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#63:スプレッドシート1枚から始める、『ちょうど良いDX』── Looker Studioで、見える化の一歩を。

小さな会社やチームこそ、無料ツールを使い倒すことで、柔軟で健全なDXが実現できます。今回のnoteは、スプレッドシート1枚から始まった僕たちの会社の“ちょうど良いDX”が、Looker Studioという無料ツールによってどう進化したかを紹介します。

note#62では、「スプレッドシート1枚でプロジェクト管理することで、チームの思考が自然と前に進むようになる」そんな僕たちの実践例を紹介しました。▶ note#62

今回はそこから一歩進んで、「Looker Studio」という無料ツールを使って“見える化”する工夫についてお話しします。

Looker Studio(旧Googleデータポータル)は、Googleが提供する無料のデータダッシュボードツールです。▶ Looker Studioへのリンクはこちら

GoogleスプレッドシートやGoogleフォームとの相性が抜群で、僕は会社にあるほぼすべてのデータをこのツールで可視化し、毎日スマホでチェックしています。

この記事では、「Looker Studioで何ができるのか?」「なぜ無料ツールがいいのか?」「どうして高機能な有料ツールに頼らない方がいいのか?」を、実体験ベースでまとめました。

こうした“ちょうど良いDX”の考え方や事例については、僕の書籍『平均年齢56歳 地方の古いアナログガソリンスタンドのDX革命の起こし方』にも詳しくまとめています。
書籍はこちら(Kindle Unlimitedで無料で読めます)

もしあなたがーー
✅ DXを導入したいけど何から始めればいいか分からない
✅ チームで情報共有する仕組みを作りたい
✅ 有料ツールや補助金に頼らず、まず実験的にやってみたい
と悩んでいる場合、この記事は、きっと何かヒントになるはずです。

もしあなたがーー
❎ 最先端のAI分析ツールを導入したい
❎ 大企業向けのBIツールを活用したい
❎ すでに専門部門があり、実装フェーズに入っている
と期待されている場合、この記事では物足りないかもしれません。



1. スプレッドシート1枚から始まった、小さなDX

僕の会社は、社員さん4名、平均年齢56歳の地方のガソリンスタンドです。

そんな会社でDXといっても、何か大がかりなシステムを導入したわけではありません。はじまりは、「スプレッドシート1枚で全プロジェクトを管理しはじめた」ことでした。

複雑なことはせず、課題や論点を一枚のシートに全員で書く。
全員が見られる場所にそれがあるだけで、会話が生まれ、思考が共有されました。

「じゃあ、この数字をもっと見やすくしたいよね」
そうして使い始めたのが、Looker Studioという無料ツールでした。


2. Looker Studioで、無料のまま“見える化”はここまでできる

Looker Studioの魅力は、「無料で」「簡単に」「自動化までできる」ことです。

Googleフォームで入力したデータをスプレッドシートで受け、それをLooker Studioでダッシュボード化する —— この流れが直感的でスムーズ。
なにかしらのプログラミングスキルも不要でさまざまなケースで応用もできる。
誰でも使える感覚です。

たとえば、在庫管理フォームをGoogleフォームで作成し、Looker Studioで視覚化する。
あるいは、日報をフォームで提出とし、売上や行動をチーム・店舗・個人単位で分析する。

さらに秀逸なのが、自動メール配信機能。
毎朝、グラフがPDFでスマホに届きます。それを見るだけで、状況が把握できる。
「データを見に行く」のではなく、「データが届く」この仕組みは、データ把握を自然体の習慣とし、経営者の意思決定を楽にしてくれました。


3. 有料ツールより、“無料で始めてすぐやめられる”方が強い理由

「TableauやPower BIの代わりになりますか?」
「補助金を使って分析ツールを導入したいんですが…」
という声はよく聞きます。

もちろん、そういう選択肢もあります。ただ僕はこう思うのです。
「その高級なツール、本当に今必要ですか?身の丈にあってますか?」

補助金を使うと、途中でやめにくくなります。コストも管理も重たくなる。
本来の目的は「ツールを導入すること」ではなく、「ビジネスの状況を把握し、分析し、改善へ向けたアイディアを得ること」だったはずです。

そもそもデータ分析をやったこともないのに高級分析ツールを入れても分析ができません。ほとんどの機能は不要です。
どちらかというと、その多すぎる機能に翻弄されて、使い方を学ぶためのセミナーにまた費用を投じたりする今後が見えます。

その点、Looker Studioなら、無料で始められる。
自分で簡単なグラフをつくる必要があるため、どういう分析をしたいのか考える必要性があり、その行動自体に意味がある。
なにを分析したいかわからずグラフをつくれないのであれば、そもそもダッシュボードを使うレベルにいない。
身の丈に合っていないのだから、その時点でやめれば良い。

この“軽やかさ”こそ、小さな会社にとっては一番の強さになると思っています。


4. “ちょうど良いDX”は、今日から始められる

Looker Studioを毎日使って実感するのは、「派手さより、続けられる仕組みの方が価値がある」ということです。

Googleスプレッドシート1枚と無料ツールで、チームが変わり、会話が変わり、意思決定のスピードが変わる。

「気になったらやってみて、ダメだったらやめる」

そんなスタンスがあってもいい。むしろ、その柔軟さこそが“ちょうど良いDX”なのだと思っています。

あえて背伸びせず、無料から始めて、手応えを感じてから次を考える。
この記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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