見出し画像

#1024 アルバム論75|BANG! / Blankey Jet City(1992)

前回紹介したブランキーの1st「Red Guitar And The Truth」が本noteでなかなかエグく伸びており、解散から25年経っても改めてブランキー人気は高いんだなと実感する今日この頃ですが、本日は2ndアルバムの「BANG!」を紹介しましょう。



BANG!とは?

言うまでもなくBANGと書いて「バング」ではなく、読みは「バン」ですね。
相川七瀬が歌った「ウィンドウ空けて、町中にBANG!BANG!BANG!BANG!」のBANGです。
とにかくジャケットから、「刺青」「リーゼント』「たばこ」という感じで、まぁ悪い。暴走族のカリスマだけあります。

前作から9ヶ月という短いスパンでリリースされたアルバムなんですが、まぁカッコいいんです。
テリーこと照井さんも「今まで作ったアルバムの中で、このアルバムは特別に好き」と過去に語っていたようですが、とにかくバリバリのロックンロールで、解散直前までライブでやりまくっていた曲も入っており、とにかく上がる曲が多いアルバムですね。

早く解説したいんで、始めます笑


BANG! 魂の全曲解説

1. RAIN DOG

1曲目からまぁカッコいいんです。
いきなり始まるベンジーのマイナーコードのギター、そしてナカタツのドラムが乗って、テリーのベースが乗って、ハーモニカ
このイントロが非常にカッコいいです。

そしてこの曲は歌詞が意味が分からなくてカッコいい。
全部カッコいいですけど、やっぱ1回目のサビがカッコいいですね。
個々のベースラインも好きです。

ハロー ボーイ 教えてやろう 俺はさっきまで白い服を着た天使だった
だけどみんなは俺の歌う唄が気に入らなかった
そして俺をこの狂った世界へ追放したって訳さ

とにかくライブでもやりまくっていましたし、ライブ映像で何回もこの曲は聞きましたが毎回カッコいいです。
ベンジーのギターソロも◎ですね。


2. 冬のセーター

3rdシングルですね。
昔この曲でMステに出ていた映像を見たことが有りますが、よく出ましたね笑
シングル向けじゃないとずっと思ってましたが、アルバム全体を通して聞いたら、ロックでありポップである曲なので、ひょっとしたらこの曲が最適だったかもしれません。
前作のMOTHERに続いて「戦争」を感じる曲です。

核爆弾を搭載したB-52に乗る兵士がいて、モデルガンを握りしめる「僕」がいて、僕にセーターを編んでくれるおばあさんがいて・・・と世界観がエグすぎて誰も理解できないんですが、とにかく今年の冬は寒くて長いということです。

終始繰り返されるシンプルなイントロも好きですが、Aメロのナカタツのオカズが入ったドラムが好きだったりしますね。


3. SOON CRAZY

この曲もライブでやりまくりマクリスティーでしたね。
多分メンバーにとっても大事な曲で、LAST DANCEでも歌ってます。

とにかく歌詞が大分イカれていて、そりゃ「SOON CRAZYになっちゃうよね…」という感じの曲です笑

トイレのドアを開けたら 男同志がキスしてたんだ
そんな夢を見た朝に限って 見つからない靴下

プールの変死体 人のノートを覗き見する奴
テーブルの上にはグリーンのゼリーが小さく震えていたんだ
俺はまだ5才になったばかり

これは、もうすぐ狂う(SOON CRAZY)って話ですね笑
頭の上でピエロも回るわっていう話です笑

ライブで映える、本当にカッコいい曲ですね。


4. ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車

イントロが割とオシャレな感じで、わりとゆっくりした感じのジャジーな曲です。
ベースラインがオシャレだったりして、これまでにない感じのブランキーを感じさせる曲ですね。

歌詞も男女がイチャイチャする感じで、ゆっくりとした時間が流れる曲ですね。
そしてアウトロが伸びて、車から地下鉄に曲は変わります。


5. 絶望という名の地下鉄

この曲は初めて聞いた時に結構衝撃を受けた曲の1つです。
僕はBANGというアルバムではなく「国境線上の蟻」を高1の頃初めて聞いてこの曲を知ったので、BANGに収録されている「クリスマス」と黒いブーツ」「BANG!」も同様だったりするんですけど、この歌詞の世界観はなかなか衝撃でした。

まず歌詞がカッコいいですね。
これはハイロウズのハスキーよろしく、映画「欲望という名の電車」からインスパイヤを受けたタイトルですが、いきなり始まる「絶望という名の地下鉄に I LOVE YOU」がカッコいいです。
ベースラインも凄く好きですね。

そして歌詞の世界観も好きなんです。
特にこのフレーズが好きですね。

地下街の片隅にたむろしているのは
ローラーを履いた新しいスタイルの不良グループ
後ろからハンドバックをひったくる
近づく時の音を消すために奴らは高級な油を使う

このフレーズを見て、BØYキラーの連中を浮かべた人は多いでしょう笑

聞かせるAメロ、激しくなるサビ、かなりいい感じです。
結構長めの曲ですけど、その長さを感じさせないというかで、ラスサビ辺りの少し変わる展開とかも非常にカッコいいですね。I LOVE YOU!


