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#1034 アルバム論76|C.B Jim / Blankey Jet City(1993)

僕は可能な限り、平日は毎朝走るようにしているんですけど、その時のランニングのお供は最近は専らブランキーのアルバムなんですが、ブランキーを聞きながら走るのは非常にテンション上がります。

そんな感じで本日紹介するこのアルバム「C.B Jim」も上がる曲が多く、非常に盛り上がるアルバムですね。
前作「BANG!」から1年ぶりにリリースされました。


C.B Jim とは?


とにかくこのアルバムは最後の最後までライブで愛された名曲「PUNKY BAD HIP」「D.I.J.のピストル」「3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ」という、とんでもない3トップがいるんです。
まさにMSNでメッシ、スアレス、ネイマールのごとく、このBIG3がとにかくド派手な攻撃的なアルバムでありつつ、それ以外にもイニエスタやシャビ的な曲もあり、ゴールマウスを守る「悪いひとたち」という存在もあり・・・
とにかくバラエティに富んだアルバムです。

このアルバムを名盤と推す人は多いですね。
僕もかなりこのアルバムは好きだったりします。


C.B Jim 魂の全曲紹介

1. PUNKY BAD HIP

中学時代、クラスに1人進んでいる奴がいて、そいつはブランキーとミッシェルを愛していたのですが、卒業文集の一人一言のコーナーに「PUNKY BAD HIP」と刻んでおり、僕はそれでこの曲の存在を知りました。
で、その少し後、高校入ってすぐに「国境線上の蟻」を借りて、この曲を聞いてなかなか衝撃を受けました。
ブランキーを象徴する、最高のロックンロールですね。
ベストアルバムにもほとんど収録されており、メンバーからの愛も感じますね。

もう最初から最後まで全てカッコいいのですが、まずイントロ。
オリジナルはベンジーの「PUNKY BAD HIP!」から始まり、ギター、ベース、ドラムのグルーヴが最高にカッコいいんです。
で、ライブ盤はオリジナルとアレンジが結構違い、ベンジーのギターから「Are You Monkey?」で始めるんですけどそれはそれでカッコいい。
どっちもカッコいいです。

まずは1番。

新しい国ができた 人口わずか15人
それも全員センスのない 単車乗りばかリが揃ってる

この「15人」というのはブランキーの初ライブの観客数だったようなので、
新しい国がブランキーで、観客はの15人はこの国の国民であり、「全員センスのない」というのも皮肉でいいですね。

で、2番がカッコいいんです。

No.10のFAT BOBはウエイトレスに首ったけ
だけど彼女の返事はいつもこうさ 「世界が終わるまで待っててBABY」

フロントフォークが一番長いのはC.B Jim
夕日をバックに彼は言った 「俺たちの国境は地平線さ」

もうこの2つとも歌詞の時点でカッコいいんですけど、
特に「世界が終わるまで待っててBABY」はベンジーが歌わず、オーディエンスがシンガロングするのが最高にカッコいい。たまにナカタツも歌います笑

そしてシレっとアルバムタイトルの「C.B Jim」が登場するんですが、どうやら人名のようで、とにかくバイクのフロントフォークという部分が一番長く、「俺たちの国境は地平線さ」と、とにかくセリフがクールでカッコいいですね。

そして3番もカッコよすぎて悲しくなってきます。
マジでこの曲は最初から最後まで隙が無いんです。

古い世代の奴らは金で何でも買いあさった
だけど俺たちは自然の掟の中を生きるケダモノの世代さ

焚火を取り囲む 俺たち15人
世界で一番 新しい国へ

3rdアルバムの1曲目にして、国を立ちあげてその国歌を激しく歌う、そんな感じでこのモンスターアルバムは始まりますが、1曲目から書きすぎてしまいました笑


2. RED-RUM(夢見るbell Boy)

テリーのゴキゲンなベースで始まるジャズテイストの曲です。
ベンジーのギターは変態で、歌詞もホテルで宿泊客の荷物の運搬や案内などを行う「ベルボーイ」という謎の世界観で、歌詞も更にカオスというというブランキー特有の変態曲です。
ベースもドラムも主張していて、独特のリズム感があるので、バンドで演奏したら絶対楽しい系の曲で、超攻撃的な1曲目と3曲目に負けないロックンロールです。
悪魔がいたり、美しい男の声の女がいたりと、とにかくベルボーイという仕事は大変なんだなというのが分かる曲ですね笑


3. D.I.J.のピストル

そしてこの曲も「PUNKY~」同様、最後まで愛された曲ですね。
この曲がなぜ国境線上の蟻に収録されなかったのかが理解に苦しむ感じですが、とにかく恐ろしくカッコよくて、そのタイトルの通りキッズたちの胸を撃ち抜いた最高のロックンロールですね。

このD.I.J.というのが「ドキドキするような」「イカレタ」「人生」の略というのが本当にカッコいい。G.W.D.(がなる われる だれる)も相当カッコいいですが、やはりD.I.Jのインパクトは凄いですね。

この曲もPUNKY~同様、最初から最後まで全てカッコいいんですけど、最初から最後まで繰り返されるベンジーのリフが本当にカッコいいです。当時のキッズたちはメチャクチャ真似したんじゃないですかね?

