#1209 バンド論173|凛として時雨
前回のACIDMANに引き続き、まだ紹介していなかった邦楽ロックのスリーピースバンドを紹介していきましょう。
てなわけで本日紹介するバンドは凛として時雨です。
凛として時雨とは?

凛として時雨は、埼玉県出身の3人組ロックバンドで、2002年に結成されました。
その一度聴いたら忘れないインパクト抜群なバンド名「凛として時雨(英語ではLing tosite sigureと書く)」は、冬の静けさや冷たさ、美しさを感じさせる「凛」と「時雨(しぐれ)」を組み合わせた、情緒的かつ文学的なネーミングです。
メンバーは3人、スリーピースです。
改めてですがスリーピースは本当にカッコいいですよね。
スリーピースに勝るバンド形式は無いなと個人的に思ってます。
メンバー
TK(ティーケー):ボーカル&ギターを担当
作詞・作曲のほとんどを手がけ、バンドのサウンドの中心人物。ソロ活動「TK from 凛として時雨」としても高い評価を受けています。345(ミヨコ):ベース&ボーカル担当。
女性ボーカルとして独特の存在感を放ち、コーラスだけでなくメインボーカルを務めることもあります。ピエール中野:ドラムス。
圧倒的なテクニックとパフォーマンスで、バンドのリズムの要を担っています。DJ活動や他アーティストとの共演も積極的です。
YOSHIKをリスペクトしているんですが、電グルも大好きなようで、そこからピエールの姓を貰ったのでしょう。
インディーズでの活動を経て、2008年にメジャーデビュー。
以降、日本のオルタナティブ・ロックやポスト・ハードコアの代表格として独自の地位を築いてきました。
僕はメジャーデビューの少し前くらいに存在を知りました。
大学時代の音楽通の友人Aと、音楽通の友人Bが口を揃えて「とんでもないバンドがいる」と、凛として時雨を推していたんです。
そして2人は口を揃えてこうも言いました。
「聞いてたら頭痛くなるけど、カッコいいよ」
そんな感じで聞いて見たんですが、確かに変態的なサウンドに乗った甲高い高音ボイス×2に頭が痛くなる感もありましたが、メチャクチャカッコよかったですね。
凛として時雨の魅力

1. とにかく変態的なサウンド
彼らの楽曲は、単純なサビやAメロ構成にとどまらず、テンポチェンジや変拍子を多用したスリリングな良い意味で変態で、良い意味で頭のおかしい展開が特徴です。
あとは何と言っても歌詞ですね。歌詞は完全にサイコパスで、とにかくイカレれた歌詞が非常に多いですね。
dir en greyの世界観に近いですが、あそこまでグロテスクではなく、シンプルにイカレているというべきでしょうか笑
耳馴染みの良さよりも、音楽的な挑戦性とドラマ性を重視しており、聴き手の予測を裏切る展開が魅力のひとつです。
2. 男女ツインボーカルの緊張感
変態的な構成な変態的な歌詞の曲を、更にイカレタ世界観に誘うのがTKの高音シャウトと、345の透明感あるボーカルの高音ツインボーカルです。
TKの声なんてTOSHI貼りに高いので、何度か無謀にも、カラオケでトライしたこともありますが、泣きながらマイクを置きましたね笑
そんな感じのTKと345の織りなすコントラストは、他に類を見ない独特のスタイルですね。
3. 圧倒的な演奏力とライブパフォーマンス
あとは演奏力ですね。
これまで紹介してなかったですが、ピエール中野の変幻自在なドラムプレイも相当うまいですし、345のうねるベースラインもとてもいい。
そしてTKはよくこんな声出るなという声量に加えて、鋭いギターワークも魅力であり、高速でアルペジオを歌いながら弾く様は恐ろしく、ベンジーにも匹敵する才能を感じます。
3人とも非常に高い演奏技術を持っており、ライブでは音源を凌駕する迫力があります。MCはほとんどなく、演奏に集中するストイックなスタイルも印象的・・・とのことですが、僕が一度だけライブで見た時、ピエール中野
はクソふざけてましたね笑
ちょうどあの事件の直後だったんですけど、サウンドチェックで「シンゴー!シンゴー!」と叫び、ライブ中のMCで「どうも、スマップです」と言ったり、舐めてました笑
TKは曲が終わった後にシンプルに「…ありがとう」と言って、それはそれでいい感じでした。
凛として時雨の聞いておきたい曲BEST10
10位 abnormalize
TVアニメ『PSYCHO-PASS』の第1期オープニング曲です。
このPSYCHO-PASSという番組についての知識が無いのですが、まさに「時雨はんしかおらへん!」みたいな感じで、主題歌のオファーが来たのではないかと推察されます笑
僕は実は初期の楽曲しか知らないのですが、この曲は有名なので聞いたことがありました。
アニメの影響もあってヒットし、凛として時雨の知名度を一気に押し上げた曲との事ですね。
9位 DISCO FLIGHT
インディーズ時代の代表曲ですね。
ライブでは定番の1曲で、ファンの間でも非常に人気の高いナンバーと言われています。