6. とけちまいたいのさ

サブライム張りの裏打ちなギターで、スカというかレゲエというかな感じのちょっと異色の感じの曲です。
歌詞もメチャクチャ爽やかで、全然ブランキーらしくない曲です笑

日曜日の朝 まぶしい太陽
空の碧さに 心を奪われ
僕は自由で どこへでもいける
僕は自由で 恐れるものは無い
それは本当さ だけど気分は
あぁ このまま 青い空の中にとけちまいたいのさ

普通に解釈したら、ジュンスカ風で全然ブランキーっぽくないです。
ただ、ベンジーの事なんで、オールで遊んで日曜の朝に帰ってきて、何らかの服用で気分がハイになり、とけちまいそうになったのかと僕は推察します笑


7. ★★★★★★★

このアルバムのベストソングはこの曲ですね。
これまでに紹介したRAIN DOGもSOON CRAZYもライブでオーディエンスのテンションも上がる起爆剤的な曲と思いますが、この曲★★★★★★★はメチャクチャスイッチ入りますね。

まずタイトルがカッコいいんです。
レコ倫理的なものでNGだったんですが、元のタイトルは「人殺しの気持ち」(もしくは「人殺しのきもち」「人殺しのキモチ」)で、「★」で伏せられるべくして伏せられたんですが、そのコンセプトがまずカッコいい。

入りからエグイんです。
ベンジーがジャラジャラ弾いて、そして全員が入ってくるですけど、ベンジーは切り裂けそうな激しいギターを弾き、ナカタツはドラムが壊れそうなくらい激しくドラムを叩き、そしてテリーがかなり主張した形のベースライン!メチャクチャカッコいいです!鬼!
そのまま繋がるイントロもベースラインがクソっこいいですね。

そして歌詞です。

腐った奴を正しい奴が 切り裂いてやるのはいい事なんだろう
神様だってそうするはずさ 神様だってそうするはうずさ

マジでカッコいいですね。
そんな感じで、腐った奴を★★★やるんですが、その後に罪悪感の黒い星が両肩に張り付くという感じで、テリーマン的な感じになってしまうんですね笑


8. クリスマスと黒いブーツ

ロマンチックな曲ですね。
高1の頃、クリスマスに友達と飲んでいたんですけど、クラスで仲良かったブランキー好きの友人がこの曲を歌っていましたが、あんまこの曲はクリスマスしてるわけでないですし、クリスマスソングではないですね笑

少年が好きなのは「太陽」とか「冒険」とか「クリスマス」とか「黒いブーツ」だよね?という曲です。
こうして並べると黒いブーツの格落ち感がハンパないですが・・・笑
それでもSOPHIAも歌っていたので、ちょっと上の世代は黒いブーツが好きなのかも知れませんね。

僕はこの曲のBメロと歌詞が好きで、結構染みます。

僕は変わってなんかいない 君が変わっただけさ

全ては変わりすぎていくけど 僕はずっと変わりはしない

歪んだ子の世界に 染まっちまったらおしまいだぜ


9. Bang!

アルバムのタイトル曲ですね。
Bang!という銃声音のタイトルだけに、それこそ「夢見る少女じゃいられない」張りのハードロックソングかと思わせつつ、激しさや速さというよりかは、ジャジーでお洒落な曲です。
ベンジーは良くこの曲は弾きながら歌えるなと思う位、ヴォーカルパートもかなりギターが主張しまくりマクリスティーな感じですね。ベースラインもカッコいいです。

とにかくイントロ、間奏、アウトロのギターがカッコいいんですが、基本ハイポジションのベースラインもいいですね。
とにかくオシャレで、カッコいい曲です。

このクリスマス~Bang!の繋がりは、国境線上の蟻でも同様だったので、この2曲は一緒に聞きたいですね。


10. ディズニーランドへ

そしてこの曲はかなり問題曲ですね。
まず版権的にどーなのと思いましたが、この7文字はセーフのようです。
下手したら「★★★★★★★★へ」になった可能性もありましたし笑

この曲は基本的に1フレーズを延々と歌う曲なんですけど、何といってもこの曲のエグイのは歌詞です。
まとめると「ノイローゼになった友人にディズニーランドに誘われたけど、一緒に行くのが恥ずかしくて辛いから、行きたくない」という、それだけの歌詞なんですが・・・この歌詞はマジで、全ての国民に読んで欲しいですね。

誰の心にもある「差別」について歌われた曲で、ベンジーもよくもこんなとんでもない歌詞を書きましたよね。これだけ楽しいの象徴をタイトルに関しておきながら、楽しくもなんともない歌詞です笑

マジでベンジーのセンスが神がかってますね。


11. 2人の旅

「ヘッドライト~」にも通じる、優しいラブソングですね。
優しすぎてあんまり印象に残ってはいないのですが・・・笑


12. 小麦色の斜面

このアルバムのラストを占めるのは、目を閉じるとその光景が浮かばずにはいられない、牧歌的というか何と言うか、地元の田舎を思い出す曲です。
とにかくベンジーの優しいギターリフが終始、印象的な曲ですね。

この曲は正直そこまで印象に残っていた曲ではなかったんですけど、2013年のブランキーのドキュメンタリーVANISHING POINTでのこの曲が相当カッコ良かったので、それ以降はギアをあげて聞いてますね笑

そんな感じの優しい曲で、このバラエティに富んだアルバム「BANG!」は終了します。


まとめ

そんな感じで初期ブランキーの初期衝動バリバリの最高にカッコいいアルバムでした。
最近はこのレビューに備え、久々にアルバムを振り返りましたが、相変わらず才能に溢れており、とてもデビュー2年目のアルバムと思えないクオリティでしたね。

そんな感じで次回はブランキー初期最高傑作の呼び声も高い「C.B.JIM」を紹介します!以上!

いいなと思ったら応援しよう!