#1043 漫画論77|カバチタレ!
前回の「ツルモク独身寮」で宣言した通り、本日は1999年から2021年まで22年もの間、モーニングで愛された名作・カバチタレを紹介しましょう。
カバチタレとは?

カバチタレは舞台が広島という、そこそこ珍しい作品です。
広島が舞台の漫画なんて、これかはだしのゲンくらいしか知らなかったりしますからね笑
主人公の田村は、元々「怒突ビルメンテナンス」というハイパーブラック企業で働く労働者だったんですが、ある日社長と揉めて不当解雇を受け、スナックでやけ酒をしている時に偶然知り合った大野さんに相談したところ、大野さんがその社長に内容証明を送り、退職金をGETすることができて「法律ってすげー!」と思うんです。
で、大野さんに俺に行って、その場で「オイラを雇ってくれ」と言って補助者として働くのが第1部「カバチタレ(全20巻)」、その後資格を取得して活躍するのが第2部の「特上カバチ!(全34巻)」で、大野事務所の所長になるのが第3部「カバチ!(全39巻)」で、3部構成となっており、全91冊となかなかエグイ発行関数を記録しております。
基本的に毎回10話程度でテーマが変わり、法律相談をし社会問題に対して「法」が助けてくれるという感じですね。
ちなみに僕は「カバチタレ」の1巻から14巻までを、大学2年生の時に2個上の先輩の引越しを手伝っていた際に「あげるよ」と言われてもらい、そこから自分が集めて、特上カバチの18巻位まで持っていたんですが、途中でリタイアしてしまいましたね笑
カバチタレの魅力

1. ナニワ金融道の流れを引き継ぐ下品さ
大学時代、僕らの周りでナニワ金融道が爆発的に流行った事があったんですが、その青木先生の意思を受け継いだ本作は随所に青木エッセンスが散りばめられており、非常にその下世話なノリが大好きでしたね。
「ワシのムスコはグルメじゃけんのー」とか笑
基本酷いのが多いんですけど、一番酷いと思ったのは「Mあんこ商店」という店名です笑
田村は灰原的ポジションなんですが、灰原ほど冷血で冷酷さもなく「人間味」があって、親近感を持って応援することができましたが、女性に対しては引くくらい奥手でしたのは腹立ちましたね笑
2. 色々と考えさせられる内容
基本的には勧善懲悪が成り立つ漫画であり、悪い奴がこらしめられて、弱い奴が「法の力で救われる」という展開ではありますが、やはり世の中は悪い奴というか「ズルい奴」が多いんだなと思ってしまいます。
そしていつの時代も、そんなズルい奴が「知らない奴」「馬鹿正直な奴」を差し置いて得をする世の中になっており、法の知識の必要性を改めて実感しますね。
正に日本保守党と飯山あかりの争いもこの縮図ですね。
ズルく卑怯なサイドがゴネたりして得をするというのは、あってはいけないことなんです。故に「司法」の力で正すことが必要なんですね。
この辺は法の力を駆使して、しっかりとズルい奴とは戦って欲しい限りです。
そして社会課題も勉強になりますね。
あー、こういう事ってあるんだな・・・みたいな弱者だったり、地方だったりの現実が分かってしまいます。
3. 絵がどんどんうまくなっていく
そして、この辺の画力も青木イズムを継承しており、序盤の田村とかは僕の方が上手く書けそうだったりもしたんですが、あんまり変わってないようでありつつ、絵がどんどんうまくなっていきます。
住吉さんなんて出たての頃は酷かったんですけど、最後の方はちょっとかわいく見えてしまったという笑
カバチタレの印象的な事件BEST10
ちょっと多いので紹介しきれないのもあるんですが・・・パッと画像を見つけられた中から印象に残ったのをチョイスして見ました。
10位 美人局

これは「特上カバチ」のストーリーの1つです。
奥さんがなかなかのビッチで、4人くらいと浮気しており、そいつらから慰謝料を貰ったんですが、そこで散在して金がなくなってしまい・・・
夫が「もう一回抱かれてこい」と言って、それを脅そうとするという感じで、確か夫も妻も捕まったんですかね?
とにかく性欲は怖いと思ったストーリーですね。
9位 老人虐待

これも見ていてなかなか辛いストーリーでした。
ボケつつあるけどまだ商売をしたいおじいちゃんに対して、息子と義理の娘は非協力的で、徐々におじいちゃんのモチベーションや生きる力が弱くなってしまい・・・という辛い話で、色々考えさせられる話でした。
これは中年は読む必要がありますね。
8位 嫁姑問題

これも考えさせられる内容でした。
主役は高校教師の40歳くらい男なんですけど、同居する母親(姑)と、妻の折り合いが悪く、間ばさみで地獄のような経験をします。
結婚において「同居」と「相性」はメチャクチャ大事であると、改めて実感するストーリーでしたね。
7位 セクハラ

これは男がクソ過ぎたのですが・・・
社内恋愛で付き合って結局別れたカップルがいたんですが、元カレがクソで、その元カノとSEXエピソードを同僚に悪びれなく話して、なおかつ逆切れする始末。なかなかのクソヤローでした。
僕は社内恋愛に肯定派なのですが、こういうクズ男は存在するんでしょう。
6位 オークション詐欺

この男もクズなんですけど、なんか悪いことをやろうとしてして悪いという訳ではなく、もう保身のため、保身のため、保身のため!という感じで、特かく自分さえよければ他はどうなってもいいというスタンスで、結果的に悪事に手を染めてしまうという、そんな感じの小悪党ですね。
これも完全に飯山あかりと同じグルーヴを感じます。
5位 ダメ男に騙される女

これもなかなかセンセーショナルでした。
400万くらいでダメ男の借金のカタにされて、売春温泉宿に売られてしまうという悲しすぎるストーリーでしたが、この女も女で頭おかしいです。
田村が助けに来てくれたんですけど、意味わからない理由で「ここに残ります」と言って残るんですが・・・まあ、こういう人間の血を吸うのが悪い奴ですが、こういうアホだから売られるのもあるので、どっちもどっちですね笑
4位 性欲の塊

この股倉さんは、ナニワ金融道の泥沼亀之助の近親者と推察されるスーパースケベサラリーマンで、テレクラにハマり、デート詐欺にハマり、女子高生に騙され、同棲相手に性病を感染させるというエロクズです笑
あまり褒める所がないですね笑
3位 認知症

このエピソードもなかなか辛いエピソードでしたね。
行方不明になった父親の死亡届を出したら、実は生きてて認知症になっているというなかなかエグいスタンス。ただ、最後は少し光があったのでよかったです。
三子がメッチャ腹立ちますね笑
2位 DV

これも相当エグいですね。なかなか読んでいて辛くなるストーリーです。
とにかくこんな家庭は多いんでしょうね・・・笑
1位 脱サラ

そしてこの三木さんがメチャクチャ印象に残ってますね。
脱サラして飲食店をオープンするも、失敗、失敗、失敗、失敗!
親身になってくれた田村も、途中でビジネスライクな極悪人に代わり、とにかく三木さんは可哀そうだったので、メチャクチャ印象に残っていますね。
おまけ

ドラマでやっていたカバチタレも懐かしいですね。
栄田さんを性転換させるというなかなかですが、田村を前述の「売春宿に売られたダメ女」とフュージョンさせたのもなかなかカオスでした笑
でも結構原作をぶっ壊していて面白かった記憶がありますし、あと原作に登場しない山ピーと香里奈がメチャクチャ初々しくて良かった記憶がありますね笑
そんな感じで次回は「医龍」を紹介しましょう!
