見出し画像

【新しい防災のカタチ】ジャーナリング防災

こんにちは、note防災アドバイザーの防災小町です。

最近「ジャーナリング」という言葉をよく耳にします。
日記のように、頭に浮かんだことや感じたことを自由に書き出して、自分の気持ちを整理する方法です。
これを防災に取り入れたら、意外と役立つのではないかと感じたのが、今回お伝えしたいジャーナリング防災の考え方です。

私は日々、防災の研修や相談を受けていますが、多くの人が口にするのは「備えなきゃと思ってるんですけど、なかなか進まなくて」という言葉です。
その背景には、忙しさや予算の問題もあるけれど、一番大きいのは「自分ごとにできていない」という感覚だと思います。
そこで私はある日、参加者のみなさんに「今いちばん不安なことを紙に書いてください」とお願いしてみました。

すると「夜中に地震が来て停電したら真っ暗で動けなくなる」「うちのマンション、トイレが使えなくなったらどうしよう」「ペットを置いて避難なんてできない」など、心の奥に隠していた不安が一気に表に出てきたのです。
その後「じゃあ、どうしたら安心できますか?」と問いかけると、懐中電灯や非常用トイレ、ペット用キャリーなど、必要な備えが自然と見えてきました。

不安を言葉にすることで、行動に直結する。
これがジャーナリング防災の力です。

私自身も体験があります。
以前、大雨が続いた時期に「もし避難所に行ったら、どんなことが心配かな?」とノートに書き出してみました。
すると「知らない人と同じ空間で寝られるかな」「トイレは清潔かな」「スマホの充電が切れたら不安すぎる」と、どんどん出てきました。
そのとき初めて、モバイルバッテリーやアイマスク、簡易トイレの必要性を実感したのです。
頭で考えるだけでは気づけなかった備えを、言葉にすることで自分に突きつけられたような気がしました。

防災の世界では「想定外をなくす」ことが大事だと言われます。
でも想定外って、結局「自分がまだ想像していなかったこと」ですよね。
だからこそ、想像力を広げることが備えにつながる。
ジャーナリングはそのための身近で効果的な方法だと思うのです。

もう一つ、印象的な出来事があります。ある高齢の女性が、防災ノートを作るワークに参加されたときのことです。
最初は「私なんか書くことない」と照れていましたが、書き始めたら止まらなくなって「薬を切らしたら怖い」「孫と連絡がつかなくなったら不安」とページを埋めていきました。
そして最後に「書いたら少し安心しました」と笑顔になったのです。
その姿を見て、心の中を整理すること自体が、すでに備えの第一歩なのだと強く感じました。

ジャーナリング防災のいいところは、完璧を求めなくていいところです。
書いたらすぐに行動しなきゃいけないわけでもないし、誰かに見せる必要もありません。
頭の中でモヤモヤしている不安を一度外に出す。
それだけで、行動に移すハードルがぐっと下がります。

例えば「非常食を用意するのがめんどくさい」と思ったなら、その気持ちごと書いてしまえばいいんです。
すると「めんどくさいから、好きなお菓子を非常食にしようかな」とか、「コンビニで買えるものから始めよう」と、自分なりの工夫が浮かんでくる。
自分の心の声を見つけることが、防災を続けるための最大のコツになります。

私たちはどうしても「正しい備え」を探そうとします。
でも、正解はひとりひとり違います。
小さな子どもがいる人、ペットと暮らしている人、ひとり暮らしの人、それぞれに不安の形が違うからです。
だからこそ、自分の不安に耳を傾けて書き出すことが、最高にパーソナルな防災マニュアルになるのです。

最後にひとこと。
怖がりでも、めんどくさがりでも、まずはノート1ページから始めてみてください。
ペンで書いたその言葉が、あなたと大切な人を守る第一歩になります。


株式会社防災小町からのご案内

株式会社防災小町では、地域や施設に合わせた防災コンサルティングに加え、個人の暮らしに寄り添ったアドバイスも行っています。
ジャーナリング防災のように「心の声」を引き出すワークを通して、机上のマニュアルではなく、自分に合った備えを形にするお手伝いをしています。

自治会や町内会、社会福祉施設、宗教施設、マンション管理組合など、それぞれの現場に必要な防災を分かりやすく、実践的に。災害は待ってくれませんが、備えは今日から始められます。
小さな不安を一緒に言葉にして、安心できる防災体制を築きましょう。

ご相談はいつでもお気軽に。
防災小町は、皆さまの“最初の一歩”を支える存在でありたいと考えています。

※初回のご相談料はいただいておりませんので、お気軽にどうぞ。
無料相談の中で多くの課題が解決しています。

✅防災コンサルティングプランのご案内

✅バックナンバーはこちら

✅おススメの記事

✅株式会社防災小町公式ホームページ


いいなと思ったら応援しよう!