3-14 目的喪失の処方箋:5W1H・仮ゴール・なぜなぜ分析
※もともと有料教材でしたが、今はすべて無料で読めます。経緯はこちら→https://note.com/bonnno420/n/n226b8551ab12
締め切り前夜、作りかけの資料を前に手が止まる。「そもそもこれ、何のために作ってるんだっけ」。指示をくれた上司はもう退勤していて、提出は明日の朝イチ——この心細さ、経験のある人は多いはずです。
迷子になるのは、あなたの理解力の問題ではありません。指示そのものに、埋まっていない穴があるのです。
思考の型さえあれば、解決できます。

このレクチャーのゴール: 曖昧な指示や迷走した作業から、真の目的を掘り起こす3つの技法を使えるようになる。
曖昧さの正体は「どこが分からないのかが分からない」こと。そして、分からない箇所を特定できた瞬間に、問題は半分解決しています。そのための技法が3つ——5W1Hの棚卸し、仮ゴールの設定、なぜなぜ分析。どれもAIと組めば数分です。
処方箋の2つ目は目的喪失——「何のためにやっているのか分からなくなった」状態への対処です。典型例は、上司からの曖昧な指示。「例の件、いい感じに資料まとめておいて」と言われ、何がゴールか分からないまま手が止まる。あるいは作業に没頭するうち、当初の目的を見失って手段が目的化している。
技法は3つあります。
①5W1Hで問い直す。
Why(なぜやるのか)、
What(何を作るのか)、
Who(誰のためか)、
When(いつまでか)、
Where(どこで使われるか)、
How(どうやるか)。
曖昧な指示をこの6項目に当てはめると、埋まらない項目=確認すべきことが浮かび上がります。曖昧さの正体は「どこが分からないのか分からない」ことなので、分からない箇所を特定できた時点で、半分解決しています。
②仮のゴールを設定する。分からないなら、仮に決めてしまう——仮説思考(第3A部 3-7)の応用です。
「この資料のゴールは、部長が役員会で予算承認を得るための説明材料、と仮定する」。
仮ゴールを置くと、途端に「なら A4で2枚」「なら数字が必要」と作業が具体化します。仮ゴールは相手への確認材料にもなります。
「この理解で進めますが良いですか?」——ズレていれば訂正が返ってきて、真のゴールが手に入ります。
③なぜなぜ分析で掘る。指示の表面から「なぜ?」を繰り返して目的の階層を遡ります。
「資料をまとめる」→なぜ?→
「会議で説明するため」→なぜ?→
「予算を確保するため」→なぜ?→
「来期の新体制を通すため」。
3〜5回掘ると、真の目的——あなたの作業が本当に貢献すべきもの——に到達します。目的が分かれば、資料の力点は自ずと決まります。
この3技法はすべてAIと組めます。曖昧な指示文をそのまま貼り、
「5W1Hで整理して、埋まっていない項目を挙げて」
「仮のゴールの候補を3つ提案して」
「この指示の目的をなぜなぜ分析で5階層掘って」。
数分で、確認すべき論点が揃った状態になります。

保存版・目的を掘る3技法
曖昧な指示は5W1Hに当てはめ、「埋まらない項目」を特定する
仮ゴールを置けば作業は具体化し、確認材料にもなる
なぜなぜ分析で3〜5回掘ると、作業が貢献すべき真の目的に届く
これで冒頭の"何のために作ってるんだっけ"が、確認すべき2点に変わります。
やってみよう: 手元の曖昧なタスクを1つ、AIに「5W1H整理→仮ゴール3案→なぜなぜ5階層」の3点セットで処理させてみましょう。そのまま貼れる型はこちらです。
この曖昧な指示を、
①5W1Hで整理し埋まらない項目を挙げる
②仮ゴールを3案
③目的をなぜなぜ5階層で掘る、の順に処理してください。
指示:〔 ここに貼る 〕
関連する無料ケーススタディ: 42「『うちもSNSでバズらせて』という上司の指示を、KPIまで翻訳する」 / 43「『何のための資料でしたっけ』と聞けない人の、なぜなぜ分析」
📍 番号や読む順に迷ったら講座マップへ。目的別ルートと全84レクチャーの対応表があります。