疾走感もあり、ナカタツのドラムも遊びまくっていてカッコいいですし、この曲はブランキーでは珍しく「BABY」と、テリーがコーラスするのもいいんです。

あとは歌詞ですね。
このD.I.J.もこの国の15人のうちの1人と推察されますが、日当たりのよいガレージに住み、壁中にジェット機の写真を貼り、裸でブーツを履いたまま傾いたベットで眠り、そして「メロンソーダとチリドック」があれば生きていける生粋のパンクス。
ブランキーの歌詞の中でも1~2を争う、独特な世界観で最高にカッコいいです。
この曲が30年以上前の曲とか、考えられないですね。
令和の今でも抜群にカッコいいです。


4. 死神のサングラス

このアルバムで一番難解な歌詞の曲ですね笑
「神様はピンボールに夢中」という事以外はとにかく難解でして、ベンジーの脳内の宇宙はまだまだ果てしないと思わせる、そんな曲ですね。
SEX PISTOLSという歌詞の所がカッコいいです。


5. 12月

ブランキーには珍しい真っ直ぐなラブソングですね。
暴走族の男が愛する女を車に乗せて、危険なスピンをしたり、スピードをアホみたいにあげたりして、悲鳴を出させたり、心臓をバクバク言わせたりするのを好むという、不器用な変態の曲です笑
これも15人の国民の1人なのでしょうね。


6. ROBOT

12月と同じ感じで、割とゆっくり目の曲です。
前半パートはひたすら淡々と歌い、後半パートの「Ti-ti-li ti-ti-ti」の所のベースラインはなかなかメロウだったりします。
そしてブランキーでは珍しくフェードアウトで終わる曲です。
ちょっと休憩ですね。


7. ライラック

これまで紹介した「PUNKY~」「D.I.J.」と毛色は違いますが、この曲も大好きです。「PUNKY~」「D.I.J.」、そしてこの後紹介する「3104丁目」が超攻撃的な3トップと置くならば、この曲はボランチとかになるんですかね?
セルヒオ・ブスケツ・ブルゴス的な感じでしょう。

これまで紹介した攻撃的でロックなベンジーの才能と、別の感じの才能が爆発している曲で、メロウで、優しく、切ない曲です。これまでのアルバムには無い感じの曲ですね。
恐らくベンジーも気に入っており、ブランキーを解散してからもコンスタントにライブで歌っている曲ですね。

これまでのぶっ飛んだ世界観とは変わり、現実的な情景が目に浮かぶ歌詞です。
また12月が出てくるのですが、この曲は12月21日の昼の12時過ぎの少年の曲で、ベンジーの優しいヴォーカルと奇麗なギター、演奏もレベルが高くて曲としての完成度が高いです。

そしてこの曲が秀逸なのは、ライラックの解釈がクソ適当なんです笑

ライラックってどんな花だろう?
多分赤くて5cmくらいの冬に咲く花
そんなに人気もない花だと思うけど

実際のライラックは4-5月の春に咲く、薄紫で、人気のある花で歌詞中の説明とは全然違うのですが、ただベンジーは「どうでもいいぜ そんな事柄」という感じでしょう笑
恐らく調べもしないで歌詞も書いた気がしますし笑

とにかくアルバム中盤でアクセントになる、メロウな名曲ですね。


8. ヴァニラ

ジャズな感じのな曲なんですが、なかなか切ない曲です。
バイオリンまで入っていて、なかなかシャレオツな曲です。
ヴァニラは女性の名前で、このヴァニラも15人の国民の1人なんでしょうが、とにかく誘われたら誰にでもついていって、胸と股間を触ってしまうという、情熱だけのビッチさんで、「誰とでも寝るような女の子」なんでしょう。
そして歌詞が結構怖かったりします。


9. 車泥棒

この曲はカッコいいです。
後半でもセットリストに残ってもいいと思ってしまう曲ですね。
RAIN DOGとかの系譜を受けつつ、攻撃的な歌詞と演奏、更には最後のOh Yeahの所もライブでさぞ盛り上がるでしょうし、もう少し日の目を浴びてもいいと思わせる曲ですね。
車泥棒の気持ちはよく分からないんですけど・・・笑


10. ICE CANDY

この曲を初めて聞いたのは「国境線上の蟻」でしたね。
アコースティックな曲かと思わせつつ、アップテンポで終始畳みかけるという、かなり勢いのある曲で、カッコいいです。

