#180: 一歩踏み出せない人へ ── 「パス」を選ぶ人生ゲームのプレイヤーは絶対にゴールできなくないですか?
「聞くことに時間を使いすぎて、一歩も進まない人」は、残念ながら僕の周りにもたくさんいます。
はじめまして。富山県の地方の古いガソリンスタンドを、平均年齢56歳の社員さんたちとDXで変革しているnobuです。経営コンサルタント目線と現場のリアリティを行き来しながら、中小企業の変革のヒントを発信しています。
以前、note#154で「『どうしたらいいですか?』と聞く前に、まず、やれ」と、行動しない姿勢について少し厳しく書きました(note#154: 「どうしたらいいですか?」と聞く前に、まず、やれ)。
このnoteではデジタルツールを例に出しましたが、本質は人生における全てのチャレンジに当てはまります。
特にDXや新しい取り組みを前にして、失敗を恐れ、つい「パス」を選んでしまう経営者さんや社員さんは多いのではないでしょうか。
今回のnoteを読むと、
✅ 「パス」という選択が、実は一番怖い行動だと理解できます。
✅ 失敗やトラブルを、トップランナーの視点で「改善点」だと捉え直せます。
✅ 明日からの一歩を踏み出すための、僕自身の哲学と勇気が手に入ります。
1. 「パス」という選択が一番のリスクであること
古い体質の会社を変えていく過程で何度も直面した壁があります。それは、新しい仕組み、制度やDX導入を提案したときの、「いや、もう少し考えてから…」「でも、それやったことないですよ。」「失敗したらどうなるんですか?」という静かな抵抗です。
これは、デジタル技術に限った話ではありません。新しい取引先に声をかける。社員さんに新しい役割を与える。今までやったことのない企画書を書いてみる。全てにおいて、人間は無意識のうちに「現状維持」という名の「パス」を選ぼうとします。
でも、考えてみてください。人生ゲームで、自分の番が回ってきても「損するマスに入るかもしれないから」と、サイコロを振らずに「パス」を宣言し続けたら、どうなるでしょうか。
ゴールには、絶対にたどり着けません。
僕らは、失敗を恐れて立ち止まっているつもりでも、実際は「何も起こらない」という最大のリスクを背負い続けているんです。DXという波が確実に押し寄せている時代において、「パス」=チャレンジしないという選択は、会社をじわじわと沈める静かな毒でしかありません。
2. 人生ゲームから学ぶ「経営の真実」
人生ゲームでは、サイコロを振ると必ず「1〜6の何か」が出ます。そして、その数だけ必ず前に進みます。前に進めば、「就職する」「結婚する」といった良いイベントだけでなく、「交通事故に遭う」「家を買って借金」といった、一見、悪いことも起こるでしょう。
でも、それで良いんです。
「何か起こる」ことが、人生(ビジネス)がゴールに近づいている証拠だからです。
僕らのDX革命も同じです。ChatGPTを導入してみたら、全く誰も使ってくれなかった。新しい集客企画をやってみたら、大赤字になった。これは、「休み」のマスに入っただけのこと。前に進んでいるはず。
サイコロの目は、誰もコントロールできません。練習しても、その確率(1/6)はそんなに変わりません。重要なのは、「損得を計算する」ことではなく、自分の順番が来たら迷わずサイコロを振る(=アクションを起こす)ことだと僕は思います。この「行動力」こそが、小さな会社の変革の源泉です。
3. 他人との「差」を気にしても意味がない
DX関連の記事を読んだり、SNSで他の成功事例を見たりすると、つい「あの会社はもうあんなに進んでいるのに」と、焦ってしまうことはありませんか?
人生ゲームでも、最初は他のプレイヤーが早々に前に進んでいるように見えても、突然「一気に最下位になるマス」に入ったり、「振り出しに戻る」なんてことが普通に起こります。
だからこそ、他人との進捗の「差」を気にするのは意味がありません。
僕らが集中すべきは、「今、自分のマスで起こっていることをどう楽しむか」です。
僕らが進めている地域活性化プロジェクトであるBoost X projectも、常に新しいマスに入り続けています。時には「富山でChatGPTのセミナーを開催する」という楽しいマスもあれば、「誰も見向きもしない新規事業を立ち上げ、社員さんと一緒に冷や汗をかく」という、一見リスキーなマスもあります。
しかし、その全てが、僕らの会社と、社員さん一人ひとりのスキル、そして地域を前進させるための「イベント」であり、「経験値」に他ならないんです。
4. 失敗は「改善点」が見つかった瞬間だ
ロケット打ち上げに失敗しても、ホリエモンさんもイーロン・マスクさんも、それを「失敗」とは捉えていないと言います。彼らは「改善点が見つかった」とまっすぐに捉えています。
この考え方こそ、僕らが持つべきものです。
失敗は、自分で「失敗だ」と決めれば、そこで終わりです。
しかし、「成功の糧だ」と腹落ちすれば、それはゴールまでのプロセスの一部になります。
DXのチャレンジも全く同じです。上手くいかなかったら、立ち止まって「なぜこの数字が出たのか?」「次はどういうサイコロの振り方を試すか?」と分析し、改善点を見つけて次の行動に移せば良いだけです。
僕と社員さんたちは、今日もサイコロを振っています。進むマスには「上手くいった!」と一喜一憂するマスもあれば、「これはまずい!」と顔を見合わせるマスもあります。サイコロを振らない限り、ゴールに近づく可能性は生まれない。この臨場感こそが、このプロジェクトを前に進める力です。
まとめ
社内改革やDXを難しく考えず、「サイコロを振る感覚」でチャレンジを始めてみるのが正しいとこのゲームの比喩だと感じるかと思います。
「パス」を選ぶことは、現状のをそのまま受け入れ続け、ゴールに近づかないということです。僕らがすべきは、今ある不安や懸念を抱えたまま、それでも勇気を持ってサイコロを振ること。前に進めば、必ず良いことも悪いことも起こりますが、全ては次のアクションのためのインプットとなります。
小さな会社だからこそ、その小さな一歩が大きな変革を生むのです。僕も、社員さんたちと共に、今日のマス、そして明日のマスを心から楽しんでいきます。
この記事が、あなたの背中を押すサイコロの一振りとなりますように。
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