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投資家の積立を止めるのは、いつも人生だった。

積立が止まる瞬間を想像したことがありますか。

「暴落が怖くて売ってしまう」
「含み損に耐えられなくなる」
そういう話は投資記事にいくらでもあります。

私も今年の年始、
NISA成長投資枠で買うのを躊躇していました。
相場が加熱しすぎていて、
「こんなに上がっているときに入るのか」
という気持ちが拭えなかった。

経験から感じていました。高値圏だと。
どこかで調整が来ると思っていた。

でも調整は来なかった。
来たのは、想定していない地政学リスクでした。

相場は読めない。
7年やっても、それが答えです(笑)。

でも、相場で止まるより、
もっとよくある止まり方があると思っています。


転職が決まって、
しばらくお金の動きが読めない。

出産が近づいて、当面の支出が見えなくなった。

職場の人間関係がうまくいかなくて、
投資のことを考える余裕がない。

体を壊して、しばらくそれどころじゃなかった。

引っ越しが重なって、
手続きだけで手一杯になった。

ここまで読んで、
「ああ、自分のことだ」と思った方、
いませんか。

投資の敵は、相場だけじゃありません。

人生のほうが、ずっとタイミングが悪い。


止まる理由には、2種類あります。

ひとつは、相場系。
「今は高すぎる」
「もう少し待てば安く買えるかも」。
これは設計で消せます。

自動積立にしてしまえば、
躊躇する隙間がなくなる。
私が結局買えた理由も、
「どうせ読めない」
という諦めが設計になっていたからです。

もうひとつは、人生系。
転職、出産、病気、引っ越し、人間関係。

これは設計で消せない。

でも、想定はできる。


少し、昔の話をします。
直前に書いた転職活動をしていたときより、
さらに10年以上前の話。

入社して6年、同じ部署にいた私が、
初めて部外へ異動したときのことです。
経営企画部でした。

その部署の上司が、きつかった。
「使えない」は日常。
気分次第でゴミ箱を蹴る。
上の人間には徹底的にゴマをする。
異動前は、自分なりに重宝がられていたと思っていましたが、異動後は自信が全く持てなくなっていました。

会議資料を提出するたびに、
真っ赤になって返ってきた。
てにをはまで全部。

自分で何度も見直して、一日寝かせて、
もう一度見直して提出しても、
また真っ赤になって戻ってくる。
資料作りに関わらず、
何をしても違うと言われました。

食欲もないし、夜もあまり眠れない。
そんな日が続く。

血尿が出るくらいには、
追い詰められていました。

家族に相談する気にもなれなかった。
相談したところで解決もしないし、
自分が悪いと思っていたので。

そのとき、私は投資をしていませんでした。
だから続いたかどうか、本当のところはわからない。

でも今なら想像できます。

家に帰ってから何かを考える余裕なんてなかった。
仕事を辞めたいとずっと思っていたから、
積立を見直さないといけないかもしれない、
という頭はあった。
でも見直す気力は、絶対になかったと思う。

手動での買い付けも、相場を追うことも、
たぶん無理でした。

ただ設定だけが、静かに動き続ける。
あの時期の自分に必要だったのは、
そういう設計だったと思っています。


鬱になりそうな時期、
人間関係がしんどい時期は、
判断を求めない設計だけを信じる。

帰宅して口座を開く気力がなくても、
ニュースを見るだけで疲れても、
積立だけは動き続ける。
それだけでいい。

その後、
投資を始めてからの話ではこうなります。

転職活動が長引いているとき。

メールの件名が
「面接の結果について」になっていると、
開く前から終わっている。
そういうメールが、2年かけて30通近く積み上がった。
メンタルが削られていく中でも、
積立は変わっていなかった。
やめるんじゃなくて、変えない。
それだけで続いていることになります。

引っ越しや出産で支出が重なるとき。

一時停止していい。
ただ、止まったまま何年も経ってしまう人もいる。だから「再開しやすい設計」まで含めて最初から考えておく方がいい。

積立額を最小にしておく、
口座だけは残しておく、
それだけでも再開の敷居は全然違います。


どの理由で止まっても、
止まった人の気持ちは、
たぶん同じだと思っています。

投資のことを考える余裕がない。

それだけです。

暴落じゃないから、誰かに話せるわけでもない。

相場が下がったわけじゃないから、
共有できる人も少ない。
ひとりで抱えて気づいたら積立が止まっている。

そういう止まり方が、
一番多いんじゃないかと思っています。

ここで一つだけ、強く言わせてください。


止まることと、やめることは、違います。


転職で3ヶ月止まった。
育児で半年止まった。
体を壊して1年触れなかった。

それは全部、やめたことじゃない。

でも「こんなに空いてしまった、
もう戻れない気がする」という感覚で、
そのままフェードアウトしていく人がいる。

もったいない、と思います。本当に。

積立は、再開できます。
口座は消えていない。
設定を入れ直すだけです。

止まっていた間も誰かは普通に積み立てていた。
でも、それであなたの人生が失敗だったわけじゃない。
再開した瞬間から、また乗れる。


止まる前提で設計する。

止まってしまったら、また戻ってくる。

その経験が、次の設計に活かせる。

7年続けてきて思うのは、
長期投資の本質は
「途切れながらでも続いた総時間」
だということ。

完璧に毎月続けた人より、
何度か止まりながらも戻ってきた人の方が、
たぶん強い。

人生が先で、投資はその後でいい。

止まることは、悪くない。

戻ってこられるときに、戻ってきてください。


凡人太郎




アインシュタインが「人類最大の発明」として、「複利」を称賛したのは、noteでもよく見ます。

実体験を記事にしたので、
重くなってしまいましたが、
自動積立もある意味すごいと思っています。

そんな自動積立をテーマにして、
転職の話から始めて、3つの記事を書きました。

もし、積み立てが止まっていた方がいて、
投資に戻るきっかけになれたら嬉しいです。

もし、興味があれば、「フォロー」しておくと、
次の記事も見つけやすくなると思います。


次回は、お昼ご飯のポートフォリオの話。

私のランチポートフォリオにおいて、
コア枠はサイゼリヤです。

投資視点でランチを分析してみる。

そんな話です。


👉️次の記事(職場の昼飯をポートフォリオで考えたら、サイゼリヤがオルカンだった。)

👈️前の記事(海苔弁を食べていた夜も、積立は動いていた。)

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凡人太郎|7年で1億のサラリーマン投資家│インデックス投資 私の記事が参考になれば、それが一番の喜びです。 引き続き応援よろしくお願いします。