Aメロもベンジーの歌が栄える構成で、サビもその勢いのままなだれ込んで、間奏のベンジーのギターソロがカッコよく、2番はテリーのベースが栄えて、そのままサビを終えての間奏はナカタツのドラムもバリバリで、「俺の心は~」のところのベースラインもカッコいいし、そこからサビ~アウトロまで終始ゴキゲンなテンポでカッコいい。

歌詞の世界観もメチャクチャカッコいいですよね。
「気に入らないぜ」で始まり、何もかもうまくいかない現状を憂い、ICE CANDYを咥えていたあの時期を恋しく思うというメロウな佳曲です。
「タバコもあと5本 気に入らないぜ」は、残り煙草が5本になるといつも脳裏に浮かんでましたね笑


11. 3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ

過去にブランキーのベスト10を選出した時、この曲を1位にセレクトしました。それくらい思い入れのある曲で、このアルバムでもベストソングはこの曲ですね。

とにかく「3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ」というタイトルの時点で相当カッコいいんですけど、曲はもっとカッコいい。「PUNKY~」「D.I.J~」と並んで、ライブで愛され続けた曲ですね。

冒頭のベンジーの「ジャカジャカジャ」の時点でカッコいいんですけど、そこから始まるベンジーの鬼リフ!この曲を象徴する、この鬼リフは初めて聞いた時マジで衝撃を受けたくらいカッコいいリフでした。
そしてAメロはベンジーはミュートした感じでギターを弾いているんですが、サビのギターリフも相当カッコいい。
そして何より、「これを弾きながら歌える」というのがマジで鬼なんです。

この曲に限らずですが、ベンジーのギターヴォーカルはかなり難易度が高いので、本当に凄いです。ちなみに僕がブランキーのコピーをした際に、この曲をやりたいと言ったんですが「無理!」とギターヴォーカルに断られました笑

そんな感じで話を戻しますが、この曲はベースラインもカッコいい
ベースラインもブランキーのベースでかなり1~2を争う位好きだったりします。
イントロのベースラインもですし、サビのベースライン、間奏、ベースソロ、アウトロのベースラインと弾きごたえ抜群だったりします。

あとは何といっても歌詞の世界観でしょう。1行目からエグイです。

このままいったら当然頭がおかしくなるだろう

この歌詞で始まる曲がカッコよくないわけがなく、最高にクールです。
1番も2番も3番も全部大好きなんですが、3番がやはり一番狂ってて好きですね。

地下へ降りていくドアを開ける
いきなりコウモリが注文を取りに来た
「恐怖の戦場」っていうミルクシェイクを頼むぜ
次の瞬間戦闘服を着た大男が
それをバカデカいホースでまき散らし始めた
店中大騒ぎさ でもルールはちゃんと決まってる
紫の照明がオレンジに変わったらダンスを始めなくちゃならない

そんな感じのイカれたダンスホールがある世界は楽しそうですね!


12. 悪いひとたち

そしてこの曲ですね。初期ブランキーを代表するロック・バラードですね。
初めて聞いたのは「国境線上の蟻」に収録されたライブ音源でしたが、なかなか度肝を抜かれた曲でして、初めてブルーハーブの路上を聞いた時にも近い感覚を覚えた記憶があります。

悪いひとたちがやってきてみんなを殺した
理由なんて簡単さ そこに弱い人たちがいたから
女たちは犯され 老人と子供は燃やされた
若者は奴隷に 歯向かうものは一人残らず皮をはがされた

冒頭のこの時点でとんでもない曲だと思い、当時読んでいた「あずみ」を浮かべたものでした。とにかくこの歌詞は本当に最後まで凄まじいです。
凄まじすぎて歌詞の一部がアルバムではマスキングされてるんです。

「SEXにあけくれて・・・やりたい放題」となっていて、そのままでもヤバいんですが、正しくは「SEXにあけくれて 麻薬もやりたい放題」という歌詞で、もっとヤバいという笑

そんな感じでこの曲は感じるか、感じないかと思っており、「なんだこのひでー曲は!なげーし!」と思う人もいるかも知れませんが、16歳で初めて聞いた僕の胸には響いた、そんな曲ですね。

カメレオンの作者の加瀬先生も恐らくこの曲を聞いて感じた人の一人で、ジュンナがこのインディーズ版のCDを買おうとしたり、乱鬼龍のアベが聞いていたりとか、随所で使われていましたね。

そして最後にですが、この曲はテリー作曲で、ベースラインは最高に大好きです。未だにたまにひいてしまうくらい、この曲のAメロのベースラインは大好きですね。



まとめ

そんな感じで結構書いてしまいました。やはりブランキーは本当にカッコいいですね。
1993年、この時僕は小学4年生で開幕したてのJリーグに興奮していたものでしたが、この時期にリアルタイムでブランキーを見ていた人とかはマジで羨ましいですね。相当カッコ良かったでしょう・・・

そんな感じで次は4thアルバムではなく、3rdと4thの間にリリースされた「METAL MOON」を紹介しましょう。

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