いきなり重いベースで始まり、TKの変態アルペジオで繋ぐ、何と言うか独特な世界観の曲です。
主旋律は345が歌っているので345の曲であり、時雨の曲の中ではかなりポップな方に分類される曲では無いでしょうか。
8位 傍観
これは初めて見たライブで一番最後に歌っていたのですが、なかなか衝撃でした。
とにかくエモーショナルな感じのロックバラード、ゆっくり目な曲なんですけど、歌詞が完全にイカレてます。
僕は知らない
僕は見えない
僕は汚い
僕は消えたい
みたいな感じで、聞いていて辛くなるヘヴィーな曲ですね笑
7位 JPOP Xfile
これはアルバムのリード曲でして、僕が初めて見たライブの1曲目でうたってました、
J-POPと言っておきながら全然JPOPではなく、いつもの凛として時雨サウンドだったりするのですが・・・
それでもカジュアルでポップな曲ですね。
これを聞いて「ああもう全国区だな・・・」と思った記憶もありますね。
6位 Re:Automation
この曲はシングルの「Telecastic Fake Show」のc/wですが、なかなか変態で好みですね。
最初の方は割と普通の曲なんですが、Aメロが終わってからの変調する展開が非常に好みで「Everybody Dance!」の辺りと間奏が非常にカッコいいです。
その後のサビの「You are dancing, kill me?」とのところも良い感じですね、
5位 侍・斬像・君ワラウ
凛として時雨にハマった時に、結構色々な曲を聞き漁ったんです。
で、この曲にどうやって辿り着いたか覚えてないですが、インディーズ時代の曲なんですね。
で、淡々と始まるんですが、サビで壊れて叫ぶ辺りはエグクカッコよく、そしてラスサビ前のメロディアスなパートとか、とにかく変態でカッコいいです。
今回調べていて久々に聞きましたが、相変わらずカッコいいですね。
4位 Telecastic Fake Show
メジャーデビュー後にシングルでもリリースされた初期の代表曲ですね。
いきなりイントロのギターのリフが良い感じにマニアックで、「なんだこれは!」と思った人は多いでしょう。
そんな感じで変則的なビートと攻撃的なギターリフで展開が進む、時雨らしい曲なんですけど、サビのメロディは結構ポップでいい感じだったりします。
3位 鮮やかな殺人
もうタイトルからイカレてますが、歌詞もイカレてます。
鮮やかなクラクション 君が鳴らしてた
殺しかけてた君が笑ってた
殺人に鮮やかもクソもないという話ですし、一部の上段の通じない人達が怒りそうなタイトルですが、「あ、凛として時雨の曲なのね・・・じゃあ、いいか」と許されてしまうような、不思議なチカラを感じます笑
そんな感じの危険な歌詞なんですが曲法はポップで、展開が二転、三転とするんですがその辺のメロディの素晴らしい。
普通にカッコいい曲です。
2位 テレキャスターの真実
この曲も好きですね。
TKはテレキャスター使いなのですが、この曲しかりTelecastic~然り、テレキャスターについて思い入れが強く、題材にした曲が多いですね。
この曲もダークな展開で始まり、Bメロでガラッと展開も構成も曲調も変わり、そのままサビに突入するんですけど、なかなかいい感じの曲ですね。
ラスサビで激しくなるんですけど、その辺の歌詞も良い感じに狂っていて好みだったりします。
絶望の真実は絶望の真実
で、アウトロは超ゴキゲンになって終わるという、最初から最後まで楽しい曲ですね。
1位 nakano kill you
そして何と言ってもこの曲ですね。
僕が初めて聞いた凛として時雨の曲であり、僕が最も好きな凛として時雨の曲です。
初めて聞いた時はそのカッコよさにビックリしましたね。
まずイントロです。
僕は下手したらこの曲はイントロが一番好きかも知れないんですが、このイントロの破壊力はエグい。
カウントと同時に始まるドラム&ギター&ベースの攻撃的なフレーズに一拍空いて「プー」と電子音チックな音が流れ、その繰り返しから畳み込むようにピエールの変態的なドラムで攻める感じで、非常にカッコいいです。
そしてAメロで軽やかにTKが歌い、Bメロで345が歌うんですけど、ここの曲のメロディや歌唱力もさることながらTKの高速アルペジオがエグく、そしてサビではうピエールがスティックを回しながら叩くという演出もあり、とにかく全体的にイカれててカッコよく、僕好みです。
そして何と言ってもテンポが上がるラスサビ。ここが最高に変態で大好きです。
君に君を殺してほしい 響くリズム「今」は誰のせい?
まとめ
そんな凛として時雨でしたが、独自の音楽性を貫いてきたバンドです。
技巧的でストイック、時に暴力的なサウンドでありながらも、どこか詩的で繊細。そんな両極を併せ持つ音楽が、聴く者を惹きつけて離さない、そんな感じですね。
「一度ハマると抜け出せない」
「何度も聴くほど深くなる」
そんな音楽体験を求めるリスナーにとって、凛として時雨は間違いなく唯一無二の存在と言えるでしょう。
