公務員試験は「筆記の前」に勝負がつく。面接と小論文を一次と並行して始めるべき理由
※全体の流れを先に確認したい方は、こちらにまとめています。
公務員試験というと、まず筆記。
それが終わってから面接と小論文――
多くの人が、こう考えます。
でも私は逆でした。というより、痛い目を見て気づきました。
筆記の勉強は真面目にやってきた。
過去問も回した。
想定質問もノートにびっしり書いた。
面接本番では答えられた(つもりだった)。
結果は、面接不合格。
何でなんだろう。あんなに努力したのに。
「やっぱり自分は面接が向いていない」
という諦めでした。
でも、今ならはっきり言えます。
崩れた原因は、才能ではありません。
面接を丸暗記したこと、
小論文の対策を理解していなかったこと、
試験のスケジュール管理ができていなかったこと。
これらが敗因でした。
面接で崩れた原因は「準備不足」ではなかった
当時の私は、面接をこう勘違いしていました。
面接=暗記した答えを完璧に言う場
噛まずに、きれいな文章で話すべき
想定質問は「一字一句」覚えるべき
だから、
想定質問を丸暗記
言い回しまで固定
頭の中で何度も復唱
…していたんです。
でも本番で、質問の聞き方が少し変わっただけで、暗記は一瞬で崩れました。
自分では用意した回答をテンプレートのようにあてはめて回答する。
でも、面接官は違う意図を聞いている。
これは面接では分かりませんでし、丸暗記に頼った面接対策では避けることは難しいです。
ここで初めて分かりました。
面接は発表じゃない。会話だった。
① 面接は「会話」だから、丸暗記ほど危ない
面接官が見ているのは、流暢さよりも
どう考えている人か
どんな価値観で動いてきたか
一緒に働くイメージが持てるか
この3つです。
暗記した文章を一方的に話すと、どうしても「作られた人」になります。
逆に、多少詰まっても自分の言葉で考えながら話す人の方が、ずっと“人間味”が伝わります。
私が変えたのは、たった一つでした。
「全文暗記」ではなく、結論・理由・具体例だけ押さえる。
キーワードをもとに再現できればいい。
これだけで、緊張の質が変わりました。
質問がズレても、戻ってこられるようになるからです。
② 本番で詰まる人は「声に出す練習」が足りない
もう一つ、致命的だったことがあります。
それは、
頭の中でしか練習していなかったこと。
分かっている“つもり”でも、口に出すと驚くほど言葉が出てきません。
次からはやり方を変えました。
想定質問を30個ほど書き出す
声に出して答える
詰まっても止めない(言い直して続ける)
鏡の前で話す(表情の硬さを自覚する)
そして自分にこう問いかけました。
「その答え、実際に声に出して言ったことはあるか?」
これをやるだけで、面接の再現性が一気に上がります。
また面接ではどんなに用意しても、1~2問くらいは用意していないものが質問されます。ですが、基本的な質問の回答を応用すれば答えることができる場合もあります。焦らないことです。
③ 面接練習は“他人と”やるほど伸びる
できるなら、面接練習は他人とやった方が早いです。
家族
友人
職場の先輩
可能なら受験仲間
誰でもいいです。
一人でやる練習は「慣れ」にはなります。
でも他人がいると、
話が長い
目線が泳ぐ
伝わっていない
こういう欠点が一発でバレます。
この「恥ずかしさ」を早めに経験した人ほど、本番で強いです。
④ 小論文は「才能」ではなく「型」で決まる
小論文が苦手な人ほど、最初にやるべきは“型”です。
小論文でやってはいけないのは、
何を書けばいいか分からないまま書く
テーマを無限に増やして焦る
書いたら終わりにする
対策はシンプルで、順番も決まっています。
小論文の最短ルートはこれ
型を覚える(序論→本論→結論)
テーマを絞る(10〜15本で十分)
実際に時間を測って書く
書いた文章を読み込み、再現できる状態にする
できれば第三者に見てもらう
小論文は「書く練習」より、実は
読み込みと再現が効きます。
本番でゼロから考えるのではなく、
「自分の中に型が入っている状態」に持っていくのがゴールです。
まずは「型」を覚えることから始める
小論文対策の第一歩は、論文の型(構成)を理解することです。私が使用したのは、『寺本康之の小論文バイブル』。この教材は公務員試験に特化しており、序論・本論・結論の流れをシンプルに学べます。最初からオリジナルで書こうとすると挫折するので、まずは“正しいフォーマット”を頭に入れることが重要です。
具体的には、テキストの例文を理解しながら、書き写して構成を身体で覚えることから始めました。序章の入り方やまとめ方を繰り返し練習するうちに、自分の中で自然と「パターン」ができてきます。
職務経験論文は「自己分析」から
特別区など社会人採用(経験者採用)では職務経験論文の提出が求められます。これは小論文と同じく型を意識して書くことが重要です。私自身は経験者採用を受けていませんが、職務経験論文の指導経験があり、何度も小論文を添削していました。そこで感じたのは「課題小論文と本質は同じ」ということです。まずは自己分析をしっかり行い、自分の仕事の成果・課題・改善策を整理すると、書くべき内容が自然と見えてきます。自分を大きく見せる必要はなく、小論文として型ができていること、そして誤字脱字や文章のルールが守られている事が重要だと思います。
また、職務経験論文の準備は面接対策にも直結します。自分のキャリアを言語化することで、志望動機や自己PRが格段に話しやすくなります。新卒では面接時に、「3分プレゼン」があり、経験者ではだされる可能性は低いかもしれませんが、準備をする場合に小論文対策での自己分析は役に立ちます。
書いたら必ず読み返し、第三者の目を入れる
書いた小論文は、自分だけで完結させないことも重要です。可能であれば第三者に見てもらうことで、文章のわかりづらさや論理の飛躍、誤字脱字を客観的に修正できます。
忙しい社会人の場合は、通勤時間などの隙間時間を有効活用しましょう。私は書き上げた小論文を何度も読み返し、頭の中で再現できるようにしました。これにより「限られた時間で書く力」が養われます。試験時には一語一句再現する必要はありません。おおよその内容が再現できれば良いのです。
【『寺本康之の小論文バイブル』の詳細はこちら👇】
⑤ 勉強期間の目安は「筆記+面接小論文込み」で考える
よく聞かれるのが「最短でどれくらい必要?」という話ですが、答えは職種で変わります。
事務職(特別区):目安は 最低6か月
(範囲が広い+一次後すぐ面接が来る)技術職(特別区):筆記は 1〜2か月で足切り超えもあり得る
ただし、面接込みなら 3〜4か月は見たい
そして重要なのはこれです。
面接と小論文は、一次試験と並行して始める。
「一次受かったらやろう」は、ほぼ間に合いません。
特別区は特に、一次の直後から面接が続きます。
まとめ|筆記は通過点。面接と小論文は“準備の差”が出る
面接が苦手でも、小論文が苦手でも、逆転できます。
才能より、準備のやり方です。
外さないでほしいのは、この3つ。
丸暗記しない(結論・理由・具体例だけ)
声に出して練習する(頭の中だけは危険)
小論文は型→テーマ絞り→再現の順で積む
今日、鏡の前で1問だけ答えてみてください。
そこで詰まった部分が、伸びしろです。
準備の仕方を変えれば、結果は変わります。
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