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#62:Googleスプレッドシート1枚で、会社が動き出す ── 僕の会社の問題解決の仕組みと、社員が成長する『ちょうど良いDX』

「DXって、どこから始めたらいいの?」
そう聞かれたら、僕は、
——「Googleスプレッドシート1枚からですね」と。

今回のnoteは、「デジタルツールを導入したけど、思ったほど社内が動かない」と感じている方や、「DXを定着させる仕組みを探している」という方に向けて書いたものです。
実際に僕の会社で導入している“スプレッドシート1枚DX”の運用法と、それを支える仕組みをご紹介します。

DXって、どこか大きなことのように思えます。AIを入れるとか、最新のシステムを導入するとか、何か目立つ変化を起こすことのように。

でも、僕の会社では違いました。
“たった1枚のスプレッドシート”で、会社も社員さんも、ちゃんと動き出しました。

note#59では、僕の会社ではGoogle workspaceでほとんどをカバーしているという概要をご紹介いたしました。

このやり方の背景には、「プロジェクトで問題を解く」という仕組みがあります。

このnoteで伝えたいのは、DXを導入すること自体ではなく、どう仕組みとして根づかせるか。どう自然体で問題解決を行うか。そして、それを社員さんの評価や成長にどう結びつけるか、という実践知です。

もしあなたがーー
✅ DXを進めたいけど、社内が動かない
✅ 社員さんの自走力を育てる仕組みを探している
✅ デジタル導入を“目的”にしてしまっている
と悩んでいる場合、この記事は、きっと何かヒントになるはずです。

もしあなたがーー
❎ 最新のツールを網羅的に紹介してほしい
❎ 技術的に高度なDX戦略を知りたい
と期待されている場合、この記事では物足りないかもしれません。


1. DXは“問題解決”の手段にすぎない

僕の会社では、あらゆる課題は「プロジェクト」で解決します。いわゆるプロジェクトとは少し異なります。
これはプロジェクトごとに責任者(リーダー)を立てて、問題に向き合う仕組みです。以前noteでも紹介しましたが、このnote#1に詳しく書いています。

重要なのは、クラウドデータ連携、ガントチャートを瞬時に生成といったDXが目的化されていないということです。
ツールや仕組みは、あくまで“問題解決を効率よく進めるための道具”。だからこそ僕たちは、導入するのも使うのも身の丈に合った“ちょうど良さ”にこだわります。

“やってる感”ではなく、“やった実感”。
それを得るために、問題の扱い方を工夫しています。


2. 問題解決の仕組みと、評価との“静かな連動”

僕の会社では、問題を解決することが、評価につながる仕組みになっています。

プロジェクトで論点(課題)を設定し、それに対するアクションや成果が手当や給与にも反映されます。だからこそ、社員さんにとっても「解くべき問題が何か」は、自分の評価に直結する重要なテーマなんです。

ここで大事なのは、「デジタルツールを使うこと」がミッションになっていないこと。
ツールは“使われる側”であって、目的ではない。

だから、本当に必要な分だけ使う
これが、僕が提唱している“ちょうど良いDX”の根幹です。


3. スプレッドシート1枚ですべてを管理する理由

この評価制度と結びついた仕組みを、僕は1枚のGoogleスプレッドシートで管理しています。ルールはシンプルです。

  • すべての論点はこのシートに1行で記載する

  • 書かれていないことは「問題として扱わない」

  • 論点はすべて、どこかのプロジェクトに紐づいている

  • 担当リーダーがその課題の責任者になる

僕はよく、チャットで
「この課題、〇〇プロジェクトに入れておいてください」
と指示します。すると、スプレッドシートに論点が追加される。
その時点で、ようやくそれは“食材”として冷蔵庫に入った状態になるんです。

そこから議論の場で調理されて、ようやく“問題が解決される”。
※この「やるべきことを選択する」考え方はnote#35の書評でも触れています。

書いていない問題は、議論しません。
書籍に準ずるなら、「イシューではない」という考え方です。
それは「冷蔵庫にない食材」をいくら議論しても料理は作れない、という話と似ています。


4. 複雑さを排除することで、人が動けるようになる

このシートは、社員さんの誰もが見られて、更新できる形で作っています。
あえて複雑なツールやシステムは使いません。
なぜなら、見られないものは、存在しないのと同じだからです。

スプレッドシートはガントチャート的にも使えますし、必要ならLooker Studio(旧Googleデータポータル)で簡単に可視化もできます。でも、最初からそこまで作り込んでも見られない。だからまずは、1枚にすべてを詰めこむ設計にしているんです。

小さな工夫やミーティング運用の詳細は、コメントなどでご要望があれば、今後noteでまとめていこうと思っています。


まとめ

DXは、ツールを導入することじゃない。
会社と社員さんが、同じ地図を見て、前に進むための仕組みなんです。

Googleスプレッドシート1枚からできる。
僕は、そう信じています。

そして、このくらいがアナログな会社がはじめるべき”ちょうど良いDX”なんじゃないかと思っています。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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