5A-5 伝わる報告・依頼の型:構造が信頼をつくる
※もともと有料教材でしたが、今はすべて無料で読めます。経緯はこちら→https://note.com/bonnno420/n/n226b8551ab12
5分で終わるはずの報告の途中、部長の「で、結論は?」で頭が真っ白になった。準備はしたのに——あの瞬間の顔の熱さ、覚えていますか。
緊張のせいではありません。構造の「型」を持っていれば、緊張しても崩れないのです。
これ、技術で解決できます。

このレクチャーのゴール: 報告・説明・依頼の定番の型を使い分け、「何が言いたいの?」と言われない伝え方を身につける。
伝わらない原因は話す力ではなく、構造の不在です。事実・解釈・提案を分ける「空・雨・傘」、結論から話すPREP法、選ばせる「松竹梅」——場面ごとの型があります。そして日本の組織で最強の技術が、会議前に個別に論点を共有しておく「根回し」——これは政治工作ではなく、壁打ちの対人版です。
聴く技術の次は、伝える技術です。伝わらない報告の原因は、話す力ではなく構造の不在です。第3B部で学んだ「分析の順序と伝達の順序は別物」(3-15・構造混乱の処方箋)を、実務の型に落とします。
①空・雨・傘(報告の基本):「空が曇ってきた(事実)→雨が降りそう(解釈)→傘を持とう(提案)」。事実・解釈・提案を分離してこの順に話す。多くの報告が伝わらないのは、この3つが混ざっているから。「事実はどれ?意見はどこから?」と聞き返される人は、まずこの型から。
②問題・原因・対策:トラブル報告の定番。
③背景/目的・要求・対応(依頼の型):なぜ必要か(背景)、何をしてほしいか(要求)、いつまでにどうするか(対応)。
④PREP法:結論(Point)→理由(Reason)→具体例(Example)→結論(Point)。プレゼンや意見表明の万能型。
⑤松竹梅:選択肢を3案(推奨・堅実・挑戦など)で提示する型。相手に「選ぶ」余地を渡すと、合意が速くなる。
型に加えて、実務の知恵を3つ。
相手のフォーマットに合わせる——資料は自分の書きやすい形ではなく、相手が普段使っている形式・様式で作る(第3A部 3-6相手思考の実装です)。
迷いが生じる部分は切り捨てる——「一応入れておく」情報が、報告をぼやけさせます(4-2で学んだ「何を渡さないか」は、人間相手にも効きます)。
質問を使い分ける——広く考えを引き出すオープン質問(「どう思う?」)と、確認を取るクローズド質問(「AとBどちらにします?」)を意図的に選ぶ。
そして日本の組織で避けて通れないのが根回しです。根回しは政治工作ではありません。会議の前に、関係者と個別に論点を共有し、懸念を先に聞いておく——つまり第3A部 3-8で学んだ「朝ドラフトの壁打ち」の対人版です。会議は決定の場であって、初見の議論の場ではない。この設計ができる人の提案は、驚くほどスムーズに通ります。

保存版・伝える5つの型
伝わらない原因は構造の不在。空雨傘・PREP・背景/要求/対応などの型で分離する
相手のフォーマットに合わせ、迷う情報は切り捨てる
根回し=会議前の壁打ち。会議は決定の場であって初見の場ではない
これで冒頭の"で、結論は?で頭が真っ白"が起きません。
やってみよう: 次の報告を送る前に、内容を「事実/解釈/提案」の3行に分解してから書き直してみましょう。整えはこのプロンプトでも。
この報告内容を、
①空・雨・傘(事実/解釈/提案)に分解し、
②結論から始まるPREPで200字に整えてください。
内容:〔ここに書く〕
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