2-4 操作指定:入力を何に変えるか決める
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「もう少しちゃんとした感じで」と打ち直し、返ってきたものにまた「そうじゃなくて」と打つ。この無限ループに、今日も数十分溶かしていませんか。
語彙力の問題ではありません。曖昧な言葉が曖昧なまま処理される、構造の問題です。
これ、仕組みで解決できます。
◆この話が復習になる人:出力の形式・手順を「操作」として指定できている方。その場合は2-5 資料の渡し方へ。

このレクチャーのゴール: AIに求める変換操作と具体化の4要素を指定し、同じ入力から期待する種類の結果を得られる。
「まとめて」「整えて」が通じないのは、入力を何に変換してほしいのか——抽出か、分類か、比較か、草案化か——が指定されていないからです。
4問目は、根拠資料にどんな操作を施すかです。ここでの敵は、処理後の状態を特定できない曖昧な言葉です。
最初に決めるのは、入力へどの操作を施すかです。同じ会議メモでも、発言をそのまま抜き出すなら「抽出」、話題ごとに分けるなら「分類」、案の違いを明らかにするなら「比較」、次回の連絡文を作るなら「草案作成」となります。操作が違えば、期待する出力も変わります。「うまく処理して」「内容を見て」のように、処理後の状態を特定できない依頼を見つけたら、「入力を何に変えたいのか」を言い直してください。
次に、指示を具体化する4つの要素です。対象(何について)、範囲(どこからどこまで)、方法(どんな観点・手順で)、水準(どのくらいの詳しさ・品質で)。「この報告書をレビューして」ではなく、「この報告書の第2章について、論理の飛躍がないかという観点で、問題箇所を3つまで指摘して」とすれば、4要素がすべて埋まります。
もう一つの技術が曖昧表現の客観化です。「いい感じに」「分かりやすく」「少し短く」といった主観的な言葉は、人間同士なら通じても、AIとの間では解釈が一致しません。「中学生でも分かる語彙で」「400字以内で」「専門用語には注釈を付けて」のように、測定できる表現に置き換えましょう。ポイントは、自分の頭の中の「いい感じ」を言語化する習慣です。実はこれ、部下への指示出しがうまい人がやっていることと同じです。
指示の三鉄則としてまとめます。入力に施す操作を指定する。対象・範囲・方法・水準を明示する。主観語を測定可能な表現に置き換える。この三つを守るだけで、指示の通り方は別物になります。

保存版・ブレを消す指示の型
同じ入力でも操作が違えば出力は変わる。抽出・分類・比較・草案作成を区別する
対象・範囲・方法・水準の4要素で指示を具体化する
「いい感じに」は禁句。測定できる表現に置き換える
これで冒頭の"そうじゃなくての無限ループ"が1回で終わります。
やってみよう: 自分がよく使う曖昧な指示語を3つ挙げ、それぞれ測定可能な表現に書き換えてみましょう。型はこちらです。
〔入力〕に対して【操作】〔抽出/分類/比較/草案作成〕をしてください。対象:/範囲:/方法(観点・手順):/水準(詳しさ・字数):
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