいた瞬間、不思議な感覚になりました。
上司は何も変わっていません。
会社も変わっていません。
数字も変わっていません。
それなのに、
「苦しみは、すべて上司が原因ではなかったのかもしれない。」
そう思えたのです。
もちろん、すぐに気持ちが楽になったわけではありません。
翌日から別人になったわけでもありません。
でも、それまで外ばかりに向いていた意識が、初めて自分の心へ向きました。
「あの人が悪い。」
「会社が悪い。」
そう考えていた私が、
「自分は何に苦しんでいるのだろう。」
と問いかけるようになったのです。
この違いは、とても大きな一歩でした。
私はそこから、「執着を手放す方法」を具体的に実践し始めました。
例えば、会議の前に深く「深呼吸」をすること。
スマートフォンの通知を見る前に「一分間だけ目を閉じる」こと。
自分の焦りや不安を否定せず、
「今はこう感じているんだな」とそのまま受け止めること。
結果という未来を追いかけるのではなく、
「今日この瞬間にできること」だけに意識を向けること。
これらは小さな習慣ですが、続けているうちに少しずつ心に余白が生まれていきました。
上司は相変わらず厳しい。
仕事も決して楽ではない。
数字をやることは変わらない。
それでも以前のように、休日まで仕事に支配されることは少なくなりました。
今振り返ると、私の人生を変えたのは、大きな成功体験ではありません。
たった一つの言葉でした。
「執着」。
その言葉との出会いが、私の人生をリブートする最初のきっかけになったのです。
第3章 人生は、誰かが変えてくれるものではなかった。
ブッダの教えの中で「執着」という言葉に出会ってから、私の人生はすぐに変わったわけではありません。
翌日から前向きになれたわけでもありません。
上司が優しくなったわけでもありません。
会社の制度が変わったわけでもありません。
数字が急に伸びたわけでもありません。
何も変わっていません。
でも、一つだけ変わったことがあります。
私の「物事の見方」です。
以前の私は、
「上司が変われば楽になる。」
そう思っていました。
でも今は違います。
「自分の見方が変われば、人生は少しずつ変わる。」
そう思えるようになりました。
それだけで、心は少し軽くなりました。
私は今でも管理職です。
今でも数字を追っています。
今でも厳しいことを言われる日はあります。
仕事が楽になったわけではありません。
でも、以前のように休日まで仕事に支配されることは少なくなりました。
家族と笑って過ごす時間が増えました。
そして何より、
「今日も頑張ろう。」
そう思える朝が増えました。
今振り返ると、
私を苦しめていたのは上司ではありませんでした。
「認められたい。」
「期待に応えたい。」
「失敗したくない。」
そんな自分自身の執着でした。
もちろん、それを手放すことは簡単ではありません。
私も今なお、完璧にできているわけではありません。
それでも、一つだけ言えることがあります。
人生は、
誰かが変えてくれるものではありません。
上司でもありません。
会社でもありません。
環境でもありません。
少しずつでも、自分の心の向き合い方が変わったとき、
人生は静かに動き始めます。
もし今、
あなたが出口の見えないトンネルの中にいるなら、
どうか自分を責めないでください。
真面目だから苦しい。
責任感があるから悩む。
それは決して弱さではありません。
ただ、心が少し疲れているだけです。
私は、この経験を忘れないように、
そして同じように苦しむ人が少しでも楽になれるように、
自分が実際に続けてきた考え方や習慣を
「人生リブートメソッド」
としてまとめました。
これは精神論ではありません。
仕事を辞める話でもありません。
管理職を続けながら、
家族との時間も大切にし、
心を守るために私が続けている実践です。
もし今、
「仕事は嫌いじゃない。でも苦しい。」
そう感じているなら、
きっとあなたにも役立つ内容になっています。
そして最後に、一つだけ伝えたいことがあります。
家族を守りたいなら、最初に守らなければならないのは、自分自身です。
あなたの人生リブートが、
今日から始まることを願っています。
この記事は「気づき」の物語です。
そして有料記事では、その気づきをどう行動に変え、仕事・家族・これからの人生を立て直していったのかを、具体的な実践方法とともにお伝えします。
「同じ悩みを抱える50代の方が、一歩踏み出すきっかけになれば。」
そんな思いで執筆しています。
有料記事を公開しました。よかったらのぞいてみてください。
