[書評] 最大化の超習慣
みなさん、こんにちは。Naseka です。
私は 哲学者・書評家・エッセイスト として、
自らを定義しています。
この本はジャンルとしては、よくある
「私の考え」的なものを集めた1冊だ。
私が抱いている著者
(敬意を表して、
以下「ホリエモン」とする)
の印象は、
頭がよく 好奇心旺盛な合理主義者で、
世間一般とは価値観を
異にするところも多く、それでいて
自分が正しいと思ったことは
曲げずに主張する…といったところ。
対して私は勉強が得意な方ではないが、
合理的な考え方は常に興味を持って
取り入れたいと考えているから、
本書の内容も頷けるところが多かった。
とりわけ人生全体を含む
「時間」に対する感覚というのは、
ぜひとも見習いたい。
ホリエモンの「当たり前」
本書で紹介されている「習慣術」も
「タイパ重視」も
「ストレスフリー」も、
どれもこれも ホリエモンとしては
当たり前のことなのだと思う。
自分で考えてたどり着いた
彼なりの結論があるから、
「それは違うな」
と思う意見に対しては
ハッキリとモノを言う。
それが市井の多数派とは
意見を異にしているから、
斯様な本が読まれるのだろう。
(私も彼の著書を
何冊か読んだことがある)
これは昔から、
そして今でもどこかで
思っていることだが、
ホリエモンをはじめ
こういう本を出している人に対して
尊敬と疑問を禁じ得ない。
何故こういう人たちは、
こんなにも有益なノウハウを
持ち合わせているのだろうか。
私のようなどこにでも転がっている
「普通」の人間には、
全くもって理解できない。
それとも私は
「普通」の人間なんかではなく、
とりわけ愚劣な人間だから
そう思うのだろうか。
これまでは本を読むだけだったが、
いざ自分が発信というものを
するようになって
ますます強く疑問を抱くようになった。
叩き込まれた自己肯定感の低さ
一時は本気で自分の存在の
ちっぽけさに絶望していた。
だが最近 年を重ねてきて、
(もう不惑が近付きつつあるが) 、
ようやく少しだけ分かってきた。
「自分にとって当たり前は、
他者にとっての当たり前ではない」
これまで何度となく
耳にしてきたようなこの言葉が、
私は未だに真の意味で
理解ができていないらしい。
もちろん頭では分かっている。
言われれば「そうだよな」とも思う。
でも、心のどこかでは
「こんな (自分にとって)
当たり前のこと、
みんなも分かってるでしょ」
「こんな当たり前のこと、
今更 言うまでもないだろう」
と無意識に考えてしまっている
自分がいるのだ。
幼少期から減点主義の親の下で
叱責されこそすれども
褒められることが皆無だったからか、
私はどうも
自己肯定感というものが低い。
とりわけ私の父は教育熱心で
学力に対しての評価は厳しかったから、
仮に学校のテストで99点を取ってきても
注目するのは
「どうして1点を取り逃したのか」
の部分のみである。
それならばと100点満点のテストを
見せようものならば、
「こんなもん満点で当たり前だろう」
「こんな田舎の学校で
取った100点など何の価値もない」
と一蹴される。
なるほど、思い返せば思い返すほど
自分の知的な部分については
褒められた記憶がない。
テストの返却の際に
クラス内で一瞬だけ
ちやほやされて喜ぶことはあっても、
家に帰れば厳しい父親の叱責で
全て台無しである。
何しろ血のつながった実の親である。
その言葉の重みは、
クラスメイトとは比較にならない。
この長年染みついた
パラダイムというものは
想像以上に強力なもので、
自分で払拭できたと思っていても
深層心理レベルで根強く残っている。
自信を持つ者への憧れ
「そうか、私は
ホリエモンに憧れているのだ」
この本を読んで合点がいった。
まぁ外見だけでいえば
悪くない勝負だと
(勝手に)思っているのだが、彼は
「自分に自信を持っている」ところが、
決定的に私とは違うのである。
個人的に この本を読んでいると、
「いや、なんでそうしないのかが
僕には理解できない」
「これこれこうなのだから、
こうあるべきでしょう」
といった上から目線で
語られている印象を受ける。
しかしながら
改めて文章を読んでいくと、
少しもそんなことはない。
他の著者と同じように、
ごく一般的な文体や口調である。
それなのに私がどこか
上から語られているように感じるのは、
この文章自体に彼の自信が
込められているからなのだろう。
私も成人して
自身を顧みるようになってから
後天的・意識的に
自信を持つようになったが、
やはり取って付けた感は否めない。
自信満々に行動し
発信をしている人を見ると、
うらやましく思えてならないのである。
だからこそ、ないものねだりで
ホリエモンの本を
読みたくなるのかもしれない。
この書評を書きながら、
改めて自分が彼に魅力を感じる理由を
言語化することができた。
ちなみにこれは完全な余談であるが、
私はホリエモンを見る度に
悔やまれることが ひとつだけある。
もう20年も前になるが、
当時 大阪近鉄バファローズの
球団消滅騒動の際、買収先として
名乗りを上げたのが「楽天」と
ホリエモンの率いる「ライブドア」だった。
球団名の候補が
「楽天イーグルス」と
「ライブドア フェニックス」
と発表されたとき、
その名の響き (だけ) から
「ぜひとも ライブドアに!」
と応援したものだった。
もちろん、結果はご存じのとおりである。
イーグルスよりフェニックスの方が
響きがカッコいいと思うんだけどな。
(パ・リーグではホークス贔屓だけど)
まとめ
こんな人にオススメ!
・ホリエモンが好きな人
・固定観念を打ち破りたい人
・旧来の習慣に囚われている人
こんな人には合わないかも…
・ホリエモンが嫌いな人
(ファン同様にアンチも多いだろう)
・ホリエモンの発信に魅力を感じない人
お読みいただき、
ありがとうございました。
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