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#1214 アルバム論94|CASANOVA SNAKE / thee michelle gun elephant(2000)

アルバム論は引き続きミッシェルを紹介します。

今回は2000年にリリースされた5thアルバム「カサノバ・スネイク」を紹介しましょう。
名盤と言われた前作ギヤ・ブルーズから1年3ヶ月でリリースされた、これまた名盤ですね。

このアルバムがリリースされた時、僕は高2で寮に住んでいて、寮の友達が買ったのを借りて聞いてましたね。
そいつの部屋でよく麻雀をやっていて、このアルバムがよく流れてましたので、このアルバムを聞くとあの汚い部屋を思い出しますね笑


CASANOVA SNAKE とは?

98年のフジロックやギヤ・ブルーズ、99年のRUMBLEなどでミッシェルはどんどん頭角を現し、中高生に影響を与えまくり、若者に刺激を与えまくり、日本ロック界に痕跡を刻みまくっておりました。
ミッシェルはみんな好きだった印象がありますね。どの角度から見てもカッコいいというか何と言うか。

少し時系列が前後しますが、この年2000年の夏、フジロックでヘッドライナーがブランキーとミッシェルでしたからね。
未だかつて邦楽アーティストがトリを務めたのはこの年しか無いと思っています(調べてないですが)


そんな感じでリリースされた本作、カサノバ・スネイク。
15曲となかなかの長尺ですが、マジでカッコいいアルバムです。


そしてこのライブ後、ベストと同時発売で出た、このアルバムのツアーのライブアルバムもクソカッコよかったですね。

そんな感じで早速始めていきましょう!


CASANOVA SNAKE 渾身の全曲解説

1. デッド・スター・エンド(DEAD STAR END)

アルバムのオープニングを飾るこの曲、初めて聞いた時はぶっ飛びました。
この曲を聞いて「このアルバムはとんでもねー!」と確信したくらい、とにかく最高にクールで、最高にカッコいい曲です。
ミッシェルのアルバム1曲目の中で、一番この曲が好きですね。
過去にベスト10でも紹介している位、好きな曲ですね。

イントロからカッコいいんですけど、やっぱり歌詞ですね。
こんなにカッコいいラブソングがあっただろうか!

俺の星には何もないけど
あの娘がいれば
宇宙の果てまでぶっ飛んで行ける

多分これまでラブソングはあんまり(というかほぼ)無かったと思っていますが、これだけド直球、ど真ん中の愛のアプローチ、マジでカッコいいですよね?流石です。


2. コブラ(COBRA)

そしてアルバム名「カサノバ・スネイク」にも通じる、ヘビさんの曲です。
マングースと対になる曲かなとも思いましたが、マングースの天敵はコブラではなくハブでした。

ラウドでありながらダンスナンバーだったりする、ゴキゲンな曲です。
この曲も何気に「あの娘とコブラ(ダンス名?)を踊りたい」という感じのラブソングだったりします。

I'm just only you baby
I'm just only you baby
イカした夜だ 踊りたい
Hey hey hey

しかし、コブラというタイトルのラブソングもなかなか凄いですね笑


3. ヤング・ジャガー(YOUNG JAGUAR)

アベの切り裂くようなリフで始まり、その後のイントロもアベが魅せる感じで、とにかくアベが目立ちまくる曲ですね。
結構最後までライブで演奏される機会が多かった曲で、ラストライブのアルバムでも収録されております。
ちなみにこの曲でも「スネイキンブーツ脱ぎ捨て」と、アルバム名であるスネイクが含まれております。


4. プラズマ・ダイブ(PLASMA DIVE)

この曲も演奏が鬼カッコいいですね。
まずリフがかなりゴキゲンでいい感じなんですが、曲はそのテンポのまま進行し、Aメロのアベの鬼カッティングが非常にいい感じで続く感じの曲ですね。
大学の友達が高校時代コピーバンドでこの曲をやっていたようで、よくカラオケで歌っていた記憶があります。
そしてこの曲も何気にラブソングですね。

サイレンで踊るあの娘に俺は恋をして
解放されたプラズマみたいに落ちてくだけなんだ

全然意識してなかったですが、かなり「愛」のアルバムだったようです笑


5. リボルバー・ジャンキーズ(REVOLVER JUNKIES)

PVがあったりで、このアルバムで最も愛された曲では無いでしょうか?
後にベストにも収録されて、ライブでもかなり演奏頻度が高かった曲ですね。
とにかくメロディアスであり、ロックンロールな曲です。ライブではラモーンズ風になるのが特徴ですね。

この曲もダニー・ゴー同様、最初から最後まですべて同じコードなんですね。
一度バンドでやりましたが、それが故に単調で退屈でリストラの憂き目にあった曲でした笑
このシンプルな構成をここまでカッコよくしているのは流石ですね。


6. ダスト・バニー・ライド・オン(DUST BUNNY RIDE ON)

とにかくシンプルな曲ですね。終始同じフレーズが繰り返されます。
ちなみにDUST BUNNYは「埃の塊」という意味らしいですが、ウサギという歌詞もあるので、そっちのBUNNYなのか、そして更にRIDE ONで、果たしてどういう意味なのかは不明です。
チバに聞かないと分からないですね笑


