【詩メルヘン】テラの好きな場所。
ここに書き記す「物語り」は────────
Keiさんの「テラスの夜想曲(ノクターン)」から生まれた
ちょっぴり視点を変えた、只の日常の何てことない「物語り」です。
(で・・・ここで予め予告しておきますが
このお話には猫は出てきません。 あしからずです。)
この「お話し」をコメント欄から拾ってくださり
「作品」として投稿するべきだとご助言くださった
Keiさんに心からの感謝を捧げます。
「テラ? テラ!?」
在る大きな神殿の中で女性の慌てふためく声が響きます。
「一体何処に行ったの? テラ!?」
此処は〈人間界〉より更に上に鎮座ます神々が暮らす国────────
所謂「天界」と呼ばれる場所(ところ)
その天界に住む女神ノエラは────────
家中を隈なくアタフタと歩き回っていました。
彼女は居なくなった飼い猫「テラ」を探していたのです。
と、そこへパートナーの男神ヨアラが帰ってきました。
彼はノエラが何をしているのか瞬時に見抜き
彼女に優しく声をかけます。
「ああ・・・テラなら例の場所だよ、さっき見たから」
ノエラはホッと胸を撫で下ろします。
「ああ・・・そう、またあの〈下界〉を見渡せるトコに行ったのね。
あの子・・・あの場所で『ひかり』を見守るのが好きだからねぇ。
ま、それが人間の為になっているのだから良しとしましょうか。」
「そうだね・・・アイツは『春までもう少し待ってるにゃ』って・・・
人間達に宣言しちゃったからなぁ・・・」
「結構オッチョコちょいで (クスッ)
『ネズミ』(悪運)一匹も捕まえられないのにねぇ。」
「そんなテラが『あの春』を一番に見つけられると思うかい?」
「けど・・・あの子・・・やる時はやりますよ。」
「 ま! そうだから────────
『街の灯』や『お城の光』をテラに守らせてるんだけど・・・ね!
でもこの前、ついつい我慢出来ずに爆睡しちゃったんだよ。」
「じゃあ・・・その時、テラは『光』を見守れなかったの?」
「ああ。ボクがテラを撫でながら街を見守ってたんだよ。」
「まぁ・・・この子ったら!?
ホントにもう『お調子者』ったりゃありゃしないんだから。」
あはははは
うふふふふ
二人の大きな笑い声は
神殿中に朗らかに響き渡るのでした。
そんな静かな神様達の日常が垣間見える
ほんのちょっぴりだけ猫が絡んだメルヘンの「物語り」です。
★片桐みかん様
素敵な「お題」を ありがとうございます。
そして今回は在る意味「挑戦」でした。
猫のイラストを使用して
猫が出ないという物語りをどう紡ごうか・・・
その発想から出来た「物語り」です。
内容的には物足りませんが
懸命に取り組んだだけの達成感は味わえました。
いろいろと到らないボクですが
今回もよろしくお願い致します。
★片桐みかん様、マガジンに収録くださり ありがとうございます。
