#1354 アルバム論108|INSTANT LOVE / BOØWY(1983)
アルバム論、前回のMORALに引き続いて、1年半ぶりにリリースされた2ndアルバム「INSTANT LOVE」を紹介しましょう。
INSTANT LOVE とは?

BOØWYはこの時期「ラスト・パンク・ヒーロー」みたいな感じの形容をされていたようで、確かに前作では社会風刺などを取り入れたニヒルな歌詞も入れたりしているんですが、そんな感じでパンクを続けていくことに氷室は少し苦悩していたようで、このインタビューが非常に秀逸です。
日本でパンクなんかあり得ないんだよね。政治の状況とか見てもさ。だったら、若い奴の気持ちの中にいちばん入っていくのって、やっぱり恋愛ごとだと思う。
絶対みんな恋のことって考えてるし。それで自分なりの考えみたいのが伝えられたら、その方が気がラクだよなって、すごく思った。
確かにMORALは、ヤリチンの男が「体が無きゃ誰がお前を」と歌うGIVE IT TO MEとか、街角で男を誘う立ちんぼについて歌うNo N.Y.とか、ロクな恋愛の曲が無いですからね笑
SEX PISTOLSではなく、THE DAMNEDの路線を選んだということですね。
とは言え、素直にドストレートなタイトルにするのではなく、「INSTANT」という言葉を使うのがいいですね。
このアルバムを初めて聞いたのは中3の秋でしたね。
中学時代に同時にBOØWYにハマった友人がいて、その友人が修学旅行でこのアルバムを買って貸してくれたので、その時期を思いだしてメロウになりますね。
INSTANT LOVE 渾身の全曲紹介
1. INSTANT LOVE
1曲目からアルバムの表題曲で始まります。
氷室の歌詞は女性目線が結構特徴だったりするんですけど、この曲から始まったみたいですね。
刹那的な男女関係を「インスタント」という言葉で表現した、スピード感溢れる初期の名曲と言われております。
とにかくアルバム名を冠した曲だけあって、ポップでカッコよくて、このアルバムで2~3番目くらいに好きな曲ですね。
2. MY HONEY
そして続くこの曲もラブソングですね。
ドストレートに「MY HONEY」ということで、女性目線の曲に続いて男性目線の曲に続きます。
歌詞はメチャクチャコテコテのラブソングで、自分のハニーに対して愛を伝えるんですが・・・
自慢じゃないけどはやいの俺
マジで自慢じゃないですね笑
ただ、若者特有というか・・・そう考えると理解できなくもないのですが、ただのラブソングだけでは無くて、こうしてちょっとおふざけをいれるのが粋ですね。
イントロの布袋のギターが好きですね。
3. OH! MY JULLY Part2
この曲「OH! MY JULLY」シリーズはこのアルバムで2曲存在し、この曲はPart2なんですが、とにかく暗いというか、ダウナーな感じの曲です。
別れた男女のことについて歌っているんですが、とにかく重い感じで、レゲエ調な曲です。
前作がパンク一辺倒だったのに対して、大分バリエーションが増えている感じですね。
4. FUNNY-BOY
この時期のBOØWYの代表曲だったのではないでしょうか?
今聞いても普通にカッコいいですし、氷室もソロになってからライブでも結構歌っていた印象がある曲です。
とにかくこの曲は何と言ってもイントロの布袋のギターですね。
この時代にこのリフはかなり斬新だったのではないでしょうか?
アウトロもカッコいいし、布袋のギターがとにかく光りますね。
全体的な構成やメロディなど、後期のBOØWYに通じるものも感じます。
このアルバムを代表する曲ですね。
5. OH! MY JULLY Part Ⅰ
前述のⅡとは打って変わって、超ポップで可愛い曲ですね。
布袋のカッティングといい、跳ねるドラムといい、とにかく軽快で軽やかな曲です。布袋のギターソロも超ポップです。
この曲の歌詞からも男女の別れの曲と推察されますが、まだ別れたばかりでお互い頑張ろうぜ!という感じだったかも知れません。
そして時間が経って、その後後悔しまくってⅡに繋がるのかもしれないですね笑
とにかくポップな曲ですね。
6. TEENAGE EMOTION
このアルバムのベストソングであり、BOØWYの全楽曲の中でも上位に入るくらいに好きな曲ですね(以前にBEST10を作った時は3位に挙げてます)
前述の通り、中学時代に友人がこのアルバムを購入して「TEENAGE EMOTIONがいいよ」と言って聞かせてくれたのですが、正にその通りだった。
わりとイントロとAメロはごちゃごちゃして、コーラスもちょっとファニーだったりしてMORALの風を感じるのですが、Bメロから凄くメロウになるんです。
ヤバい事もあるだろう 2人の行く先には
だけど2人なら行けるだろう
そんな感じでBメロがサビという感じで終わっても名曲なんですが、この後につづくサビが本当に素晴らしい。
マジで中学時代にタイムスリップしますし、この曲を10代のうちに聞いていて本当に良かったですね。
OLD TIME IS PAST NEW TIME BE COME
ALL RIGHT GET SET ON YOUR MARK
IT'S NOT TOO LATE BECAUSE WE ARE YOUNG
BECAUSE WE ARE YOUNG
BUCK-TICKの今井さんがこの曲がBOØWYで一番好きというのも渋くていいですね。
7. LONDON GAME
前曲のTEENAGE EMOTIONと綱がる感じで、2曲で1曲的な曲ですね。
1曲目から6曲目までラブソングが続いて、ここで初めて関係ない感じの曲がきました。
この曲はとにかく楽しい曲ですが、布袋の裏打ちのギターがとにかく最高に楽しく、聞きごたえのある曲です。布袋のギターが本当に新しいですね。
ライブでも盛り上がる感じの曲ですね。
8. SYMPHONIC
この曲は・・・というかこの曲もですが、イントロから最後まで布袋のギターが超オシャレで、今聞いても普通にカッコいいですね。
全体的にメロディアスであり、構成もカッコよくて、BOØWYのあまり知られていないカッコいい曲であると僕は思っております。
9. THIS MOMENT
そしてこのアルバムを締めるのも、これまた異色の曲です。ダブサウンドというんですかね?
MORALでMASS AGEとかを歌っていたアーティストと同じと思えない位、とにかくオシャレな曲で、氷室のヴォーカルのうまさがかなり際立っています。
このアルバムでは布袋のギターが良いとだけ言いまくっていて特に言及していませんでしたが、氷室のヴォーカルもこの時点で相当完成されておりますね。
INSTANT LOVEの氷室曲と布袋曲

BOØWYには氷室と布袋という優れたソングメーカーが2人いるので、アルバムごとに見ていきたいと思います。
INSTANT LOVEは氷室が3曲、布袋が6曲作曲しています。
布袋がちょっと多めですね。
氷室の曲(3曲)
OH MY JULLY PartⅡ、FUNNY-BOY、SYMPHONIC
布袋の曲(6曲)
INSTANT LOVE、MY HONEY、OH MY JULLY PartⅠ、TEENAGE EMOTION、LONDON GAME、THIS MOMENT
やはり一番好きなTEENAGE EMOTION~LONDON GAME、そしてINSTANT LOVEなどを作っている、布袋曲の印象が強いですね。
まぁそもそもの曲数というのもありますが・・・
まとめ
そんな感じで懐かしいアルバムについて紹介しました。
次はBOØWYの「BOØWY」行きましょう。
自らのバンド名を冠したのもあり、このアルバムが原点的な感じな気がしますね。
