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3-3 横の論理MECEと縦の論理:構造の品質を保証する

渾身の分析資料に、先輩の赤ペンで「他には?」「なぜそう言える?」が10箇所。返す言葉がなかった——あの悔しさを、次に活かす準備はできていますか。

詰めが甘いのではありません。検証の「型」を教わる機会が、これまでなかっただけです。

答えは、思考の型にあります。

このレクチャーのゴール: MECEで「漏れなくダブりなく」を、Why so?/So what?で「論理の飛躍なし」を検証できるようになる。

構造の品質は、横と縦の2方向でチェックできます。横はMECE(漏れなくダブりなく——切り方には4つの定石があります)。縦はWhy so?/So what?(なぜそう言える?/つまり何が言える?の双方向検証)。


前のレクチャーで作った構造の品質は、横と縦の2方向でチェックできます。

横の論理=MECE(ミーシー:漏れなく、ダブりなく)。ツリーの同じ階層に並ぶ要素が、全体を漏れなくカバーし、かつ重複していない状態です。「顧客を20代・30代・学生に分ける」はダブりがあり(20代の学生)、「顧客を男性・女性に分けて満足度を語る」は他の重要な切り口が漏れているかもしれません。MECEに切る定石は4つあります。
因数分解:売上=客数×客単価のように掛け算で割る。
要素分解:全体を構成部品で割る(プロセスの登場人物、製品の構成要素)。
時系列・ステップ:前工程→中工程→後工程で割る。
相反概念:質と量、社内と社外、ハードとソフトで割る。迷ったらこの4つを順に当てはめてみてください。

縦の論理=Why so? / So what?。上下の階層をつなぐ検証です。上位の主張に対して「Why so?(なぜそう言える?)」と問うて下位が答えになっているか。下位の事実群に対して「So what?(つまり何が言える?)」と問うて上位が導かれるか。この双方向チェックで、論理の飛躍が見つかります。縦の論理の基本形が演繹法(一般ルール+個別事実→結論)と帰納法(複数の事実→共通パターン→結論)です。帰納法には「少ない事例から一般化しすぎる」という典型的な落とし穴があることも覚えておきましょう。

そしてここでも、AIは強力な検証パートナーになります。「この分類にMECEの観点で漏れやダブりがないか指摘して」「この結論と根拠の間に論理の飛躍がないか、Why so?を3回繰り返して検証して」。第2部で学んだレビュー依頼の定石(観点の指定)が、そのまま論理チェックに使えるのです。

保存版・構造の品質チェック

  • 横の論理MECE:因数分解・要素分解・時系列・相反概念の4定石で切る

  • 縦の論理:Why so?とSo what?の双方向で飛躍を検証する

  • MECEチェックと飛躍チェックはAIに観点指定で依頼できる

これを自分で当てれば、冒頭の"赤ペン10箇所"を先回りできます。


やってみよう: 直近の提案や報告を1つ選び、AIに「MECEの漏れダブり」と「論理の飛躍」の2観点でレビューさせてみましょう。型はこちらです。

次の分類・主張を2観点でレビューしてください。
①MECE:漏れとダブり。
②論理の飛躍:結論と根拠の間でWhy so?を3回繰り返して検証。
対象:〔ここに貼る〕


📍 番号や読む順に迷ったら講座マップへ。目的別ルートと全84レクチャーの対応表があります。


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