7. 裸の太陽(NAKED SUN)

なかなかストーリー性のある、メロディアスな曲です。
そこまでギターとかがシャウトやコーラスが攻めたり、尖ったりするわけでなく、全体的に抑えた感じのロックンロールですね。
これまでにないミッシェルの世界観を感じさせてくれるような曲ですね。
個人的には結構好きだったりします。


8. ラプソディー(RHAPSODY)

裸の太陽と同じく、全体的にギターとかシャウトとかコーラスが攻めたり、尖ったりする曲ではなく、抑えた感じがする曲ですね。
「ぬるま湯」の所が一瞬突き抜けそうになりますが、基本的には大人な感じで、終始ラプソディーという感じですね。
GLAYのラプソディーとも通じる所があるような、ないような感じです。


9. 夜明けのボギー(BOGIE'S DAWN)

ここでインストが入るのですが、今までにないインストです。
と言うのもチバがずっと電話で誰かと話しているんです。

その後ろで流れる雑踏のノイズが非常にリアルで、
更にベースラインもなかなかクールで、ギターもなかなか印象的です。

と言っても何と言ってもチバの語りですね。

「ああ…そうだな、西荻…」
「サソリは元気だよ 8年くらいかな」
「カウボーイになりたい」

マジで誰と何を話しているかさっぱり分からないという笑
ただ、ただのインストよりも印象に残る、アルバムの箸休め的な曲ですね。


10. シルク(SILK)

これまでの「裸の太陽」「ラプソディー」とはチバの歌い方が異なり、この曲はチバのしゃがれ声が最高にイカしたミディアムテンポな曲です。
歌詞は相変わらず難解ですが、とにかく苦悩は伝わります。
歌詞にない「ただ、ただ、YEAH」のところがカッコいいですね。


11. ピンヘッド・クランベリー・ダンス(PINHEAD CRANBERRY DANCE)

前奏が長く、ロカビリー調でカッコいいんです。
リズムにのって淡々と続くんですが、サビのメロディが徐々に盛り上がっていき、サビ後の演奏はカッコいいです。キューちゃんのドラムがいいですね。
歌詞にない「I don't care, I don't know」もカッコいいですね。

割と静かめな曲が続くんですが、ラストに向けて少しずつ盛り上がっていく感じでしょうか。


12. アンジー・モーテル(ANGIE MOTEL)

かなりテンポが上がってきまして、ギヤ・ブルースの勢いを感じます。
「トウモロコシ畑」「モーテル」「地平線」などのフレーズが、アメリカのツアーを彷彿とさせる内容なのですが、ツアーに行く前には完成していたようです。なのでこんな偏見に満ちた歌詞なんですね笑

ここにあるのは空と見渡す限りのポップコーン
退屈な子供たちはトウモロコシとファックしている

割と短くてシンプルな曲ですがカッコいいですね。
「あーあーあーあーあー悪魔に」のサビもこれまでにない感じでカッコいいです。


13. GT400

このアルバム唯一のシングル曲ですね。
このシングルが出た時、僕等の周りではそんなに評判がよくなかったりしたんですが・・・笑
やはりアルバムで聞くと印象が大分違い、カッコいいですね。
ルースターズにルーツを感じる人が多い、そんな曲のようです。

GT400とは架空のバイクのことについた歌った曲です。
歌詞の内容的に、バイクで自由気ままに世界中を旅する感じでとにかく自由というか開放感を感じる曲で、歌詞と言いメロディと言い、これまでにないミッシェルの魅力を感じる曲です。

ガソリンは残り僅か
銀行を襲うのさ
国境へ逃げるんだ

この辺の歌詞が凄く好きですね。実際やったらダメですが・・・


14. ピストル・ディスコ(PISTOL DISCO)

アルバムも残り2曲と言う局面で、非常にハードな曲がやってきます。
何となく黒夢のイズムを感じたりしますね。

GT400という王道のミドルテンポのロックンロールと、この次のドロップと言うミドルテンポのロックバラードの間に挟まれたこの曲は、このアルバムで一番BPMが速いハードコア・ファストチェーンだったりします。
この辺の曲の配置もメチャクチャですね笑


15. ドロップ(DROP)

このアルバムのラストを飾る曲ですが、僕の中でこのアルバムのベストソングはこの曲ですね。とにかくメロウで素晴らしい、最高のロックバラードです。

僕が最初で最後のミッシェルのライブ、2002年のライジングサンの1曲目はこの曲でして、初めて聞いたミッシェルの曲だからこそ印象に残っているのかも知れませんね。
ラストライブでも1曲目で、メンバーからも愛されていた曲でしょう。
映画「青い春」の主題歌で使われていましたが、すげーいいセンスと思い、ちょっと嫉妬したものでした笑

とにかくアベのギターリフが非常にエモいというかで、このリフを聞くといつも20年以上前にタイムスリップします。

とにかく最初のアベのリフから、最後の「ドロップ」の連続まで余韻に浸れる曲ですね。
今聞いても最高にクールでカッコいい曲で、このアルバムは終わります。


まとめ

そんな感じでミッシェルも残りあと少しでさみしいですが、次回は6thアルバム「ロデオ・タンデム・ビート・スペクター」を紹介します